絢爛豪華なセットで繰り広げられる、ドロドロの愛憎劇 『王妃の紋章』 [2008年04月15日(火)]
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もう公開されていますが『王妃の紋章』、すごい映画です。何がすごいかというと、その豪華絢爛なセットと衣装。「瑠璃」という光る柱が使われた宮廷内は七色に輝いていたし、金糸をふんだんに使った衣装はどれも豪華で、全編まばゆいほどにキラキラした世界です。登場する女官やら兵士やら王に仕える人数もとにかく多い。なにせ製作費は50億円! ケタ違いにお金のかかった映画です。 ![]() ストーリーは中国史上、最も華やかな唐王朝滅亡後の時代を舞台に、宮廷で繰り広げられる愛憎劇を描いています。王と王妃の間は冷え切っていて、王妃は隠れて継子の皇太子と関係を持っていたり、王が王妃の健康のために毎日運んでくる「薬」が、実は「毒薬」だったりと、ドロドロした関係がつぎつぎに明らかになる……。 かなり人間関係はぐちゃぐちゃですが、話自体はとてもわかりやすいので、ちょっと昼のメロドラマを観るような感覚に近いかも。ちょっとあり得ないストーリーですけど、ハマるとスーッと入るこめて楽しめます。特に王妃役のコン・リーの演技が圧巻。毒と知りつつ薬を飲み続けながら、取り憑かれたように菊の刺繍を続けるようすは、狂気を帯びていてゾッとしました。 ![]() 監督は、北京オリンピックの開会式・閉会式の総合プロデューサーを務めることになったチャン・イーモウ。前作の『HERO』『LOVERS』でも、戦闘シーンで広場に数えきれないほどの兵士がズラーッと並んで矢を放つ、といった壮大なシーンがありますが、この作品もしかり。しかも今回、広場には菊の花が敷き詰められていて、戦いが終わったあとは、あっという間に菊が新しいものに置き換えられていく。そういう描写にも王の権力の強大さが出ていたと思います。 戦闘シーンで言えば、忍者部隊に注目です。突然シュルシュルーっと現れて、動きがすばしっこい。登場シーンでは毎回意表を突かれるので、コワいんですけど面白い。アクション映画としても楽しめました。 『王妃の紋章』 監督・脚本:チャン・イーモウ 出演:チョウ・ユンファ、コン・リー、リウ・イエ、ジェイ・チョウ、リー・マン 東劇ほか全国公開中 (C)Film Partner International Inc. |





