ヘビーな展開。でも美しい『パンズ・ラビリンス』 [2007年09月27日(木)]
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最近は連休続きで、1週間が早いですねー。
先週末、公開中の『題名のない子守唄』を観てきました。『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督とはいえ、『マレーネ』ではかなり女性をいたぶるシーンもあったので、穏やかな気持ちでは観れないだろうと覚悟して行ったはずなのに、想像を上回る重たい展開に気分が沈み、コラムも書けずにおりました(これは言い訳ですね)。 でも、時間が経つと、ある女の一代記として凄みのある話だったなあと、ちょっと客観的にもなったりして。好き嫌いは分かれそうですが、いろいろと考えさせられる作品です。 今日ご紹介するのは、『パンズ・ラビリンス』。これもかなり凄みのある話です。 ![]() 写真を見ると、少女の幻想世界への冒険、みたいなイメージですが、ハリウッド映画のような明るく彩られたファンタジーではありません。親子でぜひどうぞ、とはとても言えないし、どちらかというと狂気ギリギリのファンタジー。でも、その暗さが魅力的で、すごく惹きつけられました。 舞台は1944年のスペイン。空想好きな少女オフェリアは、母親の再婚相手で独裁者フランコに心酔するヴィダル大尉の山荘に身を寄せる。大尉の子どもを宿した母親は日に日に衰弱、さらに、容赦なく村人を殺すような大尉の残忍さを感じ取り、オフェリアは不安と孤独でいっぱいに。そんなとき彼女の前に現れた妖精に「あなたは魔法の国のプリンセスに違いない」と言われて、オフェリアは空想の世界にのめりこむ。ところが空想の世界でも、自分がプリンセスだと証明するには3つの試練を克服しなければならず…、といった話。 幻想的な空想世界と、恐怖に満ちた現実世界が同時に進行して絡み合っていくのですが、どちらにも後には引けない怖さがある。でもそんなホラーな世界にいてなお、無垢であり続けるオフェリアの純粋さが本当に美しくて切ないのです。 目を背けたくなるシーンもあるし、グロテスクな生き物もいろいろ出てきますが、おとぎ話のワクワク感もある不思議な作品。 デートにはどうかなあ。気楽には観れないけど、一緒に行ったら強く記憶に残る作品になるはず。 『パンズ・ラビリンス』 監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:イバナ・バケロ、ダグ・ジョーンズ、セルジ・ロペス、アリアドナ・ヒル 10月6日(土)より恵比寿ガーデンシネマ他にて全国ロードショー |





いろんな世代、体験次第で見方が変わる傑作。誰かにとっては道を左右するほどの傑作、誰かにとってはお金のムダになるすごい作品。 [ReadMore]