MOVIE HUNETER

2007年10月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
音楽の力に心を動かされる映画『onceダブリンの街角で』 [2007年10月28日(日)]
 
東京国際映画祭もいよいよ最終日。オープニングをご紹介したまま、ずっとレポートできずにおりましたが、これから公開される作品の関連イベントに行ってきたので、ご紹介します。

11月に公開される『onceダブリンの街角で』の主演2人によるライブが26日にありました。この映画、アイルランドのダブリンでストリートミュージシャンをしている主人公がチェコからの移民の女性に街角で出会って、音楽を通して心を通わせる、という話。言葉にすると、さらっと説明できちゃいますが、2人が歌う曲がとにかく良いのです!

こちらがライブの様子。ギターを弾いているグレン・ハンサードさんはアイリッシュ・ロックバンド「ザ・フレイムス」のフロントマン。ピアノはチェコ生まれのシンガーソングライター、マルケタ・イルグロヴァさん。2人とも、声がいいんですよー。

ライブ後のトークでわかった事実。
映画の中で彼が弾いているギターがボロボロで、それが役を説明する小道具にもなっていたのですが、実はグレンさんの私物であることが判明。しかも、今も現役で使ってるんだそう。穴が開いてるのに! 聞けば「18年間使い続けている」のだそう。映画のために用意して汚したものじゃなかったことにまずびっくり。
しかもそれが日本製のギター「Takamine」だということで、会場では、メーカーの社長さんからのサプライズ贈呈式も。グレンさん、相当驚き&感激してました。

写真右側の社長さんが手に持っているのが、グレンさんの穴のあいたギター。映画でもバッチリ使われてます。

この映画はいかにも低予算の作品という感じで、凝った演出などは特にないのですが、主役の2人の曲がストーリーにぴったりで、要所要所でジーンと胸に響くのです。映画の中でもそうですが、最初は彼らの曲に何の興味も持っていない人たちが、自然と身を乗り出して聴くようになる。それが映画を観ているこちらにも起こる。ストーリー展開も気になるけれど、早く次の曲歌ってくれないかなぁ〜と思うんですよね。

監督も、元ミュージシャン。音楽へのリスペクトが強く、シーンを盛り上げるための効果音的な曲は一切なし。音楽は脇役ではなくメイン、ということで、曲が入るシーンではフルできちんと聴かせるというスタンスが徹底されています。
取材で聞いたエピソードですが、監督はふだん外出するときも、音楽を聴いていたら(それがラジオだったとしても)、曲が終わるまでは家を出ないんだそう。それって自分のパートナーだったらかなり厄介かも?ですが、ちょっと素敵なこだわり方だなあと思いました。

記者会見で。仲むつまじいおふたり。2人も映画のように、音楽が縁で知り合ったのだそう。

そんな、音楽に徹底的なリスペクトを持つ監督と、穴空きギターを弾き続ける俳優さんが作った映画ですから。音楽の力がダイレクトに伝わってくるはずです。

『once ダブリンの街角で』
監督・脚本:ジョン・カーニー
出演:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ
11月3日より 渋谷シネ・アミューズほか全国順次ロードショー
この記事のURL

http://www.cafeblo.com/moviehunter/archive/32
トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://www.cafeblo.com/moviehunter/tb_ping/32/-MVb9Vabdq9hZARiMS0z69VH4n4wA

プロフィール
プロフィール
ミヤモトヒロミ。ライター。映画やカルチャー関連の記事をウェブサイトや女性誌などで執筆。
号泣モノから爆笑ストーリー、胸キュン恋愛ものまで、忙しくても絶対劇場で観たい!と思える映画を厳選してご紹介します!
http://www.cafeblo.com/moviehunter/index1_0.rdf