名実況(あにき) [2007年10月01日(月)]
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名実況と名調子とは似て非なるものだ。
今まさに、目の前で起きている状況を 瞬時に整理し、的確に伝えてこそ名実況。 一方、名調子とは、あらかじめ用意され、 これ見よがしに披露される美辞麗句を指す。 昨今、大前提たる名実況をないがしろにして、 名調子を乱発する空虚な喋り手のなんと多いことか。 そして先月末、名実況の灯がまた1つ消えた。 「ラジオNIKKEI(旧たんぱ)」の競馬中継で 正確無比な実況を聞かせてくれた、広瀬伸一 アナウンサーが、49歳の若さで亡くなられた。 常に聞き手の立場に立つという、プロの喋り手として ごく当たり前のことを、当たり前にできた数少ない1人。 馬券以上に、競馬実況が好きだった僕にとって、 広瀬さんは、トップジョッキー以上のスターだった。 2分やそこいらの短時間をどんな言葉で紡ぐのか、 それが楽しみで、レース後も繰り返し聞き直した。 お仕事を1度しかご一緒できなかったのが、 大いに悔やまれるが、その1度の経験を通して、 「伝える」側の姿勢であり技術を学ばせて頂いた。 その、何事にも実直丁寧な人柄が大好きだった。 長い間お疲れ様でした。ご冥福をお祈りします。 |








