フランス北東部、
アルザス地方に産出する特別な
”砂岩・GRES” を素材に、
TONIN 窯で作られた高さ9cmほどの小さなつぼですが、砂岩製のためかずっしりと手ごたえがあります。
アルザス地方の伝統的な焼物で、砂色の素地にぐるりと模様を刻み込み、花模様を絵付けして、
ブルー一色で仕上げてあります。 まずは色合いがとても気に入って、手に取ったことを覚えています。
砂岩は地層の年代によって何種類かあるようですが、TONIN窯では、焼きあがると薄いグレー色になるアルザス北部のRHENAN 砂岩を使い、二回目の焼成の前に透明釉薬をかけ、1300度の高温で焼き上げると、硬質で耐水性に優れた器になります。
”GRES D’ALSACE ・グレ・ダルザス” 陶器の特長は、素地のグレーとコバルトブルーのコントラストです。
成型、焼成、絵付けまですべて手作業で行われ、各陶器には品質の確かさを証明する陶工のイニシャルが刻まれています。
硬質磁器の端正さ、冷ややかな感触とは違い、素朴でポッテリとした地肌は温かみを感じます。
木製のスプーン付きで、我が家ではハチミツ入れとして使っております。
同じアルザス地方陶器の村、
BETSCHDORFの
REMMY 窯で、これも”アルザス砂岩”で作られた高さ15cmの水差しです。
BETSCHDORF陶器の特長は、高温で焼成する際、火中に塩を投入することです。 塩化ナトリウムの働きで器の表面にケイ酸塩ソーダーが形成され、透明の釉薬をかけて焼き上げたような効果が生まれます。
REMMY窯の器は素地に模様を刻み、コバルトブルーで色付けする工法ですが、全工程手作業で行われ、底面に陶工のサインが刻み込まれています。
旅行ではかさばる物、壊れ物は極力買わないようにするのですが、その地方の伝統的クラフトに出会うとつい持って帰りたくなります。