| いつまでもきれいでいてね |
今度は、獣のように吠えながら泣き、
寂しいよー
怖いよー
と、子供のように泣き続けた。
「草男くんは、今まで一番の相談相手だった。
味方だった。
草男くんといたら、安心したの。
それを失くすのは、本当に辛い。
みらのが、どこかに行ってしまっても、探し出してね。
おばあさんになっても、優しくしてね。」
いつの間にか、草男くんも泣いていた。
ごめんね、ごめんね、と。
「草男くんは悪くないよ。」
「この二年間、本当に楽しかった。
成長できたよ。みらのさんのおかげ。
色々教えてもらったし。
いつまでも、おしゃれなみらのさんでいてよ。
いつまでも、きれいでいるんだよ。
おばさんくさくなったら、ダメだよ。
会社も、辞めたらダメだよ。
せっかく、ここまで頑張ったんだから。」
それを聞くと、もっと泣けてきた。
コンタクトを使うようになってから、コンタクトをつけている時は、
泣けないものなんだと、ずっと思っていた。
涙は、少し浮かんでも、すぐ消えた。
それは間違いなんだと、やっと気付いた。
草男くんは、泣いている私の唇にキスをした。
深いキスだったけれど、いつのもようには応えられなかった。
いつの間にか、窓の外は暗くなっていた。
少しだけ電気をつけて、薄明かりに草男くんの顔が見えるようにした。
二年前とは全く違う、精悍な顔をした青年が、そこにいた。
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2012年2月8日(水) 22:22 [ 草男 ]
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