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マダムJのヨーロッパ的生活”2”>>


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カシミヤ・ショール [2007年01月11日(木)]
 
幻のシャトゥーシュ

標高5000m級の中国チベット秘境高山地帯に生息する「チベット・カモシカ」の、首まわりの長い毛(1頭でわずか100g位しかとれないそうです)で織られた「シャトゥーシュ」は、「ヴィキューナ」よりランクが上の、世界で超高級の毛織物です。 シャトゥーシュで作られたショールは、「リング・ショール」 の別名が示すとおり、指輪を通すほど薄く、しなやかな布地でありながら保温性が優れており稀少性からも珍重されました。 ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌは何十枚も所有していたそうで、それにならいヨーロッパの王侯貴族達が競って買い求め、ヨーロッパ・ファッションのスティタスを証する重要なアイテムとなりました。

密猟によって絶滅の恐れのある「チベット・カモシカ」を保存するため、1975年ワシントン条約によって一切の国際取引を禁止する措置がとられました。 (先日テレビでチベット・カモシカの密猟者を監視する中国の警備隊のドキュメント見ました)

1975年以前に、日本のある美術雑誌の企画でシャトゥーシュの総手刺繍が施されたショール、無地のショールが通信販売されたことがありましたが、お値段は当時でも70万から80万くらいでした。 もちろん手の届くものではありませんでした。

シャトゥーシュの取引禁止後、機織りの婦人労働者を救済するため、シャトゥーシュに代わる織物産業として、カシミヤとシルクを混紡した安価な「パシュミナ」を製造するようになりました。 一口にパシュミナといっても品質はピンからキリまでありますが、名あるメーカーの高級パシュミナに実際に触れると、質感、ぬめり感からカシミヤの品質の違いがお分かりになると思います。

わたくしは、インド・カシミール製、手織りの草木染め薄手カシミヤ100%の大判ショールを愛用しています。 手織りには一枚一枚工房のイニシャルが刺繍されていますので見分ける基準になりますよ。
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