N35の日常

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私的三ツ星【3】(あにき) [2007年11月25日(日)]

先般、「PLATOn」にゲスト出演いただいた、
マッキー牧元さんが、こんなことを仰っていた。

「安くて旨い店はなし」

確かに、いい素材、腕のいい料理人なくして、
旨いものなどありえない。旨いものには、
それなりの「コスト」がかかって当然である。

さらに、牧元さんは、こうも仰っていた。

「旨くて安い店はある」

これは、絶対的に安いとは言い難いが、
素材の質や料理人の技術との比較から、
それだけのお代を払っても惜しくない、
むしろ安いと思わせる料理店のことである。

その点「サンパウ」は、デギュスタシオンと
呼ばれるコースが22000円という価格設定。

安いなどとは口が裂けても言えないが、
シェフであるカルメのクリエイティビティを
味わえるのなら、22000円は惜しくない。

まさに「旨くて安い店」である。

そう感じさせてくれたのが、ミクロメニューに続く、

「アンコウ 〜紅葉の訪れ〜」



アンコウを覆っているのはアルミ箔ではなく、
れっきとした料理の一部。このメタリックな
質感は、銅のパウダーによるものだという。

この薄い被膜ごとナイフを入れ、パリっとした
食感とともに、絶妙な火入れのアンコウを味わう。



悔しいことに、今の僕には、この一皿に
込められた、シェフの思いの丈や着想のヒント、
そして真髄を表現できるだけの経験も技術もない。

だから、何度も足を運ばねばと思うのだ。







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