マリアンヌ ☆フランスのシンボル [2007年09月03日(月)]
![]() 1871年 テオドール・ドリオ作 マリアンヌ胸像 マリアンヌは、古代ローマ・ギリシャの女神、アテナ、ヴィーナス、ベローネ、そしてカトリックの庇護者聖母マリアが凝縮された ”自由・平等・友愛” を表すフランスの寓意的シンボルです。 19世紀に活躍したフランス人画家デゥラクロアが、1830年パリで起きた7月革命を実際に見て描いた ”シオの虐殺・民衆を率いる自由の女神” の女性像もマリアンヌと重ね合わせているのです。 この絵画は、「日本におけるフランス年」(1998−1999) の際、日本で初めて公開されました。 また記念切手のデザインともなり、外国国宝級の美術品が日本の郵便切手の題材として取り上げられるのは初めてでしたので、ずいぶん話題になりました。 ![]() よく見ると、自由の女神は、革命派のシンボル 赤い縁なし帽 をかぶっています。 そもそもこの赤いふちなし帽は、ローマ帝国から解放された奴隷たちがかぶっていたキャップで、自由を勝ち取った後、晴れてローマ市民となった話から、赤いふちなし帽は ”自由の象徴” とされ、1789年におきたフランス革命の際も、革命派が 赤いふちなし帽 を被って戦ったいきさつがあります。 ”世界を照らす自由”のシンボルとして、フランスからアメリカに寄贈された”自由の女神”像も、マリアンヌからインスピレーションを得て制作された彫像です。 ”麦の穂” の冠をかぶっていますが、フランスの公印も同じ麦の穂の冠のマリアンヌの図柄です。 マリアンヌは寓意的なシンボルにもかかわらず、フランス共和国、公共機関の公印の図柄になり、さらに1999年に、フランス政府は、青、赤の地を左右に、白地の中央にマリアンヌの横顔を描き、下方に ”自由・平等・友愛” の標語と ”フランス共和国” の文字を配したロゴ意匠を作成し、国の主要機関、県、市、町、村で、正式に使うようになりました。 マリアンヌのモデルは、多種多様でしたが、1944年のフランス解放以降は、市庁舎を飾るマリアンヌ胸像の制作には、本人の了解の下にその時々の有名な女優がモデルを務めるようになりました。 1970年 : ブリジッテゥ・バルド ![]() 1978年 : ミレイユ・マティユー(エディッテゥ・ピアフの再来と言われた国民的人気歌手) 1985年 : カテゥリーヌ・デゥヌーヴ ![]() 1989年 : イネス・デゥ・ラ・フレサンジュ(スーパーモデルからデザイナーに転身) 2000年 : レティシア・カスタ (スーパーモデル) 2003年 : エヴリーヌ・トマ (テレビ番組のアイドル) フランスの切手、コインの女性像も実はマリアンヌなのです。 ![]() 1912年の刻印がある20フラン金貨、ふちなし帽とカシの葉の冠を被ったマリアンヌの図柄です。 19世紀のフランスの偉大なメダル彫刻家、ジュール・クレマン・シャプランがデザインしたマリアンヌです。 このように、マリアンヌの図柄は国の公印をはじめ、美術品、切手、コイン等、あらゆる分野で取り上げられている、フランスのシンボル、フランスの女神なのです。 |







