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| 日本にも続々登場中!新しい銀行のありかた |
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イギリスで銀行口座を開設しました。最初はやはり「寄らば大樹の陰よね」ということで、どこのハイストリート(商店街)にもあるような大手銀行を考えていたのですが、友人に「エコならコープかSmileがいいんじゃない?」と言われて軽い気持ちで調べてみたところ、出てくるわ、出てくるわ……いっそ知らなければ楽だった、嫌な現実が。
イギリスの大手銀行の投資先リストには、兵器製造メーカーに、原子力発電所に、発展途上国に自国では禁止されているダイオキシン入りの農薬を売っている会社……そんな企業名が続々と出てくる。もちろん銀行も普通の営利を目的とした企業なわけで、預金などで集めたお金を貸して利子をかけ、株主のために儲けるのが商売なんだから、違法行為でもなんでもない。でも、(どうせスズメの涙ではあるけれど)少なくとも自分はそういう企業には出資したくない。ということはそういう銀行にはお金は預けたくない、と率直に思ったわけです。
そこに来ると、たとえばコープ銀行は、環境保護・人権擁護に怪しい企業は不適格、兵器産業や遺伝子操作作物もNG、化粧品開発のための動物実験やたとえば雌鳥をケージに閉じ込めた鶏卵産業・毛皮ビジネスもアウト……とそのポリシーと過去の報告は何ページにも及ぶ量。これは気持ちいい!とばかりにすぐに支店に走ったのでした。
●CO-OP BANKの「Ethical Policy(倫理ポリシー)」ページ>

読めば読むほど考えさせられる、コープ銀行の投資における倫理ポリシー。
気になる金利やサービスですが、もともと低い普通預金は大手とほとんど変わらず、むしろカードローンなどの場合、大手銀行系クレジットカードが十数パーセントなのに、コープは8%程度。最大限儲けることを使命にしていないということは、必要としている人から精一杯巻き上げないということでもあるのねと納得。日本の大手銀行は今次々に過去最高益を報告しているけれど、あの利益はいったいどこから生まれているのでしょう。

強いてコープ銀行の難点をあげれば、支店がかなり少ないことと駅から遠いこと、支店内がそっけなく照明も抑え目でどんよりしていることくらい。とはいってもオンラインバンキングは充実しているし、上等なソファのある銀行は客に信用があるように印象づけたり高揚感・ときには威圧感を与えるためのきれいさかもしれないと思えば、どんよりしていても別にいいのかもしれないとも思う。
あーいい銀行に口座を持ててよかった、とホクホクしていたのですが、この手の話題に気をつけていると、日本でもこういう試みがいまどんどん出てきているらしいことに気づきました。ポリシーありき、フツーの人がお金を預けて必要なときに入れたり出したりというお財布代わりに使えるという意味での銀行はまだまだこれからのようですが、既存の地域銀行に着目するのも一案だし、誰でもが好きなだけお金を出資して集まったお金を地域活性化や環境などいわゆる持続可能なプロジェクトに融資するという試みはあちこちで始まっているようです。
●参考になるのがA SEED JAPANの「エコ貯金ナビ」>

77年生まれの木村真樹さんが代表理事を務める名古屋ベースの「 コミュニティ・ユース・バンク momo」。1口1万円から出資を募っている。木村さんのインタビューはこちらでも>
坂本龍一さんの発案で小林武史さん、ミスチルの櫻井和寿さんたちが作ったAPバンクは自然エネルギーのプロジェクトに低利で融資するものだし、これからどんどん増えてきそう。今すぐ使わないお金がちょっとあるなという方、株式投資ももちろん悪くないけど、自分のお金をこういう方面で働かせるのも悪くないと思いませんか。
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| スローで豊かでハッピーな生活を守ろう |
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今週は、先日の「デジログ日誌」で予告した、グリーンピース・ジャパンによる青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場の試運転反対シンポジウムに出席した件について。

2月19日、表参道の東京ウィメンズプラザで開かれたシンポジウム。photo (c) Greenpeace/M.Noda 以下すべて同じ

司会進行は、新しくグリーンピース・ジャパンの事務局長になられた星川淳氏。ご存知ない方もいるかもしれないけれど、私たちが大好きなスローライフを20年以上前から著作活動などで訴えてきた、とってもスゴイ方です。
「核問題なんてわかんないし」「原子力はヤだけどすぐには止められないから仕方ないでしょ」と読み飛ばそうと思ったアナタ、ちょっと待って!!!! この試運転が始まると、東京など東日本はもちろん、西日本の人たちも放射能を浴びることになるのだとか。それを避ける最後のチャンスが今の今なんです。青森県の特に知事が、この試運転にGOサインを出すかどうか、今考えているところだからです。危険で私たちのお金の無駄遣いになる再処理を、止めたいと思いませんか?
ごく大雑把ですが、ポイントにまとめてみました。
●「核燃料の再処理」とは、原発から出た使用済み燃料を化学的に処理、プルトニウムや燃え残ったウランを取り出して原発用の燃料に使うこと。そのほか、処理前以上の量の放射性のゴミが出る。
●再処理の過程で、大気や海に放射能を持った物質が放出される。これは事故のときではなくて、計画として日々放出することになっている。その放射能の量は、1日に原発1基から出る放射能の1年分。
●この再処理工場の建設にはすでに2兆円以上が使われた(計画では7000億円だったのが3倍に膨らんだ)。
●さらに試運転をして工場内が放射能で汚染されてしまうと、将来工場を閉鎖処理する費用などで19兆円必要になると見られている(今の国家予算の4分の1!)。この費用は電気代や税金で私たちから徴収される。
●でも、そんなにお金をかけて取り出しても、プルトニウムを原発で使う目処が立ってないから(※1)、今のところまったくの無駄。
●プルトニウムはめちゃめちゃ放射能がたくさん出る、放射性物質の中でも抜群に強くて怖い物質。だから核兵器の材料になる。たった8kgで1つの核兵器が作れてしまうという。余分なプルトニウムを持っているとテロリストに狙われる可能性がある。
●平和目的だと主張しても、すぐに核兵器にできるプルトニウムをたくさん持っていれば、世界中から「日本はプルトニウムをため込んでいる国」「核兵器を持っているのと同じ」と危険視される。
●再処理を手がけているのはフランスとイギリスだけ。イギリスは工場内でプルトニウムを含む溶液が大量に漏れた事故以来操業しておらず、もともと採算がとれていないので、このまま閉鎖もささやかれている状態。
ざっくりざっくり、そういうことです。どう公平に見ても、いや、せいいっぱい好意的に見ても、プルトニウムを使うあてがない今、一度再処理をしてしまえば工場の中が汚れてしまう、後戻りのできない試験を急ぐ必要はないはずですよね。
それなのに急ぐのはなぜか? 仕事とお金がほしい地元の一部の意向もさることながら、各地の電子力発電所に溜まってしまっている使用済み核燃料を移動しないと稼動を止めなければいけない原発が出てくるからといわれています(それだけ原発からは放射性廃棄物がたくさん出ているということでもあるわけです)。
この再処理工場の計画は50年前にされたものなのだそうです。その頃はもんじゅやふげんの頓挫も想像できなかったし、たしかに夢のように効率のいい未来プランだったのかもしれません。でも実際に未来になってみれば、そう夢のようには行っていない。じゃあ計画を練り直そう、というのが賢い普通の選択です。でも、「計画は計画だから」と突っ走ってしまうのは高速道路やダム計画とまったく同じ構図です。私たちの生活環境は壊され、お金の無駄遣いがされ、役に立たない大きな建造物が残る……。スローで豊かでハッピーな生活はますます遠のく。
せめてちょっと立ち止まろうよ、計画を見直してみようよ。と声をあげてみませんか。あとは青森県知事がGOを出せば、3月下旬か4月にも試運転は始まる可能性があるそうです。言わずもがな、青森県だけの問題ではありませんから、他県の私たちも意見を言っていいはずです。原子力発電で作られている電気を仕入れているのは電力会社ですから、電力会社に「そんな電気はほしくない」と伝えるのもいいだろうし、ささやかだけどますます電気を節約するのも大切でしょう。浜矩子さんもCafeglobeの連載でおっしゃっているように、自分のブログやBBSで不安を訴えるのだって絶対効果はあるはず。もう時間はあまりありません。おかしいと思うなら、一緒に動きませんか。

オーガニックや省エネなど身近なエコと違い、難しくて硬い話が多いからか、この問題に関して興味を持つ女性や若い人が圧倒的に少ないのは現実。そこで比較的やわらかい顔をした私にお声がかかったというわけです。

今回の試運転がスタートしてしまうか、じつは世界中から注目が集まっているのだそう。シンポジウムには米国議会で証言などにも立つ第一線の核科学者、エドウィン・ライマン博士が米国から再処理ストップ呼びかけの応援に駆けつけた。
●グリーンピース・ジャパンによる再処理工場についての説明>
●Wikipediaによる再処理工場についての説明>
※1
もともとの計画では、ここで取り出したプルトニウムは、「もんじゅ」や「ふげん」などのプルトニウム用の新型原子力発電所で使われる予定でしたが、ご存知のように相次いで事故を起こしたために停止・廃炉検討中になっています。そこでプルトニウムをウランに混ぜて普通の原子炉でも燃やせるように工夫したのが「プルサーマル」計画(六ヶ所村の再処理工場計画を正当化するためとも言えそうです)。でもこれも各地で地元の反対に遭い、唯一の頼みの綱になっている佐賀県の玄海発電所も地元議会が沸騰中で、プルサーマルも実現できるかわからない状態。つまり今のところ日本国内でプルトニウムを使う具体的な予定はないのです。
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| ニョロニョロたちとの暮らし |
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ロンドンカテゴリ:
地球温暖化
2006 1月26日
去年の初夏、チェルシー・フラワー・ショウをレポートした回に謎の予告をしたままになっていた「ニョロニョロ」たちを今回はご紹介します。
それはearthworm、つまりミミズたち。ミミズを飼って、キッチンから出る生ゴミなどを食べさせ、ミミズが作る栄養たっぷりの土をいただこうというわけです。ギョッとする方も多いかもしれませんが、環境意識やスローライフ意識の高まりからけっこうなスピードで世界各国で広まっているようで、日本でも「ミミズコンポスト」というキーワードで検索をかけるとたくさんのサイトがヒットしてきます。

イギリスのwiggly wigglers(ニョロニョロ)という会社から購入した「Can-O-Worms」というオーストラリア製のミミズコンポスト容器。底が網目になったトレー3段構造になっていて、ミミズが食べ進むと下のトレーから土を「収穫」するという仕組み。大きさは普通のゴミ箱くらい。
詳しいことはそういった専門サイトをご参照いただくとして、チェルシーで見つけた使いやすそうなミミズコンポストのキットをその日に注文、7月早々からミミズたちとの生活がスタートしたというわけです。

レンガ状に圧縮された、椰子の実の殻を砕いたもの。これを水でふやかしてモロモロの土状にしたものが、ミミズたちの最初のベッドとなる。

白い袋に、ミミズが500g(ざっと1000匹だとか)入っている。他の袋は、容器内のpHを整えるための餌や(ミミズは酸性の土が嫌い)、万一ミミズが元気なくなってしまったときのための餌(worm treat、ミミズの好物という名前がかわいい)。これらのものが全部セットで60ポンド(約1万2000円)。決して安くはない……。
容器をセットしたら、袋に入って届いたミミズたちを放ちます。ダンゴムシやコオロギを集めて歩いた少女時代ははるか遠く、ちょっとおっかなびっくりで袋を開け、ご対面。「なになになになに?」という感じで頭(尻尾か?)を伸ばして周りを伺うミミズたちは赤くてツヤツヤしていて意外ときれい。虫っぽい匂いもほとんどない。これなら触れるかもと安心して、容器にもぐりこむミミズたちを見送りました。

ミミズたちを椰子殻ベッドに放ったところ。ミミズたちは「わーわーわー」と慌てた様子。

そのわずか数分後。付属のマニュアルにあった通り、光が嫌いなミミズたちはけっこうなスピードで潜っていき、あっという間に一匹も姿が見えなくなってしまった。

野菜くずやティーバッグ、紙切れや毛糸などをさっそく入れたところ。ミミズが食べられるのは、基本的には植物と紙パルプや動物の毛など。肉や魚や炭水化物は苦手だそうです。言うまでもなくプラスティックや化学繊維はだめ。
その日から生ゴミを入れはじめ、早半年少々。ベビーミミズたちも増え、我ながらなかなか順調に進んでいます。先日いちばん下の古いトレーを覗いたところ、野菜ゴミの姿はほぼ消え、真っ黒な土がたっぷりとたまっていました。土とはいってもじつはミミズのフンなわけですが、これまた匂いもなし、まさに土です。もうすぐ「初収穫」を迎えられそうです。
マニュアルや専門サイトなどでは、ミミズは条件がよければ毎日体重の半分くらいのゴミを食べるとあります。が、暑すぎたり寒すぎたりするとペースは落ちるので、ふたり暮らしで自炊が多いとこのゴミ箱程度のコンポストで処理できるのは出る生ゴミの半分~2/3程度といったところです。私は猫の額の庭の片隅を掘ってそこにも生ゴミを埋めていますが、スペースさえあればミミズコンポストが2器欲しいところです。
あと1ヶ月少々もすれば、今は毎日厚い雲の向こうに隠れている太陽もだいぶ戻ってきて、種まきシーズンのスタートです。ミミズコンポストの土はふかふかで栄養分たっぷりなので、種まきには最高なのだとか。今年もプチトマト、そらまめ、唐辛子などなど、植えてみるつもりです。

去年、厚くむいたジャガイモの皮をゴミのつもりで庭に埋めておいたら、先日掘り返したところ思いもかけずジャガイモが収穫できてしまいました。芽が出てしまったタマネギもためしに埋めておいたら、これも第二世代が。野菜の生命力って強い! となんだかいとおしい気持ちに。でも食べちゃいましたが。
●Wiggly Wigglersのサイト(英語)>
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| ロンドン、オーガニック食材宅配事情 |
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ロンドンカテゴリ:
地球温暖化
2006 1月18日
東京でリビングフードな生活を続けている山祥ショウコさんの連載にも感化されて、週1回、オーガニック食材の宅配を取りはじめました。東京以上にオーガニック食材がブームのロンドン、似たようなオーガニック宅配は何社もある中選んでみたのは「ABEL & COLE」という会社。
できる限りフードマイルを減らす努力をしていること(地産池消)、イギリス国外から食材を仕入れる際は航空便でなく船便を使っていること、包装を少なくしていること、生産者から公正な値段で買い付けること、植物の育て方や動物の飼育法・漁法までチェックをしていること……など、かなり熱心に語っているここを選んでみました。ネットで注文を簡単に変更・キャンセルできること、嫌いな食材を入れないでもらえるなど、細かいカスタマーサービスもいい感じです。

今週届いた基本的な旬の野菜のセット「Essential Organic Veg Box」。手にするとしっとり、しっかりした肌触りで、新鮮なことがわかります。マッシュルームが紙袋に入っているほかは個別の包装もなし。LPGのトラックで、わがエリア担当のライアンが届けてくれます。
イギリスでとっても嫌なことのひとつに、TESCO、ASDA、Sainsbury'sなどわずか数社の巨大スーパーが絶好調で、地元の小さな商店などがほぼ壊滅的に痛めつけられていることが挙げられます。巨大なシェアから来るそのバイイングパワーは凄まじいそうで、農家など生産者は買い叩かれて、値下げ要求に応えるべく、いかに低コストで生産するかに汲々としているのだとか。まさに以前Espressoのひとことでもご紹介した映画「The Matrix」のパロディ「Meatrix」状態がますます広がっているのでしょう。
というわけで、そんな流れに少しでも掉さそう、逆方向へのパワーを生み出そうとしているABEL&COLEのような試みに我われもささやかながら参加しようというわけなのです。まだ2週目なのであまりエラソーなことは言えませんが、先週は気合が入っていたこともあり、全て食べ切り成功! 野菜と豆たっぷりのスープやオイルをからめた野菜をオーブンで焼くローステッド・ベジタブルにすると根菜類を大量に食べられるので、今週もそれかな……。あとはブロッコリーのキッシュ(これは「バスクの砂糖壷」のマテスク里佐さんのレシピを参考にする予定)に、オニオングラタンスープに……いかに食べきるか、マンネリを回避して新しいメニューに挑戦するか、ゲーム感覚で挑戦心がくすぐられます。

今週入っていたのは、ミックス豆もやし、ブロッコリー、ニンジン、セロリ、マッシュルーム、赤キャベツ、スイード(巨大カブのような野菜)、タマネギ、以上で11ポンド(約2200円)。スーパーのオーガニック野菜より確実に安いのもグー。野菜自体もとてもおいしいので、今のところ大満足。
これでスーパーに行く回数もだいぶ減らせそうだし、いやおうなく旬の野菜をたっぷり食べることになるし、当分なりゆきが楽しみです。
●ABEL & COLEのサイト(英語)>
●Meatrixのサイト(英語)>
この春には「The Meatrix Revolting(訳:ミートリックス・ゲロゲローッ)」が登場予定とのことなので楽しみ(言うまでもなく、これもThe Matrix Reloadedのパロディ)。
※Meatrixの日本語訳スクリプトはこちら>
●山祥ショウコさんの「おいしいリビングフード・ダイエット」、宅配野菜の回>
あれで1500円なんて、日本は野菜が安くていいな。帰ったらいっぱい食べるぞ。
●マテスク里佐さんの「バスクの砂糖壷」、野菜キッシュの回>
生クリームを買いに行かなければ。
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| 京都議定書、前進します。パチパチパチ! |
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先日の当欄で触れた、カナダのモントリオールで開かれていた2月の京都議定書発効以来はじめての締約国会議(正式には「第一回締結国会議(COP/MOP1)」長い……)が昨日、10日の土曜日に閉会しました。
議長国カナダから、ヨーロッパ諸国や日本のように具体的な削減目標を持つことを迫られたアメリカ代表団が会議の途中で退室してしまうなどの波乱があって最後までハラハラさせられたものの、最終的にはアメリカも今後も話し合いを続けること自体には合意、今回の会議でクリアすべき項目はほぼ達成され、高揚した雰囲気の中で閉会が宣言されたそうです。

締約国の全会一致でないと合意文書を作らないという決まりだったので、タイムリミットぎりぎりで合意ができたときの参加者たちの万歳ぶり、抱き合いぶりは見ものだった(写真は8日のもの)。
今回の会議で合意されたのは……
●京都議定書(第一約束期間2008-2012年)の次の期間(第二約束期間2013-2017年)に向けての準備開始が決定。
――第一約束期間よりもさらに高い削減目標にすることも合意。来年5月から会議スタート。
●京都議定書(約束期間2008-2013年)の運用規則が正式に合意になった。
――これで本格的に京都議定書の「スイッチが入った」(議長のディオン・カナダ環境相)。
また、米国、中国、インドなどの非締結国も、今後の「義務のない」話し合いには参加していくことも決まったのだそう。
アメリカ合衆国政府はこのモントリオールの会議を骨抜きにしようと、数値義務のない独自の「京都議定書的なもの」を設立しようと各締約国を誘ったり、会議の席を蹴って出て行ってしまったり、かなりご無体な行動だったのだとか。でも京都議定書賛成派のクリントン前大統領が、「ブッシュ政権の姿勢はただただ間違っている」と批判をしたり、NGOなどアメリカ国内の市民団体の頑張りもあって、最終的には渋々対話を続けることには合意したようです。

会場の外には世界各国の環境NGOがみっしり。写真はドイツの市民団体。
気になる日本政府の代表団はというと、グリーンピース・ジャパン気候変動問題担当の中島正明氏によると、「交渉開始当初は、日本政府の対処方針に大きな懸念を感じたが、今回の会議の大切な目的であった将来の取り組みに向けて、日本政府が相応の貢献をしたことは評価に値する」(プレスリリースより)とのこと。小池百合子環境相は会議の場以外でもアメリカ政府に考え直すよう申し入れたり(そのときは鼻であしらわれていたようだけれど)、それなり頑張った模様。よしよし。

小池環境相のスピーチは注目度が高かったようで、BBC Worldなどでもスピーチ姿が流れていました。
でも気になるのは、日本のニュースでちっとも話題になっていないこと。いわゆる大手新聞サイトは全部チェックしたのですが、私は閉会については1つのニュースも見つけられませんでした。うーん、NHKのニュースの国際枠にもなし。締約国のイギリスBBC、仏ルモンドはもちろん、非締結国のアメリカのCNN、オーストラリアのABCでさえ、サイトトップの上部にあるのに。日本の大手メディアの関心の低さ、かなり問題だと思います。
●国連(UNFCCC)による会議閉幕のプレスリリース
●グリーンピース・ジャパンの閉幕報告(上記プレスリリース内容も含む)
Photos courtesy of IISD / ENB-Leila Mead
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| エネルギーを消費するばっかりじゃないかも、中国の動き |
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日本人としては、いつか来た道ではあるけれど、やっぱりちょっとうらやましいほどに経済成長している中国。口に出してはあまり言わないけど、いつか追い越されてしまうんじゃないかという漠然とした不安を持っている人も少なくないはず。
じつは中国は、地球温暖化への取り組みでも日本を追い越しそうな勢いなのだとか。先日来日したグリーンピース中国のキャンペーナー、アイルーン・ヤングさんは、「2020年までに、香港の全電力、あるいは1億1000万人が住む広東県の17%を風力でまかなうことができる」と結論づけた報告書のまとめ役だ。

アイルーン・ヤングさん
グリーンピース・中国 気候変動・エネルギーキャンペーナー。上海の大学で会計を学んだ後、銀行勤務を経てロンドン大学で財務と社会学(国際NGO)修士を取得。現在は広東省での風力発電普及などの分野で行政・産業界と協業中。黒目がちな瞳が印象的。26歳。
「中国政府は、2020年までにエネルギー消費の15%を自然エネルギーでまかなうと約束しています。これがちゃんと実現するように、行政と産業界に働きかけていくのが私たちの仕事。この本は、広東県の長い海岸線を生かした風力発電なら簡単に実現できますよ、ということを証明するために作りました」(アイルーンさん)。日本政府の目標は、「2010年までに総エネルギー供給の3%(しかもその1/3弱は厳密には自然エネルギーとは言えないゴミ焼却などによる発電)」なので比較はしにくいけれど、負けそうな勢いなのは確かだと思う。
アイルーンさんが環境に感心を持ったきっかけは?
「きっかけは覚えていないほど幼い頃から気になっていたけれど、これだ!と思ったのは、大学卒業後に参加したTV番組でした。上海を流れる上海河という水質汚染で問題になっている川を、若者たちが水源から河口まで、道すがら出会う農家の人やお役人、環境保護団体の人などの話を聞きながら歩き通すという企画でした。この番組がヒットして、中国の全国ネットで放送されたこともあって、上海市長から招かれたり、川をきれいにしようという市民ムーブメントが起こったりしたんです。これで“私たちみたいな普通の人間にも変化は起こせるんだ”と実感できたんだと思います」(同)
その後、アイルーンさんはロンドン大学に留学、社会学の修士論文のテーマに国際NGOを選び、グリーンピースの取材をしているうちにスタッフに誘われ、飛び込むことにしたのだとか。じつは今回来日したのはグリーンピース・ジャパンの招きで、日本のODA融資を実行している国際協力銀行(以降JBIC ※1)に、「途上国の石炭火力発電所などへの融資を止め、自然エネルギーへの支援拡大を求める」要請書の公式提出に参加するため。
「JBICの人たちは、自然エネルギーが従来型のエネルギー(火力発電など)と同じくらいの競争力を持ったら自然エネルギーにも融資すると言っていて本当にガッカリ。民間の銀行なら、利益を上げないといけないという言い訳も多少は通用するけれど、JBICは日本人の税金で運営されている銀行なんだから、日本人のためになることをするのが筋でしょう。先頭を切って温暖化を止めるために自然エネルギーを推進するべきなんです」(同)
温暖化の進行を少しでも遅くするために、フツーの、私たちみたいな女性ができることにはどんなことがあると思う?
「1つめは、身近にある環境問題に取り組んでいるNGOに参加して手伝ったり寄付をしたりするのは地味だけれど確実に効果がある方法。もう1つは、自分の消費を見直すことです。中国人だとけっこうよく言われるのが、“中国があんなに安い商品をいっぱい輸出するから環境が破壊されるんだ”ということ。でも、問題は作る側だけじゃなくて買う側にも絶対あると思うんです。みんなが少しずつでも変化を起こせば、大勢集まれば大きな革命に相当する変化を起こせるはず」(同)
シリアスな問題のために来日したアイルーンさんだけれど、時間を見つけてショッピングにも行きたい!と目を輝かせたのはやっぱりフツーの女子。「東京は着いてすぐに大好きになっちゃった。すごくエネルギッシュなのに、ピースフルで伝統的な文化も残ってて、人々は礼儀正しい。ぜひまた来たいです。日本のみなさんもぜひ中国に来てね!」(同)。
※1
国際協力銀行(JBIC)
その名の通り、日本の政策にもとづいて、国際協力を目的として発展途上国やそのプロジェクトに融資をする銀行。ただし、先週12月2日に政府はJBICの解体を発表、今後この融資業務をどこが担うのかが検討されることになっている。日本のODAにまた大変化、波乱含みで注目されているトピックなので、近々これについてもご紹介できればと思っています。
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| 難問・バランスの根拠はどこにあるのか |
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昨日、「そういう自分はロンドンと東京を往復しているんだろう、飛行機で環境汚染ですか(笑)」という主旨のコメントをいただきました。
建設的な話に展開しないだろうコメントは削除させていただくことにしているのと、以前の記事コメントですでに出た話題でもあり、削除してしまったのですが、たしかに私自身乗らないで済ませられればと痛感している部分であり、また環境を考え始めた人なら誰もが悩む部分ではあるので、あらためてこれで一項目書き出してみたほうがいいのではないかと思い直しました。
まず、私は環境汚染はしています。できるだけ回数は減らしていますが、はい、思いっきりしています。そのことは非常に意識して、責任を感じ、その分できるだけの行動をして挽回しようと努力しています。現実的な移動手段として飛行機を選ばざるを得ない以上、いかに挽回できるかに注力するしかできることはありません。
環境について考えはじめると、人間のすることはほとんど何でも二酸化炭素の排出につながると気づいて頭が痛くなるわけです。今思えばナイーブだったとは思いつつ、10代のときはノイローゼになりかけたこともありました。長年考えて、結局は自分のトータルを自分でバランスをとるしかないんだろうな、という結論に今のところ達しています。
では自分なりの合計のバランスの根拠はどこにあるべきか。それは人生の優先順位なのではないかと。私の場合、夫に会うこととCafeglobeの仕事を続けることは私の人生の優先順位の中でトップの2つなのでこれは当面はやらせていただくことにする。でもそれ以外の部分では、ギリギリまで減らす(前回ご紹介したことはその一部)。また、まわりの人に問題を伝えて一緒に考えて行動してくれる人を増やすことも頑張ろうと思っています。
難しいのは、人生の優先順位……何で糊口をしのぎ、雨風を避け、「生きていてよかった」と実感できるのか……は人によって違うし、軽率には人にああせいこうせいとは言えないところでしょう。もちろん何事も程度問題ではありますが。でも厳密に言えば、この「程度」とやらの定義も難しい。自家用ジェットに乗る大金持ちをけしからんと思うけれど、1日100円以下で暮らしている発展途上国の人々を思えば、暖房を使っている自分だって怪しさ満点なわけです。
で、ここまで考えを進めてくると気づくのが、みんな既に朧気に気づいていることですが、ワイワイ議論や批判をし合っている私たちは地球というひとつの船に乗っているということです。ゾゾーッ。ありていに言えば、「あの人が二酸化炭素をバフバフ出せば、私が出せる余地が少なくなる!」「うわーあの人あんなに出しちゃって!」ってことです。世界でダントツに二酸化炭素を出しているアメリカ(1位米国36.1%、2位ロシア17.4%、3位日本8.5% 1990年UNFCCC)に、京都議定書に調印している国がここまで怒っているのはこれが原因です。すでに外交レベルでも、二酸化炭素を出せる枠の奪い合いが始まっているのです。
そんな状況で、じゃあどうすればいいのか。外交から国政、個人などのレベルでそれぞれやれることはありますが、たとえば環境税などは早く導入するべきだと思います。そうするとガソリンも光熱費も、もちろん飛行機の運賃も上がります。その税収は、環境問題の啓蒙や自然エネルギー(原子力は自然エネルギーではありません)開発に使えるし、値段が上がることによって、無駄遣いも減るはずです。もちろん、人間らしい生活を営むために必要な最低限のエネルギー分は控除枠にするなどしないと危険ですが。
あと最後に申し上げたいのは、絶対言いたくなる「あなたが出している二酸化炭素、ちょっと多いのでは?」という批判は大切だとは思うのですが、決して批判のための批判に陥らないように気をつけないといけないということです。相手が黙ってしまって建設的な議論が止まってしまったり、発言するとああやって批判されるのかと周りで見ていた人が思って発言しなくなったりするような状況が続いている間にも、宇宙船地球号の浸水はずぶずぶと進んでいるわけです。
というわけで、建設的な異論反論は大歓迎ですのでぜひお寄せください! 私が気づいていないこと、知らないこと、不足している視点もいっぱいありますので教えてください。よろしくお願いします。(でも、批判のための批判、不愉快さを湛えたコメントなどは削除させていただきますのでご了承ください)
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| エネルギーを考えるフォーラムに参加しました その2 |
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カテゴリ:
地球温暖化カテゴリ:
東京
2005 12月02日
前回の記事を書いた30日に、英の科学雑誌『Nature』に、「極地方の温暖化が進めば、高緯度ヨーロッパに温暖な気候をもたらしているメキシコ湾流が弱まり、ヨーロッパ全体が寒冷化する」という報告が掲載されました。海流はすでにこの50年でだいぶ弱まっていて、このペースで温暖化が進めば20~30年以内に平均6度程度気温が下がる可能性があるとか。言わずもがな、大洋の対流が弱まるということは暖かい海はますます過熱するわけで、台風などはますます大きくなり、砂漠はますます広がると考えられます。
さて。今回のフォーラムのメインテーマであった「地球に優しいシンプルライフ」について。高校時代に環境問題に目覚めて早20年、私なりに暮らしの中でできることはし尽くしてきたという自負はあるので、改めて何をしているかをざっと書き出してみることにしました。順番は思いついたままです。
暮らしの中でやっていること
●ゴミ分別は徹底的に
企業からのDMなど透明な窓付きの封筒は、窓を切り取って紙の部分は古紙回収へ。
●水筒持ち歩き
せめて買ってしまったペットボトルは何度も洗って水筒代わりに。
●お弁当持参
容器やコンビニなどでの冷蔵エネルギー削減。自分の健康とお財布にもプラス。
●エコバッグ携帯
無印良品の小さく畳めるエコバッグがオススメ。また、どうしてもお弁当を買うときには袋もお箸も断って裸でお弁当を持ち帰ります。
●灯かりは自分のいるところだけ
電球色蛍光灯を活用。
●冷暖房は最小限に
あったか下着を重ねて、首には室内でも薄手マフラーをくるりとひと巻き、机では足元に湯たんぽ、シュラフなども動員。カーテンは厚手で床まで届くものに。
●ラジオとネットラジオを愛用
テレビは消費電力が大きいので、ダラダラ見はしません。新しい電化製品を買うときは、消費電力が少ない機種を選ぶ。今冷蔵庫を探しているので、カタログとにらめっこしています。

今回のフォーラムでは、東京都環境局から、都の地球温暖化や省エネへの取り組みに対しての説明が。私も、古くて青息吐息の冷蔵庫を買い換えるべく、この家電店などで商品に貼られている「A」「AA」などのマークを目安に、もちろんノンフロンで、音も小さくデザインもいいもの……と探し中です。
●コンセント抜きをこまめに
テレビなどはもちろん、携帯の充電器も充電していないときはコンセントを抜く。過充電は携帯の充電池の寿命も縮めるそうです。
●食器はぬぐってから洗う
ティッシュや新聞、古いシャツのはぎれをためておいて、油をぬぐって捨てます。そうすると水も洗剤も最小限で済みます。
●食事の中のお肉は控えめに
ひとくちの牛肉は、どんぶり何杯ものトウモロコシでできているわけで、それだけ環境負荷が高い。マクロビや完全ベジタリアンまで行かなくても、お肉は控えめが体のためにもいいと思っています。
●加工食品は控えめに
冷蔵や輸送にかかっている電気やガソリンを考えても、なるべく減らしたい。
●国産食材を選ぶ
輸送にかかるエネルギー、保存のために使われる農薬を考えても。
●食材を食べきる
自給率が低い日本は、エネルギーで見ると日本の3~4倍の面積を食べているのだとか。普段はおかず何品なんて要らない。一汁一菜で十分。その分、大切な人とときどき豪華な食事を作ったり面白いレストランに行ったりして楽しみます。
●やかんは底についた水滴を拭いてから
やかんや鍋の外側についた水滴は、火にかける前にふきんなどでさっと拭いておくと、エネルギーのロスが防げます。蓋もこまめにして、コンロの火は鍋の底より内側に収まるように調整(鍋の側面を炎がなめる状態は効率が悪い)など、キッチンでできることはまだまだたくさんあります。
●クルマになるべく乗らないように工夫
近所なら自転車を活用。クルマは本当は大好きなんですが、我慢を心がけています。
●ショッピングを趣味にしない
必要なものは吟味して買うけれど、ショッピング自体は楽しいことではないと自覚する。
●布ナプキンを活用
これ、いいです! あったかくて気持ちもいいし。まだの方はぜひお試しあれ。
●夏場以外、毎日シャンプーしない
今の時期なら2日に1回か3日に1回。シャワーの使いすぎには気をつける。夫と一緒の日はお風呂の節約のために一緒に入ったりも。ひとり暮らしのときは長風呂のかわりに長足湯も。ドライヤーもほとんど使いません。
●じつは……トイレは毎度は流さない
カミングアウトは勇気がいりますが(^_^;)、そしてまだ夫の前でもさすがにできないんですが、ひとりで一日家にいるときなど、水の節約のためにときどきトイレを流さないでおくことも。
……まだまだあるけど、まずはそんなところでしょうか。最後のほうのはなかなか「こうするといいよ」と口にしづらいものもあるんですが、なにせ焦ってますんで(前回参照)、言葉にするようにしています。みなさんも、こんなことしている!ということがありましたらぜひ以下のコメント機能などでお寄せください。知恵を集めて、それを常識にしていきましょう。
あとは、前回の記事にguess whoさん、Mangoさんがコメントを寄せてくださいましたが、「こういったことができるんだよ」「やらないと、マジまずいよ」ということを広めていくような活動、私もすごく必要だと思います。これも案などがあったらぜひ意見をお願いします。でも「誰かやってくれたらいいのに!」と願うだけじゃなくて、「じゃ、自分も何かやろう」と周りの人に声をかけてみるなど、自分が動きだすことも大切かなと思っています。頑張らなくちゃ、ですよね。ホントに。

東京大学の松橋隆治氏からは、自分の行為で二酸化炭素をどれだけ削減できたかを実感できるように、省エネ活動をポイント化、ポイントを貯めたら還元されるような仕組み「CO2 CO2カード(コツコツカードと読ませるのが憎い……)」の紹介がありました。学生が考えたのだとか。
●英誌『Nature』の11月30日の記事はこちら>
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| エネルギーを考えるフォーラムに参加しました その1 |
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地球温暖化カテゴリ:
東京
2005 11月29日
先日、「地球に優しいシンプルライフを考えよう」という主旨のフォーラムにパネリストとしてお招きいただき、パネリストしてディスカッションに参加してきました。この報告はCafeglobe上でも別途記事として12月14日から掲載する予定で作業を進めていますので、ここでは私の個人的な感想などを少々。

今回のフォーラム「地球に優しいシンプルライフのススメ ~地球温暖化防止のために今日からあなたにできること~」は、経済産業省関東経済産業局の主催。基調講演兼コーディネーターとして宮崎緑氏、ディスカッションのパネリストに東京大学大学院教授の松橋隆治氏、(財)省エネルギーセンター広報の佐藤文子氏、そして私が参加しました。
開催の前に、フォーラムに申し込んだ方々からの動機コメントを見せていただいたのですが、単に地球に優しいライフスタイルを知りたいというだけよりも、「環境問題はこんなに危機的なのに、周りの理解が少ない。どう伝えたら?」「自分が省エネルギー普及に貢献できることを学びたい」といった、より「前のめり」「焦った」声が多かったのには心を強くしました。
今、焦りは必要です。なぜなら、環境の悪化・崩壊は、私たちがフツーに想像する以上に深刻なペースで進んでいるからです。決してみなさんを驚かせたり怖がらせたりしたいのではありません。本当に怖ろしい事態になっていることをもっと多くの人に理解してもらい、行動を始めてもらわないと、と私は焦っています。
たとえば、今年はカナダの北極海沿岸に氷が張るのが平年より1ヶ月以上遅れているそうです。そのため、氷に乗ってアザラシを捕食するシロクマが痩せ細ってきているのだとか。このままではシロクマの絶滅もそう遠くなさそうです。
シロクマの絶滅自体は、多くの人にとっては「残念だけど、ま、どうでもいいこと」かもしれません。でも北極海の氷が減れば、世界中の海水面は上昇します。北極の冷たい水がぬるくなれば、プランクトンが少なくなって冷たい海の魚(たとえばタラ)の漁獲量が激減するかもしれない。海水温が変われば、海流の動きにも影響が出て、気候が異常になるかもしれない。カトリーナ級の台風が日本にも来るようになるかもしれない……このニュースが意味するところは、たとえばそういうことです。
フォーラム参加者のそのコメントには、「青木さんが環境について考える一番の理由は何でしょうか?」というご質問もありました。理由は、上記のような状況を避けたいからです。下品な言い方を承知で言えば、環境のせいで早死にしたくないからです。もう少し上品に言えば、自分もさることながら、地球上で飢えたり困ったりしている人を一人でも増やしたくはないからです。もちろん動物も、さらに言うなら植物も。
本当はこんなざらついたことは書きたくないんですが、それだけ私は焦っているということです。はい。
今回、このフォーラムで私自身あらためて考えてみた、「地球のために暮らしの中でできるコト」、私が毎日の生活の中でやっているコトリストをご紹介しようと思っていたんですが、なんだか長くなってしまったので、それはまた明日かあさってかにアップいたします。「えーっ、そんなことまでやってるのぉ?」とみなさんが驚かれるようなこともあると思いますので、どうぞオタノシミニ。
※昨日から12日間の予定で、カナダのモントリオールで気候変動サミットが始まりました。京都議定書以来はじめての国連のサミット。京都議定書の目標達成具合(日本は全然守れていない状況)、京都議定書以降の目標設定などについて話し合いがなされます。ニュースに注目!
●国連の気候変動サミットページ(webカムもあり!)
http://unfccc.int/2860.php
●↓こちらもどうぞご覧ください(Cafeglobe関連記事)
地球温暖化、今動き出せばまだ間に合う!
http://www.cafeglobe.com/news/climatechange/050112.html
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| 紅葉とトヨタ・プリウス |
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地球温暖化カテゴリ:
東京
2005 11月24日
都内の木々が色づくのに急かされるように、栃木県の温泉に紅葉狩りを兼ねて行ってきました。
今回の足に選んだのは、トヨタ・プリウス。ハイブリッドカーに長距離乗ったことがなかったので、果たしてどれだけイイものか、試してみようというわけです。乗り込んだら、鍵を差してイグニッションを回すかわりに「電源スイッチ」を入れてスタート。ほとんど音を立てずにプリウスはスルスルと動き始めます。
充電残量があるときは、時速40km程度までは電動モーターだけで走るので、聞こえるのはタイヤが転がる音だけ。停止すると車内はもうシーンという感じで、ブルックナーのピアニピアニッシモも聴きとれちゃう。
高速道路ではさすがに1.5リットルのガソリンエンジンも回しながら走るので、ここでは普通なクルマとだいたい同じ印象です。でも常にその瞬間瞬間の燃費が表示されるので、アクセルを踏み込む気には到底なれず、一般にいちばん燃費がいいという時速100km前後を守って走ります。

トヨタレンタカーで借りたのですが、たしかに広告で訴えているとおり、車両の程度がよかった。走行2万4000km、禁煙車、カーナビ付。割引も使って1日およそ8000円。
男体山や女峰山を遠くに眺める一帯の紅葉はもうすっかりピークも過ぎていましたが、昼でもオレンジ色を帯びた晩秋の陽射しに映えてきれいなこと! そんな景色の中、いろは坂にプリウスで挑戦。瞬間燃費がみるみる一桁になって胸がギューギューと締めつけられつつ、ある程度コーナリングも楽しみつつ。
一転、下り坂はウハウハです。プリウスには「回生ブレーキ(ブレーキをかけると失われるエネルギーを電気として回収する)」が備わっているので、下り坂ではどんどん充電池がいっぱいになっていく(充電の様子が見えるのです)。

竜王峡は、真っ白な流紋岩を削って流れる鬼怒川の眺めがすばらしいところでした。源氏に追われて来た平家の人はどんな思いでこの川を渡ったのかなぁ……などとにわか歴史ファンになったりして。
山の中の温泉宿では朝晩の気温はすでに氷点下。晴れていても新潟のほうから峠越しに雪が舞ってきては日陰にうっすら積もっていきます。宿のご主人曰く、この雪はもう根雪になって春まで積もっていくのだとか。
走り回った距離は合計445km。都心のガソリンスタンドでドキドキしつつ給油をすると、20.71リットル。つまり燃費は21.9km/リットル! プリウスの大きさの普通のガソリン車で今回の高速+山道を走ったなら、燃費は10km/リットル程度だろうから、ざっと2倍くらい燃費がいいということになります。これはすごい。お財布的にも、日光の奥地まで走ってきて、ガソリン代が2700円で済むなんて感動もの。
温暖化対策のためにクルマは持たず、普段も都心はできるだけ自転車で移動する生活を試みている私ではありますが、もし次に持つならこういうハイブリッドしかないと確信した小旅行でした。ほんと、よかったですよ。

電気がウンヌンと小難しいことを考えなくても、デカプリオがいうように、フツーのクルマとしてフツーに乗れるのがプリウスのいいところ。大人4人が乗って窮屈でなく、荷物もたっぷり積めます。
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