N35の日常

2007年03月
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一昼食入魂師弟(あにき) [2007年03月31日(土)]

事務所で企画書を書いていると
「FS」終わりのおやびんから電話が。

「今から、メシ食いに行かない?」

声が心なしか弾んでいる。これは
〆切りを抱えていないときの余裕の声だ。

おやびんの愛車、レンジローバー
助手席に乗せてもらい、とりあえず出発。

この「とりあえず」というのがいけないのだ。

案の定、どこへ行くかで迷走を始める2人。
優柔不断なのではない。「失敗したくない」
という気持ちが、あまりに強すぎるのである。

今日は何軒ぐらい候補が挙がっただろうか。

「ジャポネ」「龍天門」「桃の木」「キャンドル」
「桃花源」「みかわ」「東京ハヤシライス倶楽部」
「さか田」「萬福」。覚えているだけでもざっと9軒

結局、2人が向かったのは、T&M浅野さん
推薦の日本橋「そばよし」鰹節問屋の直営という、
異色の立ち食い蕎麦屋さん。昭和通り沿いにあり、
早速、2人、車から身を乗り出し、店構えを確認。

薫「これは・・・いいね。いい、絶対、いいよ」
塩「確かに、ただならぬオーラが出てますね」


しかし、ようやく昼メシにありつける・・・と思った
その矢先、店の中に居た、いかにも人のよさそうな
お母さんが・・・ 今日は定休日なのだった

薫「今日はダメだったけど、また絶対に来よう」
塩「で、昼メシはどうしましょう?」


かくして振り出しに戻り、再び路頭に迷う食難民2人。

それから、さらに15分ぐらい迷走した末、
2人がたどり着いたのは、「マガジンハウス」
近くの路地裏に店を構える洋食屋「銀之塔」



蔵にも似た、何とも重厚な佇まいである。

席に着くなり、ひじきの煮つけや切干大根など、
4種の小鉢が配膳される。しかもごはんが付くとのこと。
和のスタイルに則ってシチューを頂くという算段だ。


「シチューにはフランスパン」などというハイカラな
考えは間違っても起こすな。シチューは「おかず」だ。


まずは、セットメニューのグラタンが登場。


ガラスの器に入ってお菓子のようにも見えるが
れっきとした「えびグラタン」である。椎茸いと旨し。


そして、いよいよ、ビーフシチューのお出ましだ。

ぐつぐつぐつぐつ・・・「兄さん、火傷するぜ」
言わんばかりに煮えたぎる土鍋。細長くカットされた
ニンジンとジャガイモが郷愁を誘い、じっくりと
煮込まれた牛肉は、箸を入れるとホロリ崩れる。



「今日は軽めにしよう」と言っていたおやびんも、
ついつい「お代わり!」。おやびんの意志が弱かった
からではない。そもそも、店のチョイスが悪かったのだ。
だって、ごはんが進むんだもの。この罪なシチューめ!

帰りは、思わずグラスワインまで注文してしまった
おやびんの代わりに僕が運転。もう迷走はしない。






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