アラスカで見つけたものは…… 『イントゥ・ザ・ワイルド』 [2008年09月05日(金)]
![]() 明日公開の『イントゥ・ザ・ワイルド』。全米で大ベストセラーとなった原作ノンフィクション小説に惚れ込んだショーン・ペンが10年かけて映画化したもので、これはいろんな意味で圧倒される作品です。 裕福な家庭に育ち、大学では優秀な成績を収め、将来を有望されていた青年・クリスが卒業と同時に家族に黙ってアラスカに旅立つ、という話で、優等生の自分探し? なんて意地悪な見方もできるんですが、車も捨て、IDも捨て、お金も燃やして、まっさらな自分になって出発するという彼の決意はかなり本気。 で、旅先でヒッピーの夫婦や、1人暮らしの老人など、おそらく彼がこれまで出会ってこなかったタイプの人たちとの交流があり、それだけでもいい話だなあと思えるんですけど、クリスはストイックに旅を続けることに。 ![]() 自分のいる環境とか価値観とまったく違う世界に飛び込むことって、人に深みを与えると思うし大切な経験だと思うけれど、たいていはどこかで引き返したり、両者の間で折り合いをつけたりすると思うんですよね。そのまま突っ走るクリスは、観ていて危なっかしいけど、すがすがしくもある。 クリス役のエミール・ハーシュがこの役にぴったり。育ちがよくて人好きのする感じがするけど、頑固。彼と知り合う人たちが、放っておけないけど、送り出したくなる気持ちがよくわかりました。 しかし、アラスカでひとりきり、はキツイなあと。山でキャンプして自然はいい、なんて言っているのとはワケが違いますね。特に、肉を調達するにはどれだけ苦労があるのかのエピソード、これはけっこうショックでした。 それにしても、アメリカは広くて大きいなあとあらためて思います。グランドキャニオンとか、荒野とか、激流とか、当たり前ですが日本とは規模が違いすぎる! そういう大自然の中にひとりで入っていくのは相当覚悟がいると思いますが、観ているほうは単純にワクワクできました☆ 『イントゥ・ザ・ワイルド』 明日より、シャンテシネ、テアトルタイムズスクエアほか全国拡大ロードショー 原作 ジョン・クラカワー 監督・脚本:ショーン・ペン 出演:エミール・ハーシュ、キャスリン・キーナー、ヴィンス・ボーン (c)2006 Into the Wild LLC. |






イン・トゥー・ザ・ワイルド」★★★★★満点!
エミール・ハーシュ 主演
ショーン・ペン監督、2008年、アメリカ、
傑作が誕生した。
旅に出る理由なんて聞いたって仕方ない、
行きたいから行くのだ、
そのことで世界が変わるとも思えないが、
それでも... [ReadMore]