自転車に乗るのと、畑を持っているのとで、天気予報には敏感です。1週間の予定も雨の有無でおでかけの予定が変わるし、ちょっと出るときにも、服装や自転車の車種の選択をするため雨雲レーダーを確認します。というか、何より天気が好きです。

東京ははっきりした梅雨に見舞われているようですが、今ロンドンは、いい天気の暑い日が多くなっています。ウィンブルドン名物のパラパラッと来るにわか雨も今週はなさそうですね。写真はハイドパークのベンチ。管理人がいて、座ると料金を徴収しにやってきます。いずれにせよ、今日は暑すぎて座っていられなそう。
でも、最近ちょっと天気予報について不満なことが。テレビニュースも天気予報サイトも、天気図を見せて説明しなくなったことです。「ここに高気圧があってここに低気圧があるので、風が吹き込みます」「寒冷前線が伸びているので急な雨に注意。気温もその後下がります」といったような説明が以前はあったと思うのですが。天気予報サイトでも、ひどい場合は天気図情報なし。
これはイギリスやアメリカのテレビやサイトでも同じ傾向で、今後の降水確率やUVの強さ予報は1時間おきで細かく親切なのに、天気図はないということが多いようです。世界的な傾向なのかも。テレビの瞬間視聴率やサイトのPV(ページビュー)を見て、天気図は人気がないからいらないだろうということなんじゃないかと想像します。でも人気がないから伝えなければ、ますます人々が天気図から遠ざかるわけで、人々から天気の知識を奪うことにもなると思うのです。
結果だけ知れれば十分という意見もあるかもしれないけれど、頭の上の空、大気の流れが今どうなっているかがなんとなくでもわかっていると、気持ちがいいものです。前線が頭の上を通った後は空気の匂いも変わるし、その季節らしい気圧配置が強まると、春一番や木枯らしが吹いたり、大雪が降ったり、暑くなったり、感じる季節も鮮やかになります。東京の狭い空でも雲のかたちや流れ方を楽しめるようになります。
私にとっては、少し大げさかもしれないけれど、地球の息づかいを感じる手がかりになるのが天気図なのです。温暖化が地球の息づかいをどう変えているのかも、なんとなく感じられます。
地球温暖化問題は、話のスケールが大きすぎるのと科学的すぎるのが理由で一般市民には理解しがたいから解決策がなかなか進まない、と専門家や政治家は言います。でも、たとえば天気ひとつでも、地球大の視点を多くの人に持ってもらうことができるはず。天気図を天気予報コンテンツの主役に戻してほしいなと思います。天気予報を「天気・気象エンタメ」にまで高めたようなテレビ番組とかできないかな。世界からの動画とか旅行情報なども含めたら、ヒット番組になりそうじゃないですか?
大西洋に停滞している大きな低気圧のせいで南からの湿った風がぐんぐん入り、今年一番の暑さになりそうなロンドンにて。