チャーチャーラーラーラ〜♪
チャッチャ、チャッチャ、
チャーチャーラーラーラ〜♪
チャッチャ、チャッチャ。
火山灰難民@ウィーンの話を前回に続いて引き続き。今回は「もうPCは旅行の必需品!」というテーマです。
そんなわけで、ウィーンで予想していなかった時間を過ごすことになりました。幸いウィーン空港はWIFIが全面的に無料だったので(成田もそうあるべきですね)、チケットの再予約に並ぶ間にホテル予約サイトで適当な宿を確保。
宿についてからは、原稿仕事を進めつつ、BBCなどのニュースサイト、英気象庁サイト、航空会社サイト、空港サイトなどを頻繁に見て状況の把握につとめました。一方、自分が今いる宿の場所をGoogle Mapで確認。

最初に泊まったホテルはウィーン市内ではなく、空港そばのシュヴェヒャトという町にあることが判明。正直あんまり冴えない郊外の小さな町でした。
なにぶん来るつもりがなかった都市なので、北も南も分かりません。飛行機の再予約がとれたのは3日後だったし、それすらも飛べるか怪しい雲行きだったので、長丁場に備えてウィーン市観光局サイトなども見て情報を集めました。
Google Mapでキャプチャした地図を何枚もiPhoneに詰め込んで(ローミング料金が怖いので3Gパケットを使わないための苦肉の策)、自転車でいざウィーン中心地へ! クリムトがあるというベルベデーレ宮殿と、ウィーン市の常設マーケット、ナッシュマルクトを観に行きました。

クリムトの入っているベルベデーレ宮殿美術館。ちゃんと駐輪場があります。ウィーンロマン主義一派の風景画が素晴らしかった。心奪われました。

ナッシュマルクトの花屋さん。一束1000円くらいでした。

ちょっと変わった野菜をたくさん扱っていたお店。モヤシやキクイモはまだしも、左手前の野菜は行者ニンニクに見えるのだけど……「BARLALICH」と書いてあるようだけど、不明です。
そのあとは、ドナウ河に沿って走る国際サイクリングロードの情報をやはりネットで見つけたので、それを走りに行きました。
とはいえ、自転車情報となると、一般的な観光情報よりもずっとWeb上の情報も少なくなります。私はドイツ語はさっぱりなので、英語で書かれている個人サイトや、Google Mapの中で個人が公開しているマイマップを検索して情報を集めます。とくに、ドナウを渡る渡し船があると個人サイトで読んだのですが、その情報がなかなか拾えず苦労しました。
そういうときに役に立つのが、やはりGoogle MapやGoogle Earthの写真機能です。やはり人が多く行ったり、観光スポットがあったりするところには写真が集中しています。反対に言えば、写真の密度が高いところには「何か」あるとも考えられるわけです。

スロバキア首都のブラチスラヴァをGoogle Mapで写真を表示にしてみた図。観光名所ほど写真の密度が高くなっています。

写真から見当をつけて探した船着場には、見事に渡し船がありました! 人3ユーロ、自転車1ユーロで渡してもらいます。
と、なんだか楽しそうだとお思いかと思いますが、やっぱり心細くはあったんです。いったいいつまでここにホテル代を払いながらいなければいけないのか。もし何ヶ月も飛行機が飛べなくなったら……?などとクヨクヨしたりもしていましたが、ツイッターでクヨクヨとつぶやいていると、ウィーンから電車で1時間ほどのスロバキアの首都ブラチスラヴァに在住の日本人の方が、「いざとなったらウチにどうぞ」と声をかけてくださったのです。
結局お世話にはならないで済んだのですが、見ず知らずの私に声をかけていただいたことが嬉しくて、ブラチスラヴァに興味が湧いたこともあり、日帰りで伺ってスロバキアのビールをいただいてきました。もちろんこの高速バスの時刻表やバスターミナルの場所もネットで入手です。

ブラチスラヴァで声をかけてくださったCさんと。思い切り逆光になってしまった写真。
とまあ、そんな風に何から何までインターネットにお世話になった8日間でした。途中でLonely Planetが火山灰難民のための救済措置としてヨーロッパ13都市のiPhone用ガイドを無料で提供するというニュースもありました(すかさずウィーンをDLしました)。何らかのネット接続ツールを持たずに旅行に出ることはもうない時代であることを痛感した次第です。これからはiPadなのかな?
チャーチャーラーラーラ〜♪
チャッチャ、チャッチャ、
チャーチャーラーラーラ〜♪
チャッチャ、チャッチャ。
ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」のワルツを頭の中で奏でながらお読みください。
じつはそんなに優雅な話でもないですが。
そうなんです。わたしもひっかかりました。今回ヨーロッパを覆ったアイスランドの火山灰です。日本からロンドンに向かうトランジットのウィーンに着いたところ、その数時間前にヒースロー空港が閉鎖になったため、その先の便が欠航。

ウィーン空港の案内番。「AUSFALL」はドイツ語でキャンセルという意味……。
今回のような自然災害だと、航空会社はホテルなどは手配してくれません。あわててPCを立ち上げてホテル予約サイトを見ると、ウィーンのホテルの残室数が見ているうちにも減っていきます。焦って目に付いたホテルをとりあえず確保。途中、長期戦に備えて安いホテルに移ったりしつつ、ウィーンで火山灰難民をしていました。
始めの数日は、飛行機はいつ飛ぶのか、ホテルの部屋で毎日何度も航空会社のサイトや火山灰雲マップを見ては一喜一憂していました。自分の明日の予定がわからないというのは現代人にはすごいストレスだということを実感したり。本当は人生いつ何が起こるかわからないのだから、予定なんて決めた気になって満足しているだけなのに、それが崩れるだけでこんなにもオロオロしてしまうことに気づいたり。
鉄道で10時間のドイツ・ケルンに出て、ブリュッセル→ドーバー海峡をフェリーで渡るなどかなり時間をかけて検討したのですが、どこも火山灰難民で予約はだいぶ先までとれなかったり、いろいろ考えてウィーンで空港の再開を待つことに。
腹を据えてこのハプニングを楽しもうと、たまたま今回運んでいた自転車を組み立て、ウィーンやドナウ河沿いをいろいろ走ってみました。ドナウ河沿いに、チェコやハンガリーまでそのまま走っていける国際サイクリングロードがあることは聞いていましたが、それを実際に自分の自転車で走る気持ちよさは格別でした。

ウィーン観光の中心地、シュテファン大聖堂前で。手前が私の自転車です。

ドナウ河沿いの国際サイクリングロード「Euro Velo 6番」。
ウィーン中心地までの道もだいたい頭に入り、土地勘もつかめて楽しくなってきた頃、上空の風向きが変わり、火山灰雲が遠ざかり始めました。そして21日にヒースロー空港が開き、私は22日にロンドンに飛ぶことができました。いまロンドンでこれを書いています。
それにしても今回は、あまりのスケールの大きさに航空会社のスタッフもテンパってしまい、わらわらとカウンターにすがりつく利用客を振り払うのに必死といった様相だったのが印象に残っています。「あなたが乗る予定だった便はキャンセルです。次いつ飛ぶかわかりません。再予約? あなたがしたければできますけど……(カチャカチャ)……空きは4日後ですね。は? ホテル? 自然災害ですから当社は関知しません」と言い渡されたときにどうするか。いきなり個人のサバイバル力が試される状態になってしまったのが印象的でした。
私の場合はPCがあって本当に助かりました。すでにパソコンは旅の必需品であると言えそう。長くなってきたので、そのあたりはまた次回ご報告します。