更新日:2011年4月06日



火山灰難民になりました

カテゴリ:ゆるい話題ですカテゴリ:  2010年4月25日

チャーチャーラーラーラ〜♪
チャッチャ、チャッチャ、
チャーチャーラーラーラ〜♪
チャッチャ、チャッチャ。

  ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」のワルツを頭の中で奏でながらお読みください。
じつはそんなに優雅な話でもないですが。

  そうなんです。わたしもひっかかりました。今回ヨーロッパを覆ったアイスランドの火山灰です。日本からロンドンに向かうトランジットのウィーンに着いたところ、その数時間前にヒースロー空港が閉鎖になったため、その先の便が欠航。


ウィーン空港の案内番。「AUSFALL」はドイツ語でキャンセルという意味……。

  今回のような自然災害だと、航空会社はホテルなどは手配してくれません。あわててPCを立ち上げてホテル予約サイトを見ると、ウィーンのホテルの残室数が見ているうちにも減っていきます。焦って目に付いたホテルをとりあえず確保。途中、長期戦に備えて安いホテルに移ったりしつつ、ウィーンで火山灰難民をしていました。

  始めの数日は、飛行機はいつ飛ぶのか、ホテルの部屋で毎日何度も航空会社のサイトや火山灰雲マップを見ては一喜一憂していました。自分の明日の予定がわからないというのは現代人にはすごいストレスだということを実感したり。本当は人生いつ何が起こるかわからないのだから、予定なんて決めた気になって満足しているだけなのに、それが崩れるだけでこんなにもオロオロしてしまうことに気づいたり。

  鉄道で10時間のドイツ・ケルンに出て、ブリュッセル→ドーバー海峡をフェリーで渡るなどかなり時間をかけて検討したのですが、どこも火山灰難民で予約はだいぶ先までとれなかったり、いろいろ考えてウィーンで空港の再開を待つことに。

  腹を据えてこのハプニングを楽しもうと、たまたま今回運んでいた自転車を組み立て、ウィーンやドナウ河沿いをいろいろ走ってみました。ドナウ河沿いに、チェコやハンガリーまでそのまま走っていける国際サイクリングロードがあることは聞いていましたが、それを実際に自分の自転車で走る気持ちよさは格別でした。


ウィーン観光の中心地、シュテファン大聖堂前で。手前が私の自転車です。


ドナウ河沿いの国際サイクリングロード「Euro Velo 6番」。

  ウィーン中心地までの道もだいたい頭に入り、土地勘もつかめて楽しくなってきた頃、上空の風向きが変わり、火山灰雲が遠ざかり始めました。そして21日にヒースロー空港が開き、私は22日にロンドンに飛ぶことができました。いまロンドンでこれを書いています。

  それにしても今回は、あまりのスケールの大きさに航空会社のスタッフもテンパってしまい、わらわらとカウンターにすがりつく利用客を振り払うのに必死といった様相だったのが印象に残っています。「あなたが乗る予定だった便はキャンセルです。次いつ飛ぶかわかりません。再予約? あなたがしたければできますけど……(カチャカチャ)……空きは4日後ですね。は? ホテル? 自然災害ですから当社は関知しません」と言い渡されたときにどうするか。いきなり個人のサバイバル力が試される状態になってしまったのが印象的でした。

  私の場合はPCがあって本当に助かりました。すでにパソコンは旅の必需品であると言えそう。長くなってきたので、そのあたりはまた次回ご報告します。


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青き様

BBCによるレポートでは航空会社の損失は911のテロ時を上回る額でしたね。青木さんのレポにある通り運輸に関するサバイブは半面、冒険の要素を含むことができても、例えば水・電力・医療の完全ストップに直面する毎日がサバイブの難民や被災民の-明日の無さ-は耐え難いものだろうと改めて考えました。

無事にUKに着かれて良かった!

投稿者 Shimi Michaela : 2010年04月28日 17:41







青木陽子
Cafeglobe
ファウンダー・取締役
女性誌編集者時代、自分を含めまわりの女性たちが本当に読みたい媒体がないことに気づき、1999年に現社長の矢野とともにCafeglobeを立ち上げ、6年間編集長をつとめる。現在、パートナーの暮らすロンドンと東京の二重生活を実践中。
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illustration / Nakagawa Isami

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