職業柄、雑誌の中吊り広告はじーっくり読みます。ロンドンにいるときも、中吊り一覧サイトでじーっくりチェックします。
先日「おおっ!」と来てすぐ購入したのが、3/4号の『週刊SPA!』。

「新登場! 地球環境のために“肉を食べない人々”の主張」とあるではないですか。
肉牛を育てるために大量の穀物が消費されているけれど、理論的にはこれを止めれば地球上の飢餓は即刻なくなること、肉牛を育てるためにアマゾンなど多くの森林が切り拓かれていること、さらには牛のげっぷに含まれるメタンが強力な温暖化ガスであること……そんなことを知ってから、そしてBSE(狂牛病)の件などもあり、私自身もゆるベジを心がけるようにしてきました。でも、これが『SPA!』の、さらに中吊りに出るような記事になる日がこんなに早く来るとは! と驚いたのです。うん、いいことです。『SPA!』、えらいぞ。
内容も、見てみたら友人が出ていましたが、私のようなゆるベジな人の意見から、ディープエコロジーな人の意見まで幅広く取り上げられているし、科学的な解説部分もけっこうしっかりしているようです。よくまとまっているので、おすすめです。3/4号だから、来週月曜日までは店頭にあると思います。
そんなわけでパラパラと記事を読んでいたらもうひとつ「おおっ!」がありました。鴻上尚史さんの長寿連載コラム「ドン・キホーテのピアス」です。

「なぜ、レイプ犯罪は被害者を責める意見が罷り通る?」というタイトルで、沖縄で米海兵隊員に女子中学生が暴行されたという事件について、『週刊新潮』がまるでこの女子中学生がホイホイついて行った、この女子中学生も悪いと言わんばかりの記事を載せていることについて、それはおかしいのではないかと批判しています。そしてこの傾向は、『週刊新潮』ばかりではないことも。
この、いわゆる「セカンドレイプ」と言われる問題はよく指摘されていることですよね。cafeglobeで山祥さんがセクハラに遭った際のことを書かれていたのが記憶に新しいです(私もコメントをつけています)。あるいは、福田首相が官房長官だったときに放った爆弾発言「女性にもいかにも『してくれ』っていうの、いるじゃない」という「男は黒ヒョウ」発言も思い出します。鳥肌が立ちます。
いまだに「男は抑えられない生き物なのだ」という都市伝説の類がまことしやかに流布されがちな日本の社会で、読者の大半が男性だろう『SPA!』にこういった意見が掲載されることはすごーーーーく意味があることだと思います。えらいぞ、『SPA!』と鴻上さん。とくに『週刊新潮』はメジャー週刊誌の中ではいちばん女性に陰湿にいやらしい眼を向けている雑誌だと私は常々思っていたので、溜飲が下がりました。