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2006年11月13日 20:06
話題沸騰のカザフスタンに住んでいます。
ちょうどカザフ人の友人がロンドンに住んでいて、カザフ人だと言うと大笑いされると言ってこぼしていました。これまで日本でもアメリカでも「カザフにいる」って言うと「どこ?」って聞かれ「旧ソ連」と答えると「ああ、ロシアね」と勝手に納得されていたことを考えると、どんな形であれ認知度が高まるのはいいことかな、とも思いますが当事者たちにとっては笑うに笑えないことなんだと思います(少しは痛いところをつかれている、っていうのもあるので)。
あと、細かいことですが、使用禁止になったのは「.kz」ドメインで「.kv」ではありません。こういう統制が簡単にできちゃうところがまあカザフなんですね。
投稿者 Naomachka : 2006年11月07日 14:30
Naomachkaさま
おお、カザフから! ありがとうございます。
そうですね、当人としてはやっぱり多かれ少なかれ痛いのだろうなと同情します。日本だって、『Lost in Translation』程度のカリカチュアライズでも痛いと感じる人は少なくなかったですし。今回はあんなもんじゃないですし。
でも、勿論、観ているほうも差し引いて観ているし、自分の無知にも気づかされるし、なかなか高度な知的覚醒を求められるジョークだと思います。とくにアメリカ人もまた痛がっていると思います。
ドメインのつづり間違い、ご指摘ありがとうございました! 修正しておきます(>_<)
ところで、「jagshemash!」ってどういう意味ですか?そもそもカザフ語ですか?
アオキ
投稿者 アオキ : 2006年11月07日 21:27
http://en.wikipedia.org/wiki/Borat#Lingo
wikipediaによりますと、jagshemashはポーランド語だそうです。カザフの言葉など知る由もない相手に、ポーランド語やヘブライ語を連発してたんですね。
今度、コーエン氏はナスカー(カーレース)のドライバーの役で映画に出るらしいですよ。しかも、フランス人でゲイという設定だそうです。ものすごいことになりそうですね(笑)。
投稿者 カブ : 2006年11月14日 09:19
こんにちは! 私はカザフスタンを中心とする中央アジアを研究しています。話題のBorat、映画は見ていないのですが、YouTubeで見る限りコーエン氏のギャグは面白いとは思えなかったです。笑いのツボが違うのかもしれませんね。
確かにBoratのおかげでカザフスタンに関心を持つ人が増えるかもしれませんが、まだまだ認知度が低く、ただでさえ偏見をもたれがちな国・地域をここまで低俗な笑いの対象にするというのは、私はフェアじゃないと思います。ある対象についてのジョークが面白い(あるいは真の意味でイタイ)のは、それをネタにする側が相手をよく研究しているから。Boratにはそれがまったくない。この映画は実は外国に無知なアメリカ人を笑っているのだという見方もあり、そうであるなら「カザフスタン」はただの記号なのかもしれません。
アメリカの中央アジア研究者のブログ
http://www.roberts-report.blogspot.com/
にBoratの分析がいくつか載っています(最新は11月3日、Borat and the Kazakhstan National Anthem; Kazakhstan, Borat, and US Policy)。「国歌」は実際に聞けますよ。もちろんニセモノですけど。
投稿者 岡 奈津子 : 2006年11月17日 01:37
カブさん
Wikiのリンク見ました。そうだったんですか……ポーランド語にヘブライとは! それまた一本とられました。来月観に行く予定なのですが、楽しみです。
岡さん
笑いのツボは人によって違いますから、仕方ないと思います。
バロン・コーエンが珍しく素に戻ってこの映画についてコメントをした記事がありましたので、ぜひごらんください。たぶん岡さんが疑問に思われたことにそのまま率直に答えているのではないかと思います。ひとつ言えるのは、笑っている対象はカザフスタンのようで、カザフスタンではないと私は思います(主に観客自身が内面化している偏見、そしてアメリカでしょう)。カザフスタンもボラットも、気づいてもらうための道具でしかないと言っています。彼自身も少し言っているように、こうやって解説しちゃうと面白くなくなってきますけど(>_<)
http://news.independent.co.uk/uk/this_britain/article1990387.ece
カザフスタン駐英大使も「じつはちょっと面白いと思った」と言っていたようで。
日本にも来ることを祈りつつ……でも笑いのツボはたしかにかなり違うので、リスキーかもしれませんね……。
投稿者 アオキ : 2006年11月17日 21:10
青木さま
記事をお教えくださってありがとうございます。興味深く拝読しました。
カザフスタン駐英大使の記事はここ↓に出ていますが、彼の主張は「ちょっとは面白かった」に続く「でも」の後が重要なのです。
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,1072-2436462.html
認知度の低い国をわざと選んで、観客の偏見や無知を暴き出す、というコーエン氏の意図は理解できなくもありません。でもカザフスタンという国は実在し、そこには人間が住んでいて、豊かな歴史と文化が存在します。多くの人にとっては未知の国であっても、当のカザフスタンの人たちにとっては決してそうではない。そのことを彼はどう考えるのか。特定の文化的背景を抜きにした笑いのネタにするだけが目的なら、架空の国家でもよかったのではないかと思います。
せっかくカザフスタンから招待されていることだし、どうせなら実際に訪問して、かの地の権威主義的な体制(ちなみに招待したのは大統領の娘婿です)をちゃかすくらいの度量を見せてほしいですね。
投稿者 岡 奈津子 : 2006年11月18日 01:30
今住んでいるNYでこの映画を見ました。NY Timesでも何度も肯定的に取り上げられていて、たしかに頭のいいコメディアンだと思いました。個人的には、田舎のスタジアムでイラク戦争についてのコメントをするところにはまりました。
私も、彼が笑っている対象はカザフスタンではないと思いますが、とはいえカザフスタン関係者が嫌な気持ちになるのもよく分かります。Lost in Translation でも同じ面があったように思います。あの映画も日本人が英語を話さないこととか奇異なコールガールやストリップバーは全くテーマとは異なりますが、不快に思った日本人は少なくないのではないでしょうか。
ちなみに、私自身は、もっと低レベルな部分、裸の下ネタのところで大いに気分を害しました。周りのアメリカ人は男女問わず大うけでしたが。。。
投稿者 aimee : 2006年11月18日 22:34
