「コタマ」後編 (おやぶん) [2006年08月26日(土)]
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10分が過ぎた。
しかし、彼は戻って来ない。 「ちくしょう!騙された」 財布も地図もレッカー移動された車の中に入れっぱなし。 途方に暮れる、というのはまさにこのことだ。 目の前がまっ暗になった。 しばし呆然とする・・・と、その時、彼が戻って来た。 ニコニコしながら。 手にはしわくちゃになったメモ用紙を手にしていた。 「450 7th st. Harrison」 どうやらここにレッカー移動されたレンタカーが 保管されているらしい。 彼は満面の笑みを浮かべて僕を見送ったあと、 ハンバーガーショップに駆け込んで行った。 しかしさて、このメモを本当に信じていいものか? ここはサンフランシスコ・・・ いや、やっぱりこれ以外、手がかりはない。 とりあえず、この住所まで歩いてみることにした。 (財布を車に置きっぱなしなのでタクシーに乗れないのです) そして歩くこと25分・・・ そこに、見覚えのある白いムスタングが・・・ あったぁ! そして手続きも実に事務的。 さすがアメリカ。 何事もシステマチックなのである。 が、控えの紙を見たら・・・ ![]() ン? クンドウ・コタマ? コタマって誰? 振り返るに、たった5ドルのチップで こんなに力になってくれた彼は偉大だった。 そしてあの笑顔・・・ どの一流ホテルのコンシェルジュよりも彼は優秀だった。 ![]() 人生最高のチップと引き換えに手に入れたメモ。 今回の旅の一番の思い出として、スクラップブックに貼った。 |








