更新日:2005年6月08日



ガーデニングの最高峰イベントに行って来ました

カテゴリ:ロンドン  2005 6月08日

園芸界のウィンブルドン

  この春はどうも天候不順のロンドン。もう大丈夫だろうと思って撒いたハーブの種も、やっと芽を出しても成長が止まってしまうほど冷え込む夜が続いています。それでも夏至に向かって日はぐんぐん長くなってきています。イギリスの国民的趣味、ガーデニングの最盛期がスタートしました。

  毎年口火を切るのが、5月末に開かれる「チェルシー・フラワー・ショウ」。そのステイタスの高さは、世界の園芸界のウィンブルドンといった趣です。毎年あっという間にチケットが売り切れてしまうので、今年は早めにオンラインで申し込みをして、行ってまいりました。

まるで上野動物園のパンダの前

  テームズ河沿い、高級住宅街のチェルシーにある会場周辺はすでに大混雑。人ごみをかき分けるように入場すると、会場内も大混雑。通路の左右にぎっしり並ぶ園芸用品や植物画アートの出店をひやかしながら、メイン会場である巨大テントへ。


ガーデニング関係の出店がぎっしり。種メーカーもこの日ばかりは全種類の種を並べて出店、私は「Garlic Chive(ニラ)」と「Shiso」をゲット。中央の女性が提げているピンクのバッグ様のものは、やわらかいプラスティックのバケツで、土を混ぜたり運んだりするのに使います。


上野動物園のパンダの檻の前のように、一方通行の通路をゆっくり歩き回りながら、英国中の園芸農家が丹精した花や植物を見ていきます。このオレンジ色やピンクの人工的なまでに豪華な花はゼラニウムとか。直径15cmくらいもあります。


冷涼なイギリスの気候でも楽しめるからか、こちらでは1ジャンルとして浸透している「アルパイン・ガーデン」。岩をくりぬいた植木鉢に、日本で言うところの高山植物がみっちり、箱庭的な美しさは日本人受けもよさそう。


ウィンブルドンといえばイチゴ、とは「どしゃぶりセンチメンタル」に登場している伊達公子さんも言っていますが、確かにイギリス人はイチゴが大好き。これは高さ3mくらいに積み上げられたイチゴの滝。


野菜もデコラティブに飾りつけられていました。このコーナーも大人気。

イギリス人が園芸好きになったわけ

  見たことのある花、見たこともない花、生きているとはとても思えない異様な花……すさまじい種類の展示です。最近の流行は竹や笹のようで、同じコーナーにはどう見てもススキらしい植物も。中年の女性が「ビューティフル!」と言ってなでているのを見るとやや複雑な気持ちになります。

  イギリス人がこんなに園芸好きになったのは、大航海時代からの歴史がおおいに関係しているのだとか。イギリスやスペインなどが競って世界を探検した時代、東洋から持ち帰られる珍しい植物に上流階級が夢中になり、庭をエキゾチックな植物で飾ることはおハイソなファッションだったようです。それで今でもボンサイ、バンブーなどに果敢に手を出す気風につながっているのかも。


お約束のボンサイコーナー。ストイック、ワビサビな日本盆栽のほか、やや派手で大ぶりな中国盆栽も紹介されていました。見ている人に男性が多かったけど、洋の東西を問わず盆栽が男性にアピールするならそれは興味深い現象だな。


イギリスのハーブの第一人者、ジェッカさんの展示コーナーには、「Eastern Salad Herb Mix」としてミズナ、ミブナの名前も。なかなか研究熱心!


イギリス人がいちばん好きな花といえば、バラ。毎年何十もの新品種が発表されているとか。このアプリコット色の「Ambridge Rose」は、イランイランのような濃厚な甘い香り。近々苗を注文する予定。

  このショウに触発されて、私も狭い庭の手入れにいっそう気合を入れてみることに。じつはここで、すごく面白いあるものを見つけて注文しました。それが何かは、商品が届いた頃にご報告したいと思います。ニョロニョロッ。


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青木陽子
Cafeglobe
ファウンダー・取締役
女性誌編集者時代、自分を含めまわりの女性たちが本当に読みたい媒体がないことに気づき、1999年に現社長の矢野とともにCafeglobeを立ち上げ、6年間編集長をつとめる。現在、パートナーの暮らすロンドンと東京の二重生活を実践中。
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