この秋、たそがれるなら『めがね』 [2007年09月16日(日)]
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フィンランドを舞台にした『かもめ食堂』のスタッフとキャストが、こんどは南の海辺で作った作品が『めがね』。
まず、タイトルがシンプルすぎてストーリーが想像できず、チラシのビジュアルも主演の5人が片足挙げて踏ん張っているような何やら不思議なポーズ。これは気になりますよね。マスコミ試写会も、ものすごい混雑ぶりでした。ちなみにこのポーズは、「メルシー体操」といって、もたいまさこさんが演じるサクラさんが作ったもの。テキパキした体操でもなく、太極拳ほどためた動きでもない。手足をブラブラさせたりカラダを揺らしたりして、自由な感じがこの作品のテイストにぴったりです。 ![]() ケータイも通じない、観光名所もない南国の海辺。やることといえば、たそがれること。 大きなスーツケースを抱えてやってきたタエコ(小林聡美)は、宿ではそっけなく出迎えられ、何もないところに放っておかれることに最初は戸惑うけれど、しだいにそこにながれるリラックスした空気になじんでいく。 タエコを迎える宿の主人・ユージ(光石研)と、そこをたびたび訪れる高校教師・ハルナ(市川実日子)。2人が信頼を寄せる、謎の女性・サクラ(もたいまさこ)とタエコを追ってやってくる青年・ヨモギ(加瀬亮)。それぞれにどんな過去があるのかは語られず、お互いに干渉もせず、ほどよく距離感を保ちながら同じ空間にいることがほんとうに居心地よさそう。 それは、そこにいるメンバーそれぞれが「たそがれること」を大切に思っているからなんだろうということが、薬師丸ひろこが演じる役が中盤に出てくることで、強く実感できるのです。 食事が美味しそうなのもこの映画の特徴。シャケと玉子焼きのごくごくふつうの朝食が食欲をそそります。下の写真のえびにかぶりつくシーンも、かなりそそられました。 こういう映画を観ると、ふらりとどこかに行きたくなります。たそがれ休暇、取りたいなあ。 ![]() 『めがね』 監督:荻上直子 出演:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこ 9月22日(土)よりテアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマ、シネセゾン渋谷ほかにて全国ロードショー |







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