MOVIE HUNETER

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いい子じゃないヒロインが魅力! 『ライラの冒険/黄金の羅針盤』 [2008年02月24日(日)]
 
今週末先行ロードショーで観たかたもいるかもしれませんね。『ライラの冒険/黄金の羅針盤』は、イギリスのファンタジー小説「ライラの冒険」3部作の映画化第1弾。舞台は、人々が“ダイモン”と呼ばれる動物の形をした分身とともに生きるパラレルワールド。親友ロジャーを何者かに連れ去られた少女ライラは、あらゆる物事の真実を示す“黄金の羅針盤”を手に、謎の組織の秘密があるという北の大地へ旅立つ、というストーリーです。

かわいい、というより勇ましいヒロイン、ライラ。

春休みの子ども向けファンタジー映画でしょ、と思って観ると、ぐいぐいと引き込まれます。まず、主役のライラに陰があって魅力的。ここに出ている画像だけだと、かわいらしいお嬢さんのイメージですが、我を通したり、大人を挑発したりと、強気なキャラなのです。ニコール・キッドマンが演じるコールター夫人が、超美人の悪役キャラなので、そちらについ目が行ってしまいますが、ライラもなかなかの策略家。ハリー・ポッターに出てくるかわいい生徒たちに比べると、もっと一匹狼的で勇ましい娘なのです。

そして、世界観が楽しい。登場人物はそれぞれ“ダイモン”と呼ばれる自分の伴侶の動物を連れている。最初は、ペット連れ、くらいにしか思わなかったのですが、ダイモンが痛い目に遭うと、本人も痛みを感じたりして、けっこうダイモンの存在が大きいってことがわかると興味もわいてくる。映画のサイトに行くと心理テスト的な「ダイモン判定」もやっているのでけっこう楽しめます。ちなみに、私のダイモンは、ジャッカルでThaleronという名前。名前までつけられると、愛着を感じたりして……。観ていないと何のことやら?だと思うのですが、映画を観たら絶対に調べたくなるはずです。

あとは、ライラがまたがっているクマがね、いいんですよ。彼はイオレク・バーニソンといって、鎧グマの国を追われたかつての王なんですけど、彼がライラを守るために国に帰って、闘うんです。ライラと出会うシーンでは、イオレクは昼から飲んだくれて、やさぐれている。そこがまず人間っぽくておかしい。で、強面のクマがズラーッと並んでいる、鎧グマの国という設定も面白い。イオレクと今のクマ王の決闘をクマたちが固唾を飲んで見守るシーンも、かなり「クマ萌え」な気持ちになりました。

クマがいっぱい。みんなコワイ顔してますが、よく観ると表情豊かでけっこうかわいい。

残念なのは、大作の宿命として続編を待たなければいけないところ、ですね。続きが気になります……。

『ライラの冒険/黄金の羅針盤』
監督・脚本:クリス・ワイツ
原作:フィリップ・プルマン
出演:ダコタ・ブルー・リチャーズ、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、サム・エリオット
3月1日より 丸の内ピカデリー1ほか、全国松竹・東急系にてロードショー
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プロフィール
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ミヤモトヒロミ。ライター。映画やカルチャー関連の記事をウェブサイトや女性誌などで執筆。
号泣モノから爆笑ストーリー、胸キュン恋愛ものまで、忙しくても絶対劇場で観たい!と思える映画を厳選してご紹介します!
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