伊勢谷さん&木村さん舞台挨拶 『ブラインドネス』 [2008年08月14日(木)]
うーん、今日はショッキングな映画を観てしまいました。
フェルナンド・メイレレス監督の『ブラインドネス』です。
今年のカンヌ映画祭でオープニング作品だったので、レッドカーペットを歩く木村佳乃さんと伊勢谷友介さんの姿が話題になっていましたよね。
今日は完成披露試写会ということで、メイレレス監督と木村さん、伊勢谷さんの舞台挨拶がありました。
日本人が登場するという設定は原作にはなかったもの。この2人の起用については、「特定の国や人種の話にしたくなかった。アジアの俳優を選ぶ中で彼らに決まった。英語が話せて演技力があることはもちろん、エレガントな雰囲気があって、通じ合えるものがあったから」と監督。
伊勢谷さんと木村さんは夫婦という設定で、日本語で話すシーンもいくつかあるのですが、あるシーンについては伊勢谷さんがセリフを書いたのだそう。「そのシーンを観ると自分がクロサワにでもなったように思える(笑)。日本語の響きはとても美しいと思います」と監督も気にいっているようす。
  最初の挨拶で「メイレレス監督のことをとても尊敬しているので、一緒に仕事ができてとても幸せでした」と伊勢谷さん。「心に残る深い作品です。目が見えなくなったときに人はどんな行動をとるのか。いろいろと考えさせられました」と木村さん。
共演したガエル・ガルシア・ベルナルのインスピレーションに圧倒されたと伊勢谷さんがコメントすると、ジュリアン・ムーアは撮影の合間に食事やたわいもない女性トークで楽しく和ませてくれたので、オンとオフの切り替えがうまくできたと木村さんがコメント。2人の息もぴったりでした。
で、映画のほうですが、会見の和やかな雰囲気とはまったく違って、かなりショッキング。まだちょっとアタマの中が整理できていないです。
伊勢谷さんが演じる男性がある日急に失明。原因がわからないうちに、急激に感染していくという話なんですが、この映画は感染源とか症状のコワさよりも、人間の闇の部分とか野生の部分が出てくるコワさがキョーレツでした。
突然目が見えなくなって、隔離されたらどうなるか。
ピリピリする空気の中、音楽が流れたときだけではみんなが平和な表情だったのがすごく印象的でした。
監督も、「目が見えないということはメタファー。いかに人類は、自分のことも相手のことも環境のことも見えていないか。本当に見るためにはどれだけ苦労しなければいけないのか。そういうことを描きたかった」とコメントしていました。
ひとりだけ本当は目が見えているジュリアン・ムーアの役。彼女の存在が大きな鍵に
公開は11月。ってことは、まだけっこう先ですが、サイトで予告編は観られるようです。
『ブラインドネス』
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョゼ・サラマーゴ
出演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、木村佳乃、ダニー・グローヴァー、ガエル・ガルシア・ベルナル
2008年11月 全国ロードショー
(C) 2008 Rhombus Media/O2 Filmes/Bee Vine Pictures
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菅野美穂さん登場! 『パンダフルライフ』試写会に行ってきました♪ [2008年08月07日(木)]
先日ここでもお知らせした、六本木の東京ミッドタウンの裏側にあるガーデンシアターカフェで、『パンダフルライフ』の試写会イベントがあるというので行って来ました。
カフェグローブでもプレゼントしていたので、参加された方もいるかもしれませんね。
『パンダフルライフ』はパンダのドキュメンタリー映画。
今日は公開記念イベントということで、ナレーションを担当している菅野美穂さんのトークショーと、主題歌を担当しているオトナモードのライブなど、盛りだくさんの企画つきでした!
屋外での試写会というだけでも、かなりワクワクしますよね。一瞬雲行きも怪しくなりましたが、今日はなんとか持ちこたえました。
上映前の会場はこんな感じ。前方のウッドチェアにすわることもできるし、後方ではクッションを借りて芝生の上にごろりと横になってもOK。会場のあちこちに、パンダのぬいぐるみがさりげなく置かれているのも和みます〜
ウッドチェアは脚も伸ばせて、すごく気持ちいい〜。音声はヘッドフォンで聴くこともできます。『パンダフルライフ』の上映は今日だけですが、24日まで毎日何か上映しているので、ぜひ行ってみて!
さて、イベントがスタート、菅野さんの登場です。ゆかた姿が涼しげ♪
「パンダに癒されてください」と菅野さん。ナレーションの声も心地よくて癒されます
初めてナレーションを担当ということで、映像を見ながらわかりやすく説明したり、ときにはパンダの目線になったりしてしゃべるのが新鮮な体験だった、と菅野さん。実際に和歌山でパンダにも会ったのだそう。「生後15ヶ月くらいの赤ちゃんパンダに会ったんですけど、会う前はチャンスがあったらなでてみたいと思っていたのに、赤ちゃんでも100キロを越す大きさで! やっぱりクマなんだ……って思いました。でも、間近に見るパンダはとびきりかわいかったです!」とコメントしていました。
映画に合わせて菅野さんがプロデュースした扇子。ここには写っていませんが、ほかに風呂敷も。「カジュアルで持ちやすいし、エコにもなると思いますのでぜひ使ってください♪」ちなみに、パンダのイラストは、くらもちふさこさんのもの
オトナモードのメンバー登場で記念撮影。このあとライブで3曲演奏してくれました。主題歌の「グリーン」がよかったです!
オトナモードのライブは、アコースティックな音が会場の雰囲気にもぴったりの、さわやかで気持ちのいいライブでした。
ライブ終了後、上映がスタート。
『パンダフルライフ』は、中国四川省にある成都パンダ繁育研究基地と、和歌山県にあるアドベンチャーワールドでそれぞれ暮らすパンダの1年を追ったもの。
フワフワ、ホワホワの子パンダたちがはしゃぎまわるシーンは思わずニヤケてしまいますが、母パンダの子育てシーンは初めて観る映像ばかりで目が釘付けでした。特に、子パンダを胸に抱えて授乳する母パンダ、子パンダをギュッと抱きしめる母パンダの姿は感動的! 抱きしめ方が人間っぽいこともあって、すごく感情移入しちゃいました。
かわいいだけじゃないけど、あらためて、パンダが大好きになる。そんな作品です。
『パンダフルライフ』
監督:毛利匡
ナレーション:菅野美穂
キャラクターデザイン:くらもちふさこ
8月30日より新宿ピカデリー、恵比寿ガーデンシネマほか全国ロードショー
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キャメロン&アシュトン来日! 『ベガスの恋に勝つルール』 [2008年08月06日(水)]
今日は(日付が変わってしまいましたが)朝から雷、という不思議な天気でしたが、キャメロン・ディアスとアシュトン・カッチャーの記者会見に行ってきました。
来週末から公開される『ベガスの恋に勝つルール』のプロモーションでの来日です。
6年続けて来日しているキャメロンは、今回早めに来日して母親と叔父、叔母、友人というご一行で観光していたのだそう。初来日のアシュトンも、デミ・ムーアと一緒に京都観光をしたのだとか
この作品は、恋人にフラれたばかりのキャリアでカンペキ主義のジョイ(キャメロン・ディアス)と、仕事をクビになったお気楽者のジャック(アシュトン・カッチャー)が、ラスベガスで出会って盛り上がり、その日のうちに結婚! 翌朝正気に戻って離婚しようとしたときに、ジョイのコインでジャックが300万ドルを当ててしまったので、その賞金の取り分を巡って激しく対立。離婚を有利に進めるために共同生活を始めるというストーリー。
最悪な出会いの2人がしだいに関係を深めていく、というふつうのラブコメと違って、あっという間に結婚して、その後の2人、というちょっと逆の流れが入っているところが面白いんです。
役柄との共通点をたずねられると、「女優をやっていて面白いのは、自分とまったく違うタイプの人間を演じられること。私はジョイとは全然違って、計画性もないし、カタくもない。靴のサイズは一緒だけど」とキャメロン。アシュトンは「競争心が強いところはジャックと似ているかも。でも、キャメロンに負けないように体を鍛えたんだけど、結局勝てない。キャメロンは強かったよ」とコメント。
ドレスはフェンディ、靴はステラ・マッカートニー
アドリブの演技も多く、実際にはカットされたシーンもたくさんあるのだそう。たとえば、セントラルパークをケンカしながら走り抜けるシーン。「タックルしたり、上に乗ったりとちょっとバイオレンスにやりすぎちゃったのよね」とキャメロン、「ブロンド美女をやっつけるのが楽しかったからね」とアシュトン。テンポのいい2人の掛け合いは、映画の続きを観ているようでした。
お互いの好きなところを挙げて、という質問には「アシュトンは心が広くてスピリチュアルなところがある人。だから、周囲を穏やかな気持ちにしてくれる」というキャメロンに対して「キャメロンはユーモアのセンスがバツグン。自虐ネタで笑わせることができるのは謙虚な人だからだよね。相手のよさを引き出してくれる人だと思う」とアシュトン。
たしかに!と思ったのは、キャメロンが会見中にグラスを倒してドレスに水がかかるハプニングがあったときに、「これ、春の新作よ」とジョークでサラリと切り抜けていたこと。スマートな対応はさすが。さらに、ムービー撮影のときも、舞台前方に立った2人にもっと奥に立ってほしいと要望を出すと、あえて後方の壁に張り付いてみたりして。最後までお茶目でキュートでした。
おまけの1枚。やっぱりかわいいですー
『ベガスの恋に勝つルール』
監督:トム・ボーン
出演:キャメロン・ディアス、アシュトン・カッチャー
8月16日より、有楽座ほかにて全国ロードショー
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阿部ちゃんもYOUさんも、ちゃぶ台を囲んで舞台挨拶!? 『歩いても 歩いても』 [2008年06月26日(木)]
ちょっと変わった舞台挨拶に行ってきました。
今週末公開になる『歩いても歩いても』の関連イベントなのですが
出演者一同が、なんと、ちゃぶだいを囲んでの舞台挨拶。
左から是枝監督、YOUさん、樹木希林さん、夏川結衣さん、阿部寛さん。私の撮影位置からだと夏川さんがちょうど阿部ちゃんの影に入ってしまって見えなかった。残念。
このセットは、劇中に登場した“横山家”の居間を再現したんだそう。
トーク中もお茶を飲んだりすいかを食べたりと、和やかなムード。
とはいえ客席から観ると、ちょっとお茶の間コントを観ているような気分にも……。
「是枝監督の作品には憧れていたので、身長が大きいのに普通の役をもらってうれしかった」と是枝作品初出演の阿部ちゃん。是枝作品常連のYOUさんは「是枝組では仕事というより『ちょうつがい役』と呼ばれているので、これからもそう呼ばれたい」とコメント。
この映画は、阿部ちゃん演じる主人公の横山良多が妻(夏川結衣)と息子と3人で実家に帰省した1日を描いたもの。実家には良多の姉(YOU)夫婦たちも遊びに来ていて、久しぶりに家族が集まって賑やかに食卓を囲む。実は彼らは15年前に亡くなった長男の命日のために集まっていた、ということが中盤に明かされますが、特に大きな事件は起こるわけでもなく。いわゆる泣けるシーン、みたいなものも特にはないのですが、しみじみと泣ける、そんな映画でした。
是枝監督の挨拶の中に「この映画は、自分が母親を亡くしたときの後悔や悲しい気持ち、といったものからスタートしたんですが、できあがってみたら、観た人から『あれはウチの母親だ』、『自分も嫁として実家に帰ったときに同じ経験をした』といった感想をいただいたりして、観た人の人生のそばに寄り添えるような映画になったかなと思っています」とありましたが、まさにそう!
(C)2008『歩いても 歩いても』製作委員会
子どものころの話を何度も繰り返す母親、いいオトナなのにムキになって「それをやったのは兄さんじゃなくボクだから」と親の記憶を正そうとする息子。いくつになっても親子って親と子のまんまなんですよね。その一方で、風呂場に取り付けられた手すりに親の老い感じてドキッとしたり。こういうの、ちょっと身に覚えがあるかも。
気さくに振舞っていたかと思うと、急に残酷なことを言い出す母親、気まずくなりそうな空気をさっと読んで、さりげなく席をはずす姉、忙しいわけでもないのに、部屋にこもりがちな父親。大事な話が来客で中断されたり、唐突に話題が変わったり……。
これって恥ずかしいけどウチじゃない? と思うようなエピソードがたくさん出てきて、思わず家族のことを考えてしまいました。でも、そう思ったという人がたくさんいると聞くので、どこの家族も同じようなことしているってこと?
この映画が泣けるのは、ちょっとしたシーンやエピソードをきっかけにして、自分の人生や家族への思いにスイッチが入りやすくなっているからかもしれません。
横山家の一日の話ですが、きっと自分の家族のことを考えてしまうはずです。
『歩いても 歩いても』
監督・原作・脚本・編集:是枝裕和
出演:阿部寛、夏川結衣、YOU、樹木希林、原田芳雄
6月28日より、シネカノン有楽町1丁目、渋谷アミューズCQN、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
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ジャック・ニコルソン14年ぶりの来日記者会見も。 『最高の人生の見つけ方』 [2008年05月09日(金)]
明日から公開の『最高の人生の見つけ方』。余命半年を宣告された自動車整備工のカーター(モーガン・フリーマン)と、実業家として大成功をおさめたエドワード(ジャック・ニコルソン)が、入院先の病院で偶然隣合わせになって意気投合。人生でやり残したことを書き出して「バケットリスト(棺おけリスト)」を作り、ひとつずつ実行していくというストーリー。人生の終わりが見えたとき、自分には何が残るのか、といったことを考えさせてくれる感動作です。
監督は、かつて『スタンド・バイ・ミー』で少年たちの友情と冒険の旅をみずみずしく描いたロブ・ライナー。そんな彼が今回描いたのは、死を目前にした老人の「友情と冒険」。
余命わずかな老人の冒険と聞くと、「死」に向かう旅のようで悲壮感漂いそうですが、かえって2人は生き生きしてくるし、残された時間が限られているというのに、長年連れ添った妻の説得を振り切って知り合ったばかりの仲間と過ごすという選択も、ある意味前向き。スカイダイビングやカーレースに興じる2人を観ていると本当に楽しそうで、ベッドの上で死を待つよりずっと良かっただろうなあと思えます。
カラッと笑えるシーンが満載ですが、その中に、自分の人生に対するギモンや家族に対する複雑な思いも見え隠れする。最後にはやっぱりジーンとさせられました。
そして何といっても主演の2人がいい。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンという、存在感たっぷりの演技を観るだけでも価値のある作品です。
さて、もう1週間ほど経つのですが、ジャック・ニコルソンがこの作品のPRで来日。その記者会見の模様はといいますと……。
初来日は東京オリンピックの年だそう。さすがのカンロクです。
まず質疑応答の最初のほうで「どうせ聞かれるから、自分から言うけど」と前置きして、もし自分が「バケットリスト」を書くとしたら何を書くか、の答えについて語りはじめました。「作ったことはないけど、私にとってのリストは、シャツをクリーニングに持っていくこととかそういうものだね(笑)。でも、この質問について、ロブ・ライナーが気に入った答えは『私の年代の誰もが考えることだと思うけど、大きなロマンスをもう一度体験したい』で、これはぜひリストに載せたいね」と。
ほかにも「女性は好きだし、女性にもまあまあ好かれるからね」「最も印象的なキスは…
“So many”。いろいろ経験してきたから、数で勝負だね」と、余裕の発言もいろいろ出ていましたが、どの質問にも意外なくらい丁寧に答える姿が印象的でした。
『最高の人生の見つけ方』
監督:ロブ・ライナー
出演:ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン
5月10日より丸の内ピカデリー2ほか全国ロードショー
(c)2007 Warner Bros.Ent.
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ところで。
ずいぶん前にご紹介した映画『つぐない』の原作、イアン・マキューアンの『贖罪』を今さらながら読みましたが、すっっごくよかったので、書いてしまいます。
私は映画→小説の順ですが、映画のシーンを思い浮かべながら、さらにディテールを読むことができたので大満足でした。これは逆に小説→映画にした場合も、小説の世界観をまったく崩すことなくキャストもカンペキなので、感動できるはず。
まだ上映しているようですので、ぜひ小説とあわせておススメします!
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未公開作品を公開へと変えられるかも!? 「イタリア映画祭2008」 [2008年05月01日(木)]
今日は、「イタリア映画祭2008」のオープニングに行ってきました。
毎年GW恒例の映画祭で、今年で8年目。2006年以降に製作された新作11本と、プレミア上映としてフェリーニの『8 1/2』が上映されます。
ほとんどの作品は、この映画祭のみの上映ですが、評判が良かった作品はそれがきっかけとなって、後に日本での公開が決まるというケースもあるようです。過去の例では『輝ける青春』『家の鍵』『イタリア式、恋愛マニュアル』など。そういう意味では、未公開作品を公開へと変えるきっかけを作れる場、とも言えるかも。
何年か前に『輝ける青春』を映画館で観て大感動して、もし未公開のままだったら、この映画に出会うこともなかったんだ、としみじみ思ったことがあるので、個人的にもこの映画祭には肩入れしたくなるんですよね。(『輝ける青春』は、長いけどホントにいい映画。機会があればぜひ!)
さて、今日の開会式ではイタリア文化会館館長のウンベルト・ドナーティさんによる挨拶が。
これまで8年間の上映作品95本のうち、29本が日本で配給されたのだそう。
開会式の後に上映された『まなざしの長さをはかって』という作品も観てきました。
『まなざしの長さをはかって』
イタリアの田舎町にやってきた若く美しい非常勤講師。町中の男たちが彼女に注目するなか、自動車整備工として働くチュニジア人男性と、ジャーナリストを目指す青年が彼女に好意を寄せて接近するけれど……というストーリー。ラブストーリーだと思って観ていると、サスペンス的な要素も入っているし、イタリアの人種問題もテーマになっている。人と距離感を取ることの難しさを描いていて、ちょっと考えさせられました。
ところで、映画の最初のほうで、彼女が引っ越してきてすぐ、集まってきた男たちに振る舞っていたのが「番茶」。美女に勧められて喜んで飲んでみたものの、しぶしぶ、という感じが笑えました。
主演のヴァレンティーナ・ロドヴィーニさん。「番茶はこの脚本で初めて知りました。今では気に入って、プライベートでもゲストに勧めてます」とコメント
この作品の次回の上映は、5月4日の16時から。いまのところ、日本での公開は決まっていないようなので、気になる方はぜひお出かけを。
「イタリア映画祭2008」
5月6日(火・休)まで
有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2-5-1 マリオン11階)
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『時効警察』のコンビで映画!? 麻生久美子さんほか舞台挨拶 『たみおのしあわせ』 [2008年04月20日(日)]
これは、先週行った完成披露試写会なのですが。
なかなかレポートできず、もう週明け……。ということで慌ててアップしています。
左から、音楽担当の「勝手にしやがれ」リーダー、武藤昭平さん、大竹しのぶさん、原田芳雄さん、麻生久美子さん、岩松了監督、小林薫さん。オダギリジョーさんは仕事でブラジル、ということで欠席。残念。
監督は岩松了さん、主演はオダギリジョーさんと麻生久美子さん。
ドラマ『時効警察』シリーズでおなじみの2人です。
岩松さんによれば「オダギリさんと麻生さんというキャスティングを決めたのは『時効警察』が始まる前。オダギリさんからはOKいただいていたんですが、途中でこの話自体が流れそうになって、麻生さんまでオファーが行かなかったんです!」とのこと。
たしかに見慣れた2人ではありますが、この作品では『時効警察』とはまったく雰囲気が違います。
オダギリさんが演じるのは、真面目すぎて女性との付き合いは苦手な青年、民男。シャツのボタンはきっちり上まで閉めないと落ち着かないタイプです。父と2人暮らしの民男が父の上司の紹介でお見合いをし、出会ったのがヒロインの瞳。瞳は清楚な感じを漂わせながら、どこかワケあり風。『時効警察』の三日月しずかちゃんとは相当イメージの違う「謎の美女」キャラです。
麻生さんは「ワケあり美女」の瞳役。今回の作品について「セリフがステキなんです。岩松さんの書いたセリフは魅力的で、言うのが楽しみでした」とコメント。
記者会見でこの映画を作ったきっかけを尋ねられて「20年くらい前にテレビ局の人にドラマを頼まれて書いた同タイトルの話があるんですが、3ヶ月くらい書き直しをさせられた末、ボツにされてギャラももらえなかったという恨みがましい記憶があって、何とか形にせねばと思っていた」と答えたり、「映画が完成して、幸せ絶好調ですか?」という質問には「人生訓として、喜びが高じたときはなるべく喜びを抑えるようにしているので。実は嬉しいんですけど、表面上はそんなに嬉しくないような感じをとるのが、世間に対する礼儀だろうと思っています」と前置きしたあとで「でも嬉しいです(笑)」とコメント。
岩松監督の発言って、とぼけた風情が漂いながら、どこかホッとするような感じがあるんですよね。オダギリさんと原田芳雄さんが演じる父子の会話やしぐさの中にも、世間からは理解されない、でも2人だけにはわかる世界観みたいなものがあって、観ていて和みました。
とにかく登場人物がみな強烈に個性的。ドタバタシーンも、笑えてジーンとするシーンもたくさんあります。公開はもうすこし先ですが、チェックしていただきたい作品です。
(C) 2007『たみおのしあわせ』フィルムパートナーズ
ところで。
この夏は日本映画が充実しています。
今回の作品もそうですが、最近マスコミ試写会に行った日本映画は、どれもしみじみ、いいなぁと思える作品でした。
なかでもダントツに素敵なのが、橋口亮輔監督、木村多江さんとリリー・フランキーさん主演の『ぐるりのこと。』 と、是枝裕和監督、阿部寛さん主演の『歩いても 歩いても』 。あとはタナダユキ監督、蒼井優さん主演の『百万円と苦虫女』も甘酸っぱくドキドキしました。どれも、試写会場がすぐに満席になってしまう人気作品。公開はもう少し先になりますが、このあたりもマークしておいて損なし!です。
『たみおのしあわせ』
監督:岩松了
出演:オダギリ ジョー、原田芳雄、麻生久美子
7月シネスイッチ銀座ほか、全国順次公開
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ハビエル・バルデム緊急来日! 『ノーカントリー』 [2008年03月13日(木)]
先日のアカデミー賞で作品賞を受賞した、コーエン兄弟の『ノーカントリー』。
おかっぱアタマの殺人鬼・シガー役でアカデミー助演男優賞を受賞したハビエル・バルデムが緊急来日! これまでにも『夜になるまえに』『海を飛ぶ夢』といった主演作がありましたが、来日するのは今回が初めてなのだそう。ちょっと意外。
はー、ステキ。なのに映画では……
こういうことに…。コワすぎます!
シガーは、顔色変えずに人を殺す得体の知れないキャラでしたが、ハビエル自身は取材陣に「みなさんに集まっていただいて本当にうれしい」と礼儀正しく挨拶。ものすごく和やかでリラックスしたムードの会見でした。ラテン系のルックスだけでもクラクラするのに、スペイン語なまりの英語がまたセクシーで……。はー。
あのおかっぱアタマが決まった経緯については、トミー・リー・ジョーンズが現場に持ってきたメキシコとアメリカの国境付近の写真に写っていた男たちの髪型を見て、コーエン兄弟が、これが面白いからと言って決まったのだと。「私は面白いとは思わなかったけど(笑)。キャラクターの暗い部分が出たと思います」とコメント。
撮影中に大変だったことは、という質問には「朝起きて、鏡を見るのが辛かった。買い物に行っても、変な目で見られるのでまいった」と。あのおかっぱ、てっきりカツラだと思っていたので、自毛と知ってびっくり。本当に役に入り込んでたんだなあと。すごいです。
映画の暴力シーンは好きではないし、銃声も苦手。実際に撮影現場で小道具係に銃を渡されたときも「コワくて触れない!」と思ったというハビエルが、なぜあえて、悪の権化のようなこの役を引き受けたかという質問には「原作(コーマック・マッカーシーの『血と暴力の国』)を読んで、描かれている暴力のレベルが違うとわかった。人が誰でも持っている、内なる暴力を描いていて、哲学的ともいえるから」と。ほかに、若いころにコーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』を観て以来、いつか仕事をしてみたいと思っていたというのも大きな理由だそう。
映画の資料には、コーエン兄弟の「ハビエルはアルモドバル監督の作品に出ていた頃から好きだった」というコメントもあり、今回のキャスティングは、めぐり合わせだったのだなあとしみじみ。確実に映画史に残るキャラクターが生まれたわけですからね。
公開は今週末からです。
なんとなく、もう一枚。
写真撮影タイムも、終始フレンドリーでした。
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そういえば今日からフランス映画祭も始まっています。取材に行っていないので、サイト情報レベルしかわかっていないのですが、今年の団長はソフィー・マルソー。映画祭は日曜日まで。
『ノーカントリー』
監督・製作・脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド
3月15日よりシャンテシネほか全国公開予定
(C) 2007 Paramount Vantage, A PARAMOUNT PICTURES company. All Rights Reserved.
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ヘイデン・クリステンセン来日! 『ジャンパー』 [2008年02月28日(木)]
アカデミー賞、決まりましたね! ってもう3日も経っちゃいましたけど。作品賞はコーエン兄弟の『ノーカントリー』。受賞式で、自分たちが子どものころから映画を撮って遊んでいた、と前置きして「いまだに僕たちに、砂場の片隅で遊ばせてくれて、本当にありがとう」と挨拶していたのが、大上段に構えない素直なコメントで、すごくいいなあと思いました。
さて、『ジャンパー』の主演、ヘイデン・クリステンセンが来日、舞台挨拶に行ってきました!
舞台挨拶でも、東京の撮影が楽しかったとコメントしていたヘイデン。共演のレイチェル・ビルソンと。
この映画は、自在に空間を移動できるテレポーター“ジャンパー”の能力に目覚めた主人公のデイヴィッドが、金庫からつかんだ大金を元手に、世界を行き来して自由を謳歌していたところを、ある組織から命を狙われることになる…という話。
予告編やCMでもおなじみの、いきなり“グヮン”と空間をつき破って移動するシーンはやっぱり憧れますよねー。まさに、「どこでもドア」。お金も取り放題、旅行し放題、遊び放題なんて、うらやましい……。でも、そんなことが許されるなんてズルい!とこちらが妬み心を出すころに、怖い人たちが現れるという展開。そこからはもう、うらやましがってもいられず、追う方も追われるほうも動きが早いので、もう、緊張の連続です。敵側のボスが白髪のサミュエル・ジャクソンというだけでも、迫力がありますが、ジャンパーを退治するための道具、みたいなものを振り回すのが、とにかくコワイのです。
途中で、もうひとりの“ジャンパー”仲間が現れるのですが、演じているのがジェイミー・ベル。あの『リトルダンサー』の華奢な少年が、こんなに成長したかと感無量ですが、いい感じに逞しくなって、存在感を出してました。
面白かったのが東京のシーン。ジャンプの移動先のひとつ、くらいだろうと思っていたのですが、けっこう長いシーンです。銀座、渋谷、お台場とか、「ここ知ってる!」という場所が出てきて楽しいし、「あれ、そことそこをつなげちゃうんだ!?」みたいな突っ込みどころもあります。
ジャンパーの歴史、みたいな壮大なドラマも隠されていますが、あまり難しいことを考えずに、スカーッと楽しめる作品です。
(c) 2007 Twentieth Century Fox
『ジャンパー』
監督:ダグ・リーマン
出演:ヘイデン・クリステンセン、サミュエル・L・ジャクソン、ジェイミー・ベル
3月7日より日劇1ほか全国ロードショー
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ジョニー・デップの歌は必聴! 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 [2008年01月14日(月)]
3連休が終わりますね。みなさん、映画館には行きましたか?
私は週末、渋谷で『ジプシー・キャラバン』を観ようと思ったのですが、満席で入れず…。かなり気になっているので、ちゃんと観たら改めてリポートしますね。
さて、遅くなりましたが、ジョニー・デップの記者会見のご報告を。今回は最新の主演作『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のプロモーションでの来日でした。
ティム・バートン監督(左)とジョニー・デップ(右)。2人が一緒に組むのはこれで6作目
この映画はブロードウェーの人気ミュージカルを映画化したもの。舞台は19世紀のロンドン。無実の罪を着せられて幽閉され、家族を奪われた理髪師、ベンジャミン・バーカーが、15年後、復讐心に燃えて「スウィーニー・トッド」と名前を変え、剃刀で客を次々に殺していくという内容です。
もう、大量の血は飛び散るし、人肉パイは出てくるし、とかなりグロテスクなシーンもありますが、毒々しさの中にちょっとファンタジーテイストが感じられるのは、ティム・バートン監督ならでは。ホラーは苦手っていう人でも、大丈夫だと思います。でも、19世紀の話とはいえ、剃刀が凶器っていう設定はちょっと生々しくって、自分が男性だったら理髪店にはしばらく行けないかも…。
会見でもジョニー・デップに理髪店でヒゲを剃ってもらうのが怖くないか、という質問がでていました。ジョニーの答えは「幸か不幸か僕はいま、ヒゲを剃る必要がないので理髪店に行くことはないけど、この作品を観てから理髪師が怖くなったっていう話はよく聞くよ。それが歌う理髪師だったらなおさらね(笑)」というもの。そうそう、コメントにもありましたが、この映画で、ジョニーは歌を披露してるんです。映画の中で歌うシーンは初めてだということですが、これがすごくいい! そうやって改めて聴くと、台詞の声にも色気があって。やっぱり俳優さんって、声が重要なんですねー。
ティム・バートン監督は、今回あえて俳優たちに歌わせたことについては「歌手ではなく、あえて俳優に歌わせたのは、彼ら自身の声、そして感情をきちんと伝えることが重要だと考えたから」とのこと。ジョニーの歌声については「初めて聞いたときは、本当に驚いた。難しい曲を、彼は自分なりの歌い方で感情をこめてくれた」と絶賛。これは本当に必聴です!
映画のストーリーに戻ると、スウィーニー・トッドは残忍な手口で殺人を繰り返すのですが、どこか憎めない。「ティムとも話し合ったけど、自分ではスウィーニーのことを悪魔だとは思っていなくて、むしろ被害者だと思っている」とジョニーも会見でコメントしていましたが、たしかにスウィーニーって、やってることは悪魔だけどどこか悲しい。大家のミセス・ラベットとの関係も、どうなるのか最後まで気になるし。そういう観点で観ると、ラブ・ストーリー的な要素も入った作品です。
(c)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks LLC. All Rights Reserved.
観終わって残るのは、怖さより切なさかな。そして、何曲かのメロディラインがしばらく頭から離れませんでした。さすがミュージカルの曲はインパクトが違います!
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン
1月19日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開
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