昨日新しく始まった「環境とか未来とか大切にしたいね通信」はもうご覧いただけたでしょうか? これから、主に環境や自然関連のニュース、イベントのお知らせ、プロダクト……などなどをご紹介していく予定です。
で、昨日掲載になった記事でご紹介した、ロンドンで開かれているエコファッション展。各デザイナーやブランドからの提案の間に、訪れた人からの意見や感想が掲げられているコーナーがありました。

コーナーの左側には、「あなたが今日履いている靴を作ったのは誰?」「着なくなった服はどう処分してる?」「洗濯機の設定は何度?(英国の洗濯機は水温の温度設定ができる)」「あなたか今日身につけている化学物質は?」「ご自由にコメントを」と質問項目。
七夕の短冊のような紙に書き付けられたコメントの中から印象的だったのを2つご紹介します。
ひとつめは、「(今日身につけているのは)コットンとポリエステル。私はアイロンかけはしない主義。だから必然的に、アイロン不要の素材しか選びません」というもの。これは私もすでに長いこと実践中です。もっとも、アイロンの手間が面倒というのもありますが。
パリッとアイロンの効いたシャツやリネンは本当に素敵だなと思うけれど、もはや分厚い豪華本や燃費の悪い高級車にも似た贅沢品で、対価が払える・払えないにかかわらず、たまのぜいたくにしておくものなのだろうなぁと思っています。漂白が必要な白い洋服も同様だし、ドライクリーニングも、大量に出すのは次第に「かっこ悪いこと」という認識になっていくのではないでしょうか。自分のことしか考えてない状態がおしゃれとはとても言えないわけで。

<写真左>原文は「Both cotton & polyester. I don't iron my clothes. I don't iron anything so drip dry fabrics are my choice.」<右>「I think I _AM_ A chemical. I wear hair spray, make up, mascara, deodorant, Topshop clothes etc....」
もうひとつも、今日身につけている化学物質は?に対する返事で、「(身につけているとかじゃなくて)もう私自身がケミカル。ヘアスプレー、メイク、マスカラ、デオドラント、そしてトップショップ(イギリスの大手お手頃アパレル)……」というもの。もちろん自虐ジョークなわけだけれど、そういえばとハッとさせられます。
とはいっても、「あれをやらない」「これをあきらめる」といったマイナスばかりではあんまり楽しくない。この展覧会はマイナスしつつのプラス提案だったのが肝なのです。ただしそのプラスは発想の妙や手仕事の再評価といった、アイディアとしてのプラス。アイディアはいくらプラスしても二酸化炭素は出ませんからね。罪悪感なしで楽しい。
帰りしな、そういえば日本の一昔前までの暮らしは本当にエコだったんだなぁと思いながら歩きました。幸田文さんのエッセイにあるような暮らし。着物として洗い張りをしながら何十年か着たら、ほどいて座布団にしたり、半纏にしたり、ついには雑巾になって、ご苦労様でしたと。この展覧会に出したらさぞや評判になったのでは、とちょっと思ったのでした。
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