ラジオを聞きつつ原稿を書いていて、調べ物をするためにGoogleで検索をして、知りたいデータを見つけてホッとし、気が緩んだのでその横の別の記事に使えそうな時事ニュースを新規タブで開いてしまい、読んでいる途中でメールが来て「そうだったあの人に連絡しなくちゃ」と忘れかけていたTODOを思い出して焦り、TODOリストに書こうとスティッキーズを開いたらtwitterのポップアップが出て自分のtweetにコメントがついたというので、後にすればいいのについポップアップをクリックしてしまい、いい情報ソースのURLをもらったのであとで読もうとTumblrに登録し、ではこの人どんな人だろうと相手のプロフィールを開いて読んでいたらskypeのウィンドウがこんどは点滅し始めて日本のデザイナーさんから素材はまだかと催促で、その人とチャットしつつTODOに書こうと思ったけど、どうせすぐできることだから今送っちゃおうと写真をカメラから取り込んでいたら、iPhoneにSMSが入ったので開いてみたらただのプロバイダからの料金確認で「け」と思ってそうだ原稿の〆切ランプが点滅していることを思い出して胃が少しキュッとなるのを感じて、リラックスしようと顔を上げて窓の外を見たら今日はゴミ収集の日だったやばい……。
まずいでしょう。PCやiPhoneを使っていろんなことを効率的にこなしているつもりが、いやたしかに細々とした用は着々と片付けているんだけど、作業が寸断されていて結局能率が悪くなっているような気がする。いろんなツールで幅広く面白い情報がどんどん入って来て、仕事にも役に立っているんだけど、雑多すぎてぜんぶ破片のまま整理されずに自分の中に積もっているだけのような。もっと集中するべく、試みにメールもskypeもtwitterも消してみたり、ときにはwifiも切って原稿を書いてみたりしている昨今です。
こんな状況に陥っている人は大量増殖しているようですね。「マルチタスクは脳に悪い?」「マルチタスクは非効率か」というような記事を最近よく見かけます。全体的には、マルチタスクはあまり薦められないという論調が多い感じ。
そのひとつが、今週BBCのサイトに掲載されたこの実験結果の記事。スタンフォード大学のナス教授の研究によると、ふだんからマルチタスクをしている人としていない人をテストしたところ、自分はマルチタスクができると思っている人ほどできていないことが判明したのだとか。
さらに気になるのは、「果たしてマルチタスクに向いていない人がマルチタスクなライフスタイルに惹かれるのか(ドキッ)、マルチタスクをしているうちに頭がヤラれてマルチタスクができなくなっているのか(ギクッ)」という疑問。「その因果関係はまだわからない」とナス教授。
なんか後者の可能性が高いような実感があるんですけど。だとしたらせめて、マルチタスクをやめたら能力が復活した、という次の研究報告を待ちたいところです。とりあえず、今日はシングルタスクをひとつずつこなすことに注力してみます。お仕事でお世話になっているみなさん、お友だちのみんな、メールやskypeの返事が悪くても、ゆるしてください……。