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コロー 光と追憶の変奏曲

2008-10-05 20:20:41
今日は、神戸私立博物館へ「コロー 光と追憶の変奏曲」
を観に行ってきました。

コローと言えば、田園風景の画家として有名で、
とくに「コローの赤」が特徴的だと、大学の時の美術論で習いました。

フランスの田舎の木々の煙るような緑の中に、
人物の赤い衣装が心地く溶け込んで、
美しい調和を奏でています。

ほんの少量の「赤」ですが、「赤」って効くんですね。

このコローの「赤」も、コローらしい「田園風景の構図」も、
コローの若い頃には見られませんでした。
コローの若い頃の絵は、確かに安定はしているけれど、
なんか緊張感がなくて、面白みがないような・・・・
(コローさん、すみません

コローは78歳まで生きて、ずいぶん沢山の絵を描いて、
やっとコローの「赤」や、コローらしい「田園風景の構図」が生まれたそうで・・・
人間って死ぬまで成長するんだなあとしみじみ思いました。

しかも、晩年の田園風景は、コローの心の中で、
今まで行った土地の風景を再構成したイメージの産物だそうです。

イメージの産物だからこそ、こういう理想的な構図になったのか
納得しました。



そして、コロー=風景画家だと思っていたら、
こんなにかわいらしい人物画もありました。
「真珠の女」です。

コローの描く人物画は、表情が怖い絵が多かったのですが、
これはなんとも愛らしい女性図でした。
モナリザを意識して描いたという絵は、
この絵の10倍は可愛かった・・・・・

ふっくらした口元や、少しはだけた胸元・・・・
近くで見ると、額の周りの髪の毛がキラキラ
光っています。



すんなり伸びた指先の美しさも印象的で、
晩年に描かれたものですが、コローが気に入って、
これだけは手元に残して大事にしていたというのも
納得の絵でした。


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