N35の日常

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誤解(さんなんぼう) [2008年07月01日(火)]

家を出る時の微妙な気候に、長袖を着れば良いのか、半袖を着れば良いのか、判断がまったく出来ない”さんなんぼう”です。

ってことで、今日の一服。

「俺はウクレレテロリスト!」


汐留で打ち合わせを済ませた”さんなんぼう”は、ドレニスカの収録までに片付けなくてはならない任務を遂行するため、オフィスに戻っていた。

すると、”おかん”から入電が・・・。

『本日1900時の収録現場にこの白いブツを届けて欲しい。くれぐれも中身を見てはいけない。報酬はミッションが成功した後に、こちらから連絡をする。尚、本件に関する苦情・質問は一切受け付けない。では、健闘を祈る!』
※まぁ、実際は「ベランダくん、六本木行くときコレ持ってってー!」くらいだったけども。。


手渡されたブツは、見た目ギターケースだが、ふた周り以上小さく、弦楽器でいうなれば、ちょうどウクレレがスッポリ入るくらいの大きさ。・・・っていうか、普通のウクレレケース。

大役を仰せつかった”さんなんぼう”は、早速ウクレレケースを片手に現場に急行する。途中ガラスのビルに映りこんだ自分の姿を見てビックリ。自分で言うのもおこがましいが、今日の”さんなんぼう”は、高木ブーの次にウクレレが似合う。

汗を垂らしながら、ようやく神谷町の駅に到着。なんだかジロジロ周りの人に見られている気分。次々と神谷町の住人がウクレレ→柄シャツ→帽子→顔→柄シャツ(二回目)と舐めまわすように”さんなんぼう”のカラダをもてあそぶ。

すっかりアーティスト気分の”さんなんぼう”。空いたもう一方の手でノドのあたりを摩りながら咳払いなぞをして、声の調子を窺う素振りをしてみる。完全に彼はその気になっていた。

・・・次の凍てついた視線を感じるまでは。


都内は、会期が迫った洞爺湖サミットに備え、テロを警戒した厳重な警備布陣が敷かれている。神谷町の駅構内だけでも制服を着た警察官が3人もいる程だ。そう、そしていま”さんなんぼう”に視線を送ってきた相手は、このうちの1人だったというわけだ。

忘れていた。。ウクレレが似合う前に、アッラーの神とターバンが似合う男だったんだオレは・・・。

「・・・あ、そっちね。」そうつぶやきながら、”さんなんぼう”は怪しまれない様、白いケースを胸に抱え、下を見ながら地下鉄に乗った。


※映画「デスペラード」より

昔は看板娘(さんなんぼう) [2008年06月29日(日)]

こんなクソ虫みたいなワタクシめのブログ記事でも、お気に召して頂いている御奇特な方がいらっしゃるとおやぶんから聞いて、ひとりマイアガリーナ気味の”さんなんぼう”です。

ってことで、今日の一服。

「元気だけが取り柄なオバチャン」

先日、銀行に足を運んだ。大抵どの銀行でも入ると必ず「20年前はこの銀行の看板娘でした♪」と名札に書いてありそうなオバチャンが近づいてきて、本日の用件を聞いてくる。

TPOという言葉を度外視して、ああいった静寂な場に意気揚々と大きな声で参上してくるオバチャンが”さんなんぼう”は苦手だ。

「いやぁ、コモディティファンドでの資産運用を検討しようかと思ってね。」くらいの言葉で返せるのであれば、そのテンションに付き合ってやってもいいのだが、その日訪れた用件は、無くしてしまった通帳の再発行・・・

「えと、通帳が・・・」ってな具合で細く小さく返答してみる。

「はい?通帳が?いかがなさいました?」声のトーンは一切変わらない。

「(・・・オイこらっ!汲み取れ!このまま大きい声で会話を続けていたら、周囲の人々から大事な通帳を無くしてしまった”おっちょこちょいな男”だと笑われてしまうだろうがっ!)」

「通帳が!?」持ち前の明るさで再び聞き返してくるオバチャン。

「(・・・分かった、分かったよ。もうその明るい大きな声で、”ここにおバカさんがいるよ”とでも言いふらしてくれたまえ!)」

「えと、通帳が・・・見当たりません。」赤っ恥の覚悟を決め、虫の息で返答する”さんなんぼう”。

「・・・あらやだ。そうですか、それではコチラにご記入頂いてアチラの窓口までお進み下さい。」

「(声、小さっ!!!!)」

ビックリするくらいのヒソヒソ話に急遽切り替えてきたオバチャン。テレビのボリュームで言うと25くらいが、一瞬にして6くらいまで絞られた感じ。




周囲の人々は、大きい声が急に小さくなったという違和感で、余計聞き耳を立てているように感じる・・・うわ最悪や。これが一番注目されるパターンだ・・・。

オバチャンに背を向けながら、「紛失」というチェックボックスに印をつける”さんなんぼう”。コブシで下敷きになっている記入用紙は、冷や汗がにじんで薄っすら湿っていた。


シベ超(さんなんぼう) [2008年06月22日(日)]

六本木ヒルズの裏側で階段を踏み外し、ひとり蒲田行進曲を披露したにも関わらず、立ち上がって辺りを見回すと誰もいなかったという奇跡の大団円を迎えた”さんなんぼう”です。

嗚呼、どこぞやのヒルズ嬢にでも心配されたかったなぁ・・・。怪我した足を引きずりながら、独り寂しく苦笑い。

ってことで、今日の一服。

「今更ですが、お疲れ様でした。」

”さんなんぼう”がこの人と初めて会ったのは、社会人になった一年目。急に会議室に呼ばれ、部屋に入るなりゼイゼイと息を切らす老体がドデンと座っていた。

20段程度の階段を上るよりほか無い2階のオフィスは、彼にとっては過酷すぎたのか、動悸・息切れにでよろしく”救心”を今すぐ買い与えなくては、そのまま星になってしまう・・・と思わせるほどの容態であった。

彼の名は、マイク・ミズノ。先日、本当に星になってしまった水野晴郎先生だ。




”さんなんぼう”は、前職で水野さんの担当に一瞬なりかけたことがある。電話でも何度かお話させて頂いた。彼ほどまでに自分の作品を愛した人は、日本中を探してもそうはいないことだろう。この日も「シベリア超特急」の文字が光るTシャツをお召しになっていた。文字通り「歩く広告塔」だった。

その情熱の余り、ここだけの話、権利周りにはだらしない人だった。だが、それも愛嬌で済まされる人だった。

シリーズ未完のまま、生涯に幕を閉じた水野先生。今回着手しかけていた作品が最後の予定だったとマスコミは報道していたが、たぶん彼を知る人は、誰もそう思っていなかったと思う。


―だって、「これで最後」という言葉は、何本も前から聞いていたから。。


マイク・ミズノ先生のご冥福を、心からお祈り申し上げます。

ダメモト(さんなんぼう) [2008年06月10日(火)]

立て続けにリリースしていこうと意気込んでいたのに、ネタだしやら、リサーチやら、企画書やらの荒波の中で独り溺れ、息を吹き返すのに時間が掛かってしまった”さんなんぼう”です。

ってことで、今日の一服。

「あたってクダケテっ!」


”おやぶん”と”あにき”が活躍するお馴染み「NISSAN DORENISCA」。この番組で、”さんなんぼう”は足元をグラつかせながら「縁の下のつっかえ棒」になるかならないかくらいの小さな役割を仰せつかっている。

主に、ゲストを徹底的に調べ上げて、明日のドライブプランを提案するための提案をするのがワタクシの仕事―

ここでさんなんぼうは、「これはイケる!?」という本命プランの中に、「絶対に通らない・・・」と分かっていながらも性懲りなく提案するダジャレプランをひっそりとねじり込ませ、赤ペン先生たる”おやぶん”と”あにき”に叩きつけてやる。

それをみた二人の冷ややかな反応と、見て見ぬふりの放置プレイ・・・意に反して快感を覚える”さんなんぼう”。二大巨頭を掴まえて、空気を汚し、アンニュイな気持ちにさせてしまっているのは充分に理解している。

・・・が、これがどうも辞められない。思いついたら書かずにはいられないのだ。例えそれに無駄な時間を割いたとしても・・・。これからもダメもと精神は腐らせないように心がけよう・・・だってそれが、さんなんぼうだものっ!





手とリス(さんなんぼう) [2008年05月28日(水)]

最近暑いので夏服モードに切り替えたら、混んでいる電車のなかで「半袖でもそんなガラの服なんだね。」と”てっぽうだま”の兄貴にシレッと言われ、頬を赤らめた”さんなんぼう”です。

ってことで、今日の一服。

「ロシアのゲームに命の危険を感じる」


昨日、あるオンラインサービスがオープンした。

その名も、「テトリスオンライン」。このブログをご覧の方であれば、一度や二度はやったことがあるであろうロシアの名ゲームが、なんと6人同時対戦で遊べるという優れものだ。

さっそくメンバー登録をしてやってみる。

脳の短距離走にめっぽう自信の無い”さんなんぼう”のこと、いきなり対人戦は赤っ恥だろうと、とりあえず独り寂しくタイムアタックに挑戦。

結果、・・・ビックリするくらいヘタクソ。。

空間認知能力がここまで劣っていたとは。。耐震偽装で訴えられそうな建造物を作ってしまい、そのまま天井を突き破るさんなんぼう。しばらくハマリ。ようやく4トリス(←勝手に命名)が出来るようになってきたので、自信を持ったのか、ランク上位の人のプレイを鑑賞してみる。

あんぐり・・・次元が違いすぎる・・・。

これか、あまりにやりすぎると思考が自動化されロボットの様になってしまうという「テトリス・ハイ」とは、、、

特技:テトリス
趣味:テトリス
PR:テトリスが私の生きがいです。

履歴書にそんなことばっか書いて持って来そうなプレイヤーばかりだったので、こんなんで対戦を申し込んだ日には、集団暴行事件になりかねんと思い、早々に退散。

我こそはという勇者は、是非挑戦してみてくだせぇ。



※本日のハイライト:4トリス確定シーン


フォント考(さんなんぼう) [2008年05月22日(木)]

最近、朝起きるといつも肩を寝違えているので、どなたかに怨霊を払って頂きたくな”さんなんぼう”です。

今日はちょっとパソヲタな一服。

「明瞭と書いて何と読む!?」

盛り上がったんだか、盛り上がらなかったんだかイマイチ伝わってこない「windows vista」。そんなヴィスタ用に開発されたシステムフォント「メイリオ」を、XPユーザーにもあげちゃうYO!と、先日マイクロソフトが無料配布を始めた。

液晶モニタで小さく表示しても「明瞭」に見えるという特性から「MEIRYO(メイリオ)」と名付けられたこのフォント。これでヴィスタに乗り換える理由がまた一つ消えたとさえ言われている。。

タダより安いものは無いということで、さっそくダウンロード


無料フォントは、企画書やら提出資料のデザイン作業で何かと重宝する。そんな中でもさんなんぼうお気に入りのサイトを特別に紹介しよう!それがココ!!

http://www.typenow.net/

企業ロゴやら映画ロゴをデザイナーがわざわざフォント化して無料で配布してくれているという貴重なサイト!これがあれば、こんな遊びも出来ちゃうYO!!



「PLAY BOCHI」はかなりの自画自賛!

ターゲット(さんなんぼう) [2008年05月16日(金)]

とは言っても、毎日ブログ記事の種になるような出来事があるわけではない、平凡暮らしの”さんなんぼう”です。


ってことで、、今日の一服。

「ダンゲロウスさん、こんにちわ」


先々週あたりから”あにき”のサポートで、エニワンポンチ〜♪(その昔、小数点をポイントと言うなんて気づかなかった”さんなんぼう”は、なんかのオマジナイかと思っていた、、)でお馴染みJ-WAVEの番組「NISSAN DORENISCA」に入っている。

巷では賛否両論に分かれる『どれにすっかでドレニスカ』というネーミングセンスは、ダジャレからネタ出しすることが多い”さんなんぼう”にとっては大いに「賛」なのだが、そんなことより、この番組名を聞いて思い出したことがあった。

たぶん多くの人が経験していることだと思うのだが、中学・高校で英単語の綴りを覚えるときに、ローマ字で無理やり変換させて記憶させたことはないだろうか??

例えば、

「beautiful」を「ベアウティフル」とか、「wednesday」を「ウェドネスダイ」とか、「language」を「ラングアゲ」とか、、懐かしい・・・なんて思って、いろいろ思い出していたら、イチバンお世話になったフレーズが頭の引き出しから見つかった。

「dangerous」のダンゲロウスっ!!!

うーん実に懐かしい!なんだ?この昔良く遊んだギリシャ人のお友達とバッタリ再会した感覚はw

なんだか大事にしてあげようと”さんなんぼう”は思った。



※お世話になった参考書もDSになる時代なんだなぁ、、

この商売上手っ!(さんなんぼう) [2008年05月14日(水)]

オチに悩んで書くのが遅れたわけではありません。これはノンフィクションです。と予めお断りから始まる”さんなんぼう”です。

ってことで、、今日も一服。

「オヤジとオレのせめぎ合い(完結編)」

収集癖のあるさんなんぼうは、家で微妙にキャメルグッズを集めていたりする。

今回のキャンペーンももちろん知っていた。この缶はキャメルのしかも、ナッツ味のするメンソールを2つ買った者だけに与えられる代物だ。しかし、キャメルのフィルター以外は吸わない主義のさんなんぼう。この缶を授与されるために、吸うタバコを一時的に変えるようなことはしない。


そこに来ての老体からの甘い誘いだった。しかも、タバコ1個分すなわち320円でコレを提供してくれるという。

誰もがこのシチュエーションだったら「ありがとう」とでも言い放ってそそくさと持ち帰るのだろうが、根っからの偽善者であるさんなんぼうには「悪いなぁ」という感情が芽生えてしまい、「しょうがねぇから、もう1個タバコを買ってやれ」といいひと役の天使さんみたいな人が耳元でささやき始めるのだった。

天使さんのささやきに根負けしたさんなんぼう。つい、口をすべらせてしまい、

「いやいや。それはなんか悪いので、だったらもうひとつタバコを・・・(続く)」

と言い放ったと同時に財布をのぞくと、運悪く1万円が1枚と500円玉が1枚。タバコをふたつ買うとすると、この1万円を渡し、地獄のような「おつりタイム」が待っていることに気づく。

「・・・(いや、でもこのオヤジのことだ。オレがいつも高いところからタバコを取ってあげているのを知っていて、こんな粋な計らいをしてくれているに違いない。オレが何も買わなくたって、このラクダの缶はアイツのために取っておこうと思っていたはず・・・。ならば、この偽善なる提案を断って、ひとつでいいよなんて甘い言葉をかけてくれるのではないか?)・・・」

「(続き)・・・買いますよっ!!」

言ってしまった・・・。恐る恐る老体の顔を見上げるさんなんぼう。老体は今までに無い笑顔でさんなんぼうを迎え入れる。

「そう?なんだか悪いねぇ〜ははははは・・・」

・・・。やっちまった・・・。

ぺっぺとツバをつけながら、優雅な手つきで、野口英世をゆっくり数えだした老体。さんなんぼうの後ろでは、パンを抱えた女性の舌打ちが聞こえた気がした。背中がみるみる小さくなっていくさんなんぼう。


「(もしやっ!このオヤジ!?オレが2つ買うと分かっていて!?!?)」


優しさに漬け込んだ商売上手のご老体は、ようやく小銭を数えだしたのだった・・・(完)

PS:関係者の皆様、長文でブログを汚し失礼しました。。

未知との遭遇(さんなんぼう) [2008年05月12日(月)]

ロクなオチも無いのに、ダラダラと分けて書いてしまったKY気味の”さんなんぼう”です。

ってことで、、今日も一服。

「オヤジとオレのせめぎ合い(中編)」

― 意思の疎通が図れず、辱めを受けながらラクダのタバコを待つさんなんぼう。

さすがに今度は伝わったのか、ご老体は優雅な舞を見せ付けるように、タバコのもとへ手を差し伸べた。しかしこの動作がいちいち遅い。ハイスピードカメラで撮影された、何やらの実験映像を見せられている気分になるほどだ。

獲物を狙うシワシワの手がその映像にフレームインして来る。数センチのところまで近づいた手は、その後何も捕らえることが出来ず、諦めたのかそのまま下方に戻っていってしまった。しばらくすると、もうひとつの手が別の角度から飛び出してきた。数枚の小銭を握り締めたその手は、指先で獲物を拿捕すると恐ろしく速いスピードで持ち去っていった。

「高くてねぇ・・・。」

目を合わせてきたシワシワはポツリとそれだけ呟いた。老体の挑戦に敬意を表したさんなんぼうは、あえて多くを語らなかった。


以降、この店に現れると何も言わずに高い位置にあるタバコを勝手に取り出しては320円を置いていくことが日課となっていたさんなんぼう。

そんなある日、いつものように小銭を置いて出ようとすると、老体が喋りかけてきた。

「そうだ、アンタこれ持ってきな。」
「へ?」

ビックリした。こんな台詞を聞いたのは、数年前にハマったゲームで、ハンターの俺に特別なアイテムを渡してくれる仙人以来のことだった―
(つづく)


ってか、オチの弱さにヤケドするって分かってるクセに、3回にも分けるんかいーっ!!


らくだで赤面(さんなんぼう) [2008年05月11日(日)]

抜き打ちでおかんに持ち物検査をされてしまい、オフィスでは終始アヘ顔の”さんなんぼう”です。


ってことで、、今日の一服。

「オヤジとオレのせめぎ合い(前編)」


おかんに激写されたその缶。実はそれを手にするまでには、店主とのちょっとした心理戦が存在したのだった・・・。

N35唯一のスモーカーは、「CAMEL」は「CAMEL」でも、「CAMEL FILTER」という銘柄を愛用している。知名度とは裏腹に、売られている場所を探すのにひと苦労するこのタバコ。そんな背景からか、さんなんぼうの頭脳には主要駅につき、最低一箇所は「CAMEL」の自販機がインプットされていた。しかし神谷町は例外だった・・・

ある日、駅からオフィスまでの道のりにある「何でも屋さん」でラクダのタバコが売られていることを知るさんなんぼう。彼は、その日からタバコが切れると必ずそこに現れる、隠れた常連客になっていた。

店主は70〜80歳ともお見受けできるご老体。よく言えば優雅な動き、悪く言えばノロマな動きで、並んでいる客に懇切丁寧な接客をしてくれる。


さんなんぼうが初めてその店に訪れた日。彼は他の店で注文するときと同じ調子で小さく呟いた。

「キャメルひとつ。」

気の利くタバコ屋は「キャメル」と言われれば、何も言わずに「CAMEL FILTER」を出してくれる。いちいち「CAMELのFILTERですか?MILDですか?LIGHTですか?」なんて無粋なことは言わない。オレンジ色の牛丼屋さんで「なみたまご」と言えば、黙っていても牛丼の並と卵が出てくるのと同じ塩梅である。

黙って財布の小銭を用意するさんなんぼう。すると、店主は大きい声で言葉を返してきたのだった。

「え??」

「あ、えっ、えとキャメルのフィルターですっ・・・えっと左から2番目の・・・ラクダのマークの・・・その薄い黄色の・・・」

慌てた小心者のさんなんぼうは、いま思いつくすべての修飾語をつけて、欲しいタバコを説明したのだった―
(つづく)
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