MOVIE HUNTER

イケてる映画を独り占め!「これだけは見逃せない!」映画情報をいち早くおとどけします。

プロフィール
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ミヤモトヒロミ。ライター。映画やカルチャー関連の記事をウェブサイトや女性誌などで執筆。
号泣モノから爆笑ストーリー、胸キュン恋愛ものまで、忙しくても絶対劇場で観たい!と思える映画を厳選してご紹介します!
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親密な2人の映像にドキドキ! 『人生はビギナーズ』

2012年2月2日(木) 01:53
人生はビギナーズ:メイン.jpg

この見つめ合うふたりの雰囲気ある写真を見ただけで、「観たい〜!」と思った作品。
主演はユアン・マクレガーで、恋人役はメラニー・ロラン。
『イングロリアス・バスターズ』で話題になったフランスの女優さんです。

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ユアンが演じるのは38歳で独身のデザイナー、オリヴァー。
彼の父親は、長年連れ添った妻に先立たれた後
75歳にして「自分はゲイである」とカミングアウト。
ゲイコミュニティーにデビューするのですが、その後ガンになり息子に看取られる。
この映画は、オリヴァーが父親との最後の時間をシャッフルしたように散りばめ、回想しながら
父の死後に出会った恋人とのかかわりを描いています。

老いた父がカミングアウト、という部分がちょっと特殊な感じがするので
そこをセンセーショナルに取り上げて
周囲の反応やら戸惑い、といったことが描かれるのかと思いきや
父の行動はとても自然な感じに描かれていて。
むしろ、カミングアウトしたことで生き生きと毎日を楽しむ父親を側で見て
人生や恋愛に否定的だった息子が励まされていく、という流れで
とてもすがすがしく思えました。

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人との距離感がうまくつかめないオリヴァーのナイーブな感じを
ユアン・マクレガーがいい感じに演じています。
メラニー・ロランはフランス人の女優という役で、自由奔放な雰囲気。
この2人、演技とは思えない親密さで
なんだかプライベートな映像を観ている気がしてしてドキドキします。
実際に、この作品をきっかけに2人のスキャンダルが話題になったのもうなずけるほど。

サブ3.jpg
このワンコの演技にも注目。大事な場面で、いいセリフを言うのです!

監督のマイク・ミルズはミュージシャンでありデザイナーでもあり。
PVなども多数手がけている監督ということもあり、映像も構成もとてもスタイリッシュです。
でも形だけじゃなくて、「人生はいつからだってまた始められる」という
素敵なメッセージがこめられているのがいい。

実はこの話は監督自身の体験がベースになっているのだそうです。


『人生はビギナーズ』
監督:マイク・ミルズ
出演:ユアン・マクレガー、クリストファー・プラマー、メラニー・ロラン
原題:Beginners
2月4日(土)より、新宿バルト9、TOHOシネマズシャンテほかにて全国公開
©2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.
[ デートで観たい! ] /
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ヴェネチアW受賞も納得! 『ヒミズ』

2012年1月20日(金) 16:03
すでに公開しているのですが
試写会で見逃したので、劇場で鑑賞しました。
なんだかすごいモノを観てしまった、というのが正直な感想。
観終わってしばらく興奮状態が続きました。

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このポスターを最初に見たときは、ホラーっぽい作品かな?と思ってあまり惹かれなかったのですが、いま改めて見ると逆にドキドキするビジュアルです。カテゴライズするなら、ホラーではなく、青春映画でしょうか。タイトルの「ヒミズ」というのは「日不見」と書いて、モグラを指すのだそうです。

主人公は15歳の中学生、住田くん。
両親が経営するボートハウスに暮らす彼は、
普通の人生を送りたいと考えているのに
母は別の男性と家を出てしまい、父はたまに帰ってきては息子に暴力を振るう。
さらに父の作った借金を、闇金業者に取り立てられることにも……。

クールな住田くんに憧れ、住田語録を作って部屋に貼るなど
本人に煙たがれながらも、常に住田くんを追いかけまわすのが同級生の茶沢さん。
明るく元気いっぱいな彼女も、実は家庭に大きな闇を抱えていて。

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もう何にも期待しない、といわんばかりの、
人生を達観したような表情の住田くんですが
そんな彼を素の中学生の顔に戻すほど動揺させる事件が、さらに起きて
深い絶望の中に突き落とされてしまう。

住田くんを演じているのは染谷将太さん。
この映画は彼と、茶沢さんを演じた二階堂ふみさんの演技が全てと言ってもいいかもしれません。
感情を爆発させたり、本気で取っ組みあったり。
とくに染谷さんが見せる表情の数々に引き込まれました。
極限まで追い込まれたときに見せる表情はゾクッとするほど怖くてリアルで。
昨年のヴェネチア国際映画祭で最優秀新人俳優賞をW受賞したというのも納得です。

深く絶望した住田くんが選んだ道はなんだったのか。
映画の前半、中学校の担任教師が半ば彼をバカにしながら
「住田、夢を持て」「住田、がんばれ」と言うシーンでは
「夢」とか「がんばれ」って、なんて薄っぺらい言葉なんだ、と感じるのですが
後半、茶沢さんが「住田、がんばれ」と言うシーンでは、素直に泣けてしまう。
思わず観ているほうも「住田、がんばれ」と口をついて出そうになりました。

監督の園子温さんは、この作品を撮るにあたり
東日本大震災の後、脚本を大幅に変更したのだそう。
映画には、津波で被害を受けた地域の映像も出てきます。
まだ、冷静な気持ちでは見られないのですが、
抗えない力に流されて呆然とするしかない、という登場人物の感情が伝わってきました。


軽い気持ちでは観られないタイプの作品ですが
何か訴えかけてくるものがあると思います。
まずは、予告編を見てみてください。

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窪塚さんのこの役、合っていました。吉高由里子さんもちょっとだけ出演。周囲を固める役者さんも、個性派ぞろいです。

『ヒミズ』
監督・脚本:園子温 
出演:染谷将太、二階堂ふみ、渡辺哲、吹越満、神楽坂恵、光石研、渡辺真起子、黒沢あすか、でんでん、窪塚洋介、吉高由里子、西島隆弘、鈴木杏
新宿バルト9、シネクイント他全国公開中
(C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
[ ひとりでじっくり ] /
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