更新日:2007年7月31日



話題の「eco検定」を受けてみました

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2007 7月31日

  eco検定試験を受けてきました。勉強好き、お上のお墨付き好きの日本人の例に漏れなく、私も検定と聞くと受けたくなってしまうクチ。さらにエコ度の検定と聞けば、エコ人間歴20年、ベテラン環境派を自認する私が受験しないわけにはいきますまい!

  このeco検定、正式名称は「環境社会検定試験」、主催は東京商工会議所です。去年から始まって、まだ第2回目にもかかわらず、今回は1万人超の人が受験したとか。合格者には「エコピープル」の称号(?)が与えられ、交流会などもあるらしい。

  試験前日の土曜日、購入しておいた「公式テキスト」を引っ張り出し、そのまま夜中すぎまでかかって一気読みをしました。正直甘く見ていたのですが、なかなか分厚いテキストで盛りだくさん、ちょっと冷や汗。

  内容は、大気圏の構成や温暖化効果ガスの種類、フロンの何イオンがオゾンを破壊するのか、食物連鎖……といったところから始まって、リオ・サミットやIPCCといった国際会議や条約の歴史、日本の公害やリサイクルまで、とても広範囲。膨大かつそれぞれ深いトピックが比較的よくまとまっていて、環境問題全体をあらためて見渡すいい機会になりました。


指定された試験会場は早稲田大学。学生時代、学祭を冷やかしに来たことを思い出しながら教室へ。周りの顔ぶれを見ると、思っていたよりも20代らしき人が多い印象。そして鉛筆+マークシートというこれまた胸がキュンとするスイートなアイテムで試験開始。

  ただ今回気になったのは、出題内容に昔の受験問題のような、古い国際条約の施行年度を選ばせたりするなど、丸暗記を要求するものが少なくなかったこと。欲を言えば、そんなことより今まさに環境問題でどんな議論が出ているのか――たとえば、今国際的な流れになっている、「気温上昇を2度までにとどめるために大気中の二酸化炭素濃度を450~500ppmに抑えよう、京都議定書の今後は?」「プラスティックは分別せず熱源として燃やしたほうがいいのか?」「原子力と自然エネルギーはどっちがいいのか?」という議論など、現在の具体的かつ切実な問題にもっと言及してもいいのではないかという食い足りなさを持ちました。ちょっとのほほんとしすぎでは?

  もっとも、現在進行形の議論には政治や産業界の意向がくっついてくるから、商工会議所としては下手に踏み込めないのだろうなぁとも想像するのですが……受けるほうとしては、もっと実践的な検定でもいいなぁと思うのです。


「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」がテキストに載っているeco検定なのに、使い捨ての傘袋……。コンビニ袋だけでなく、傘袋も使わない方向にできないかなぁといつも思います。まずは、出てきた人が捨てた袋を再利用することから始めてみませんか。

  検定の結果は9月始めに通知が来るそうです。たぶん大丈夫だったとは思うのですが、あまり大口を叩いて落ちていたら恥ずかしいのでここまでに。次回の試験は12月16日。辛口なことを書きましたが、環境問題全般について見渡すいい機会になることは請け合いですので、ご興味のある方はぜひ!

●環境社会検定試験(eco検定)

●「エコピープル」のためのサイト


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一緒に想像してみてもらえませんか

カテゴリ:地球温暖化  2007 7月12日

  アル・ゴア元米副大統領の映画『不都合な真実』がよかったのか(Live Earthは日本では期待したほどの盛り上がりにならなくて残念!)、今年は「エコ元年」と言っていいほど、世の中の環境に対する風向きが変わったように思います。本当によかった。ここからさらに地球市民としての意識変革にスピードをつけていければ、もしかしたらまだ間に合うかも……と期待しています。

  そんな今、できるだけ多くの人とシェアしていきたいなぁと思っているのが、「地球を感じる」ことです。地球の大きさがどのくらいのものなのかというスケール感、あるいは自分自身が地球の上で歩き回っているひとつの生き物なのだという実感、こうやって仕事をしたり恋愛をしたり家族のことを思ったりしている人間だけど、地球と同じ成分でできている地球の一部であるという直感。

  たとえば、代々木公園のような広い芝生や原っぱで大の字に寝転んでいるところを想像してみてください。思いっきり手足を広げた大の字で。青い空に白い雲がプカプカきれいです。きもちいー。体をあずけている大地もお尻や背中で感じます。草の匂いが鼻をくすぐります。

  さて、そうしたら、手足がぐんぐん伸びていくようなイメージで、体の下の大地を四方八方にたどっていきましょう。ぐんぐんぐんぐん。意識をずーっと先まで伸ばしていくと、僅かずつですが地面が丸みを帯びてくるのを感じます。水平線がほんの少し曲がって見えるあの感じ。丸い地球に張り付いている自分。その地球は回っています。それもすごいスピードで。地球上のどこにいるのかにもよりますが、日本なら時速1400キロくらい。そのスピードで私も回っているんです。はい、東に向かって、体の下の大地が猛烈なスピードで落ちていくようなイメージができてますか?


水平線をじーっと見ていると少し丸いのがわかりますよね、あの感じ。飛行機から見ると、さらに丸いのがよくわかります。

  その地球は、宇宙の遠いところから見ると、ひとつの天体です。水が表面を覆っているので、近くにいる太陽の光を反射して青く輝いています。あるいは、真空で真っ暗な宇宙に浮かぶひとつのカタマリ。太陽からの光や熱のほか、基本的には何も出たり入ったりすることのない閉鎖系です。人間の体もいつかは土や空気に戻るように、地球上の物質は、形を変えながらぐるぐると地球の上で循環し続けています。


* * *


  温暖化など環境問題を考えるとき、この大きい視点を持っていると、何が問題なのか、とてもわかりやすくなるのではないかなと思います。この続きはまた近々。


cafeglobeの入っているビルから見えた、梅雨の合間の夕焼け。この空の向こうには宇宙が広がっていて、そこにぽつんと浮かぶ地球はぐるぐる回っていて。夕焼けは、地球の自分のいる側が、太陽とは反対側に回り込むとき、太陽の光がより分厚い空気の層を通ってくるため(角度が低いから)、青い色が大気に吸収されて赤く見えるのだそうです。

●不都合な真実について(バックナンバー)>


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青木陽子
Cafeglobe
ファウンダー・取締役
女性誌編集者時代、自分を含めまわりの女性たちが本当に読みたい媒体がないことに気づき、1999年に現社長の矢野とともにCafeglobeを立ち上げ、6年間編集長をつとめる。現在、パートナーの暮らすロンドンと東京の二重生活を実践中。
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