こんな夫婦に憧れる!? 『アキレスと亀』
2008年9月10日(水) 22:24
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北野武監督の最新作。ベネチア映画祭でも、受賞は逃しましたが大きな話題になっていました。レッドカーペットに着物姿で登場した樋口可南子さん、美しかったですねー。
裕福な家庭に生まれ、周囲に勧められて絵を描き始めた少年、真知寿(まちす)は、両親の死をきっかけに貧しい生活を強いられることになるが、それでも絵を描き続ける。青年になった真知寿の前に現れた幸子は、彼を理解し支える存在に。絵はいっこうに売れず、貧しい暮らしからは抜けられないが、真知寿の夢を叶えるべく2人は創作活動に没頭していく、という話。
映画の構成は、真知寿の成長に合わせて3つに分けられているのですが、北野映画の中ではとても分かりやすい作品だと思いました。メインに描いているのが夫婦愛ということもあって、観終わって優しい気持ちになる。
でも、いっぽうではかなりシニカル。夢を持ち続けるって本当に厳しいことなのだなあと。
自分の絵が売れないからと、画商にあれこれ言われるままに画風を変えていく真知寿は哀し過ぎて喜劇、という感じ。周囲に認められなくてもわが道を行く、というほど破天荒でもなく、見切りをつけて違う道に進むわけでもない。それでも諦めずにやっていけたのは、夫婦(というより妻)が支えていたからなんだろうなあと思います。
ある意味、幸子は理想の妻なのかも。夫の理解者であり同志。社会から浮きまくろうとも、夫のやりたいことを叶えようとするし、そのためにがんばれる。
青年時代を演じた麻生久美子さんと柳憂怜(柳ユーレイさんが改名したんだそう)の夫婦も味があってよかったんですが、樋口可南子さんとたけしさんの夫婦が本当に素敵でした。
シーンによっては、真知寿が妻にやらせようとしていることが、たけしがかつてバラエティ番組でたけし軍団に対して出していたムチャな態度に重なったりして。で、妻の反応も軍団と同じように「殿に言われたら仕方ない」という愛情で動いているように見えました。樋口さんが「はいはい」って言いながら、ムチャをさせられる。このやり取りは傍から見ると、ちょっとハラハラします。でも2人の世界ではちゃんと成り立っているんですよね。嫌々やらされてるわけではないってところが、夫婦愛、なのかな。
なんだかふと、林家ペーさんとパー子さんを思ってしまった。こちらの2人はきちんと成功も収めていますけどね。
公開は来週末です。
『アキレスと亀』
監督・脚本・編集・挿入画:北野武
出演:ビートたけし、樋口可南子、柳憂怜、麻生久美子、中尾彬
9月20日よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
(c) 2008『アキレスと亀』製作委員会 |
[ デートで観たい! ] /
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