更新日:2011年4月06日



デトックスブームで人気の水だけど

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007年8月26日

  今日更新のローマ発の記事「World News Cafe」でも紹介されていますが、「ミネラルウォーターを買うのをやめて、水道水を飲もう」という動きがじわじわと広がり始めているようです。

  7月上旬にN.Y.市長が「N.Y.の水は清潔で何の問題もなく飲める。環境に悪いボトル入りのミネラルウォーターをレストランで頼むのをやめましょう」と呼びかけたのに応えるように、ロンドン市も「レストランのメニューからボトル入り水を外そう」「水道水を頼むのは、ケチじゃない、環境を考えた知的でファッショナブルな行為」と市民に呼びかけをしました。

  ご存知の通り、欧米では一般的にレストランでテーブルについてもお冷やは出てきません。ロンドンも出てこないのですが、「tap water(水道水)をください」と言えばジャグ入りの水を持ってきてくれます。もちろんタダ。でも、なんとなく「ミネラルウォーターって言わないと、ケチっぽい?」「水道水だとおいしくないかも」と躊躇してしまう雰囲気があるのは確か。そこで、市政などがイニシアチブをとって、人々の意識を変えようということなのです。

  もっとも、このキャンペーンを待たずとも、ボトル入りミネラルウォーターの環境負荷を指摘する声は以前からずっと続いています。World News Cafeの記事で紹介されているように、まずはペットボトルの生産に石油が消費されます。重たい水をボトルに詰めて、掘削地から船やトラックで消費地まで運搬し、お店やコンビニではキンキンに冷やして……水というより石油やウランを飲んでいるようなものという指摘です。とくに海外からの水は、フードマイルならぬウォーターマイルが気になります。

  自分の生活を考えても、とくにデトックスブーム、モデルの誰それがミネラルウォーターの2リットルボトルを持ち歩いている……と言われ始めた頃から水を飲んだり持ち歩いたりのが常識のようにもなってきて(それ自体はいいことですが)、ペットボトル入りの水がますます身近になってきたような気がします。最近では、水がバッグに入っていないとちょっと不安になりさえします。機能を謳った水の宣伝も、はなやかですし。そういうスペシャルな水を飲むと、なにやらまるで体が浄化されるかのような、すがすがしい気分を味わえるし。


普段使っている水筒です。左はアウトドア用のプラスティックの水筒で、軽くて広口で洗いやすい。右はSIGGボトルのベビーサイズ。小さいので、大抵のバッグに忍ばせておくことが可。自宅でフィルターをかけた水を詰めて出かけます。

  でも、やっぱり環境のことを考えると、いつもミネラルウォーターを買っているわけにはいかないと思います。さらに言えば、ペットボトルの水はものすごく高いのです。東京でも水道水のざっと200~500倍の値段がついています。考えてみれば、ガソリンよりも高い液体ってことにもなる。

  というわけで、私はしばらく前から水筒人生です。冬場は温かいお茶を魔法瓶で持ち歩くことも多いのですが、最近はアウトドア用の水筒に、フィルターを通した水を詰めて出かけます。冷たい水が飲みたいナーと思うことも正直ありますが、アーユルヴェーダや漢方的には冷たい水は消化不良などを招いて体の中の毒素を増やすとか。コレが体にも地球にもいいんだワ、と納得しつつ、チビチビと飲んでいます。

●水筒のススメ(バックナンバー)
※わずか5年前に書いた記事ですが、読み直してみて、環境に対する社会の認識がだいぶ変わったなぁと我ながら感じます。


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» ぼくの本棚 149:ウオーター・ビジネス by 中村靖彦 from 社長TVブログ
世界中の砂漠化が進行している。とりわけ中国では人口増加や森林破壊により黄河流域が... [続きを読む]

2007年09月14日 16:31


「緑のカーテン」
「打ち水」
などとりくまれてもいますね。
まだまだですね。
【水筒】賛成です。

投稿者 墨あそび詩あそび土あそびホームページ管理スタッフです。 : 2007年08月30日 17:05

こんにちは。普段はロンドン在住のLondon NKです。現在、日本におりますが、コンビニでどこでもペットボトル入りお茶やジュースなどが売られていて、それが、大量にゴミ箱に捨てられているのを見ると、なんとかならないのかなー?と思ってしまいます。日本はリサイクルが進んでいるとはいえ、ロンドンに比べると、その消費量はばかにならないことでしょう。ロンドンの生活は、今は物価も高くて、なんでもすぐに手に入る日本と比べたら随分不便ですが、簡単に手に入らないから買わない物が多いです。日本は便利すぎですね、良い意味でも悪い意味でも。

投稿者 London NK : 2007年08月31日 01:44

London NKさま

コメントありがとうございます。
そうですね……。私も二都市を往復していて、環境問題に限らないのですが、どうしてどちらの都市も一長一短かなり極端で、中庸ができたらすごくいいのになとよく思います。

環境問題については、日本のほうがもしかしたら人々が環境や自然に優しい気持ちのベースは持っていて、でもイギリスのほうがメディアや政治の対応は早い、そんな気がします。

日本のペットボトルというかコンビニ文化は世界の中で見ると究極ですよね……ペットボトルもさりながら、コンビニのあり方を考える必要があるのかもと思います。

ちょっとまとまっていませんが。

投稿者 アオキ : 2007年08月31日 09:31

青木さん、こんにちは。人形劇を仕事にしているshimmaです。
肉体労働者のため、水分は必携。上演がある日は1日3Lはくだりません。この夏もどれほどのペットボトルを消費したことか…。
水筒生活もチャレンジしてはみたのですが、水筒って大きくても500ml。結局、空の水筒+買ったペットボトルを同時に持ち歩くことになってしまうんです。かといって街中で2Lペットがぶ飲みってわけにもいきませんし。
そこで、
この夏、何回も何回も思ったのが「給水所が欲しい!」ということでした。マイ水筒に気軽においしい水を入れてくれるお店があればいいのになあって。ついでに水筒の消毒もしてくれればベスト。
でも、今回の青木さんの記事を読んでちょっと目からウロコでした。私たちは水道という給水所をもっていたんですね!あとは「水道の水は危険&まずい」と思ってしまったココロ…。
フィルターでも持ち歩きましょうかねえ。

投稿者 shimma : 2007年09月03日 00:50

初めまして
10年近くカフェグローブ愛好者の香港在住者です
10年前は英国領でした
10年でかなり中国化しているけど欧米化が
止まる事も有りません
 
お水の事は一番身近なだけにコレ1筋で!
という解決法があればもっと知りたい位

私はドイツのブリタで濾して料理や植物に
あげる様にしています
香港ではブリタ余り見かけません…とてもよいのに

投稿者 Boston : 2007年09月04日 19:33

shimmaさま

もしかして、ものすごくお久しぶりのShimmaさんですか? コメントありがとうございます!
水道を給水所って考えるとなんだか楽しいですね。すごくありがたいものに感じられてきます。実際ありがたいものなんですよね……人間の歴史を考えれば。

編集部の者に聞いたのですが、水道水が匂うような場合は、大抵はビルの給水槽や配管に問題があるのだとか(それはそれで怖い)。完全とは言えないけれど、新しいビルや管理がよさそうなビルなら、水もおいしいかもしれません。そういうところを狙って水をもらって回るのもいいかも。

Bostonさま
長年のご愛読、ありがとうございます!

私も自宅ではブリタです。ロンドンでも東京でも。200リットルは濾せるはずなので、2リットルペットボトル100本よりはだいぶよさそうですが、フィルターを捨てるときに心が痛みますね。回収していると以前どこかで読んだのですが、今サイトを見たところ書いてありませんでした。質問してみようと思います。中身の活性炭を土に埋めたりできたらいいんですが、そうもいかないかな……。

投稿者 アオキ : 2007年09月05日 03:30

>中身の活性炭を土に埋めたりできたらいいんですが、
Hum Hum...さすがは青木さんの思考です、感心です

投稿者 Boston : 2007年09月06日 19:43

こんにちは。うちも一家4人マイ水筒を実践していますが、この夏は手持ち分を飲み干して、ペットボトル飲料を買い足してしまうこともあり、熱中症から子供を守る為、、、などと言い訳しつつ、エコ実践と便利な方に流れてしまう自分との間で反省を繰り返すばかりです。

夏に冷たいものを飲みすぎると、秋になって胃にこたえるそうですが、やはり冷たいものが飲みたくなるときは、広口で魔法瓶タイプのものに氷水を入れました。熱中症対策でスポーツ飲料を飲みたいときには、粉を溶かすタイプがペットボトル入りより経済的にもお徳でしたよ。麦茶などに至っては、お徳用水出し麦茶パックでひと夏持つくらいなのに、なぜ人はペットボトル入りを買う?? と疑問に思っていたのですが、海辺BBQで人をもてなす時には買ってしまった。。。

子供2人がアレルギー体質で、アルカリイオン水がいいと聞き、一時「日田天領水」なるものを定期購入していたのですが、ペットボトルのゴミが出るのと、高価なのとで、結局自宅の水道にアルカリイオン水を作る浄水器を付けました。ブリタも長年愛用してきたのですが、塩素など不純物は取り除かれるものの、ペーハーチェックでは水道水よりも酸性になっていたのが気になり、やめてしまいました。浄水器はすごく高いものもありますが、バージョンアップに伴い、機種が古くても機能がしっかりしているお値打ち品が出ることもあるので(うちはそういうタイプをゲットしました)、フィルター交換がまだ出来るようであれば(古すぎて交換用フィルターがないものもあるので注意)、経済的にもエコ的にもお得なような気がしています。

投稿者 おぎ : 2007年09月08日 21:36

青木さん、本当におひさしぶりです。
覚えていてくださってとっても嬉しいです。
あれからもずーっとcafeglobeを読んでいますよ
!そして楽しく働いてますよ!

みなさんのお話をよんで「ブリタ水筒」が欲しくなりました。蛇口用浄水器があるようなので、不可能じゃないと思うんですけど。
ちなみに私は家では「宙石」というちょっと怪しげな名前の石を使っています。友人にもらったんですが、水道水をなかなかおいしくしてくれます。
でも、蛇口用浄水器=瞬時に漉してくれる製品はないんですよねえ。残念。

投稿者 shimma : 2007年09月11日 01:59

こんにちは
少し前まで自宅での水はフランスのミネラル分が多いと評判の物を飲んでいましたが、ごみがやたらと出ることと、自分の健康(エゴ?)のためにわざわざ空輸される水を飲むことに疑問を感じやめてみました。
まわりに水道水を飲んでいる(浄水器つけてますが)というと驚かれます。
日本も政治家が積極的に「水道水は安全」で、環境にも良いとアピールすればいいのにと思います。でも飲料メーカーの立場もあるから、難しいかな?

投稿者 さえ : 2007年09月17日 01:24

はじめまして、カリフォルニアからです!カリフォルニアでも、3Rのターゲットは、e-waste(電子ゴミ)、レジ袋ときて今ペットボトルが旬(?)です。私もやっと最近、マイ水筒を持ち歩く癖がつきました。それまでは忘れてばっかりで・・・。

持ち歩く癖がついたら、そのへんの水道の水を汲んで飲む頻度がすごく高くなりました。おいしいとは言えませんが、十分飲めるので、地産地消でゴミを減らせることのほうがずっと大事だと思えます。

投稿者 Kinky25 : 2007年09月21日 13:37

ヒーリングという仕事柄、お水は毎日かかすことができません。
(体に活性がかかるので、質のよい水分は必須なのです。)

以前は、ペットボトル入りの水を大量に買い置きしてましたが、最近は浄水器を通したものを愛用してます。

記事を拝見しながら、田舎にある実家で小さい頃、井戸水が冷たくて美味しいね、といいながら夏にごくごく飲んでいたのを思い出しました。

現在は環境悪化のせいで、井戸水は使用できますが、飲めません。

時々、家族で環境について話すことがありますが、一昔前までは、水は無料で好きなだけ飲むことができたのに、今やお金を払って水道水を飲む時代になってしまったね、と先日も話したところ。

水だけに限りませんが、本来あるべき豊かさが、どこかで歪んでしまったように感じます。

投稿者 mikimaki : 2007年09月24日 16:27

近年自治体の努力で東京や大阪の浄水場を出発する水は美味しくなりました。が、配管の都合上、蛇口に届くまでの配管が古く鉛材質の配管を通らざるを得ないご家庭もあります。(行政側の責任は問えません)

2つ、「鉛」対策(実際に測ると基準値オーバーが結構あります)と気になるようでしたら「残留塩素」対策をとってあげてください。
「鉛対応、鉛対策」などと家庭用浄水器に書いてあればそれでいいと思います。最近では安い浄水器にも書いてあります。

ちなみに活性炭は焼き直せば何回か(何度も?)使えるんです。
水業界では常識です。まんま「活性炭再生」といいます。
焼きなおすと目減りするので新しい活性炭を継ぎ足します。

投稿者 水屋さんの標準的コメント : 2007年09月25日 01:47







青木陽子
Cafeglobe
ファウンダー・取締役
女性誌編集者時代、自分を含めまわりの女性たちが本当に読みたい媒体がないことに気づき、1999年に現社長の矢野とともにCafeglobeを立ち上げ、6年間編集長をつとめる。現在、パートナーの暮らすロンドンと東京の二重生活を実践中。
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