N35の日常
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幸福な信頼関係(あにき) [2007年07月15日(日)]

僕がこの店に何度も足を運ぶのには、ワケがある。

サプライズはないが、行けば必ず旨いものにありつける
そんな「安心感」があるのだ。千駄木「天外天」には。


最近は、スープ自体胡麻味噌仕立てになっている
店が多いが、あくまでベースは醤油のつゆそばで、
その上に、チーマージャンの層、挽肉の層が重なり、
麺を持ち上げたときに渾然一体をなす、というのが、
陳建民の編み出した、汁あり担担麺のあるべき姿。


中国で担担麺といえば、汁のない和えそばを指す。
これを桶一杯に入れ、天秤にぶら下げて行商していた。
濃厚なタレと香ばしい挽肉、シャキシャキとした食感が
楽しい青葱とが相まって、至福の三重奏を奏でる。


「四川料理」の看板に偽りなし。「中華の神様、陳建民
最後の弟子」の名に恥じぬ麻婆豆腐。花山椒を加えれば、
華やかな香りが鼻腔を抜け、悦びに舌が打ち震える。


店の主、中川さんの人柄を表すかのような杏仁豆腐。
今でこそ当たり前の「するする系」は、彼が考案した。

「土砂降りの中、千駄木まで足を運んだ甲斐があった」。

帰り道、満腹の保阪さんと2人、3度しみじみ頷き合った。
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