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初日舞台挨拶で思わずジーン…… 『ぐるりのこと。』 [2008年06月08日(日)]
 
左から、橋口亮輔監督、リリー・フランキーさん、木村多江さん、寺島進さん、安藤玉恵さん

今日(日付が変わってしまったので、昨日ですが)は銀座のシネ・スイッチで『ぐるりのこと。』の舞台挨拶。お昼の回の上映後に、橋口亮輔監督、木村多江さん、リリー・フランキーさん、寺島進さん、安藤玉恵さんが登壇しました。

『ぐるりのこと。』は木村さん、リリーさんが演じる夫婦、翔子とカナオを中心に、その周辺(ぐるり)に起こることを10年にわたって描いた作品。

(C) 2008『ぐるりのこと。』プロデューサーズ

しっかり者の編集者の翔子とどこかフワフワしてつかみどころのない法廷画家のカナオ。
生まれたばかりのこどもを失ったことをきっかけに、翔子は心の均衡を崩し、カナオはそんな翔子を静かに支える。2人で困難を乗り越えながら、ゆっくりと再生していくという話。

大きな事件や劇的な展開はないのですが、静かに訴える力のある作品で、観終わると本当に温かい気持ちになるし、夫婦っていいなと思えます。

なかなか安定した仕事に就かないカナオに対して周囲が冷めた目で見ても、翔子はまったく揺るがないし、ボロボロになった翔子が取り乱したり、当り散らしたりしても、カナオも揺るがない。絶対に離れない相手がいると思えることって、人を強くも優しくもするんだなーと。伝わってきたのは、そういうシンプルなメッセージなんですけど、かえってジーンときました。

前作の『ハッシュ!』以来、橋口監督にとっては6年目の新作。どんな思いでこの作品を撮ったのかは、ご本人のコメントがブログにあったので、そちらをぜひ!読んでみてください。

舞台挨拶で橋口監督は「生真面目に、ていねいに生きる人が、馬鹿にされたり報われない世の中ですが、せめて映画の中では、ひたむきな人が報われる瞬間を描きたかった」とコメントしていました。「映画館を出たときに、ちょっと風景が変わったと思えたり、いろいろあるけどがんばろう、と思えたらいいと思う」とも。

「翔子を演じて、人と繋がるっていいなと思った。手を離さないでくれたカナオを見て、人と手をつないでいたいと思えた」と木村さん

リリーさんは「この作品を観て日常の幸せ、人との接し方が変わった。幸せなものをくれた映画」とコメント


リリーさんが木村さんのドレスを「カーテンみたい」とからかってみたり、寺島さんと安藤さんがデュエットで『銀恋』を歌おうとしたりと、笑いの絶えない雰囲気だったのですが、そんななか「みんなで初日を盛り上げてくれて、ありがとうございます」と橋口監督が感極まって涙ぐむシーンもあり。それに対して会場から温かい拍手が起こるなど、ほんとうにいい雰囲気の舞台挨拶でした。

そういうところも、なんだかこの映画の延長のようで、ちょっと感動しちゃいました。
今日は参加できてよかったですー。

上のキメカットのちょっと前。夫婦っぽく腕を組みましょう、という取材陣のリクエストに応えて、こんな和やかムードに。


『ぐるりのこと。』
原作・脚本・編集・監督:橋口亮輔
出演:木村多江、リリー・フランキー、倍賞美津子、寺島進、安藤玉恵
シネマライズ、シネスイッチ銀座他全国ロードショー
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プロフィール
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ミヤモトヒロミ。ライター。映画やカルチャー関連の記事をウェブサイトや女性誌などで執筆。
号泣モノから爆笑ストーリー、胸キュン恋愛ものまで、忙しくても絶対劇場で観たい!と思える映画を厳選してご紹介します!
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