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Raul Duffy・ラウル・デュッフィーの絵 [2008年05月24日(土)]
 


新宿伊勢丹のアート・ギャラリーで、わたくしの大好きな画家、「デュッフィー素描・版画展」が開かれていたのでふらりと入ってみました。 デュッフィーの生前に制作されたオリジナルの版画と素描、死後復刻されたリトグラフなどが展示、即売されており、生前に製作された作品は200万円単位、復刻版のリトグラフでも30万円近くもし、気軽に買えるお値段ではありませんでしたが、展示作品の中で特に興味深かったのはテキスタイルデザインの原画でした。



ラウル・デュッフィーは、絵画のみならずアポリネールの詩集に木版画の挿絵を制作したり、20世紀初頭に活躍したパリモードの大御所デザイナー、ポール・ポワレのためにテキスタイルのデザインを手がけたりと、多方面に活躍したマルチ芸術家でした。 また陶器制作に挑戦するかと思えば、タペストリーのデザイン、布張りの椅子、はたまたジャン・コクトーの為、舞台装飾まで手がけていたのです。

ラウル・デュッフィーとの最初の出会いは、学生梠纐Kれたボルドー美術館でした。
偶然デュッフィーの展覧会が開催されており、素描、水彩画、木版画、リトグラフ、テキスタイル、家具、陶器等、盛りだくさんの展示で、圧倒された記憶があります。

その後10年くらい後に、池袋西武で日本で初めての大々的な「デュッフィー展」が開かれ、日本でもデュッフィーの名が広く知られるようになりました。



バブルも過ぎた頃、神田神保町の古書店で偶然デュッフィーの額装されたリトグラフを見つけました。 題材は、亡くなった親友の作曲家、クロード・ドビュッシーへの献辞としてモノクロで描いたお墓の風景です。
墓石にはドビュッシーと親交のあった芸術家逹、エリック・サティー、モーリス・ラヴェル等の名前が読み取れます。

50部制作のうちの47番目、Raoul Duffy の自筆の鉛筆によるサインもあり、なおかつ手の届く値段でしたので購入しました。 額の裏蓋を外し、中身を点検したところ透かしの入った中性紙に刷られており、紛れもない本物でした。 今考えるととてもラッキーなお買い物だったと思います。

デュッフィーの絵の魅力は、何といっても透明感のある色彩、軽やかなタッチですが、モノクロのリトグラフもまたすっきりして趣きが感じられます。





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