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☆大切なお友達☆ (28)

真鶴 川上弘美

2007-12-03 21:59:12
真鶴 川上弘美

夫を愛しすぎ、あてどもない迷路を彷徨うことになった女の物語です。

物語は、失踪した夫「礼」を捜し求めて、ずーっと霧の中を手探りで、
歩き続けている女、「京」の目線で語られます。

京の夫「礼」は、数年前に理由も無く失踪。
夫の失踪後、京は文章を書き始め、生計を立てるようになります。
京には、可愛い「百」という女の子もいて、
編集者「青茲」という恋人もいるけど、
京はひたすら、失踪した夫「礼」の足跡をしつこくしつこく追い求めます。

そして、ある日京は、夫「礼」の日記に、「真鶴」という文字を見つけます。
この「真鶴」という場所を、何かに導かれるように、
「夫の知り合いの女の霊(?)」と一緒に京は何度も訪れ、
夫の痕跡を探すのです。

一体夫はどこに消えたのか?生きているのか?
死んでしまったのか?

死んでしまったのなら、それは何故なのか?

もしかして、私がころしたの?

装丁も凝っています。
外箱(左)をはずすと、中は実った果物の表紙が現れます。



不思議な、そして、あてどのない寂しい物語です。

読んでも読んでも、謎は次々と生まれ、おさまることはありません。

つかみどころが無くて、空気の薄いところにいるような感覚
にとらわれます。

「空気が薄いよ〜、しんどいよ〜」って言いたくなります。

人を愛しすぎると、自分も相手も不幸になる。。。

人を愛するなら、その人を愛で窒息させないように、

良い意味で手を抜いて生きていかないと・・・と感じる物語でした。
嬉しいコメント★
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