パナマシティを1泊で出た後、次に目指したのはパナマのカリブ海側。コスタリカの国境にもほど近い、小さい島々が浮かぶ「ボカス・デル・トロ」と呼ばれる地域だ。ここの海は美しいと評判で、「コスタリカの海よりきれい!」とも聞いていたのでちょっと楽しみ。
■根性のバス移動は続く〜ボカスの海へ〜幻のイルカツアー
パナマシティのバスターミナルを朝8時に出発。しかしこのバスってのが15人も乗ったら満員になるような小さいマイクロバス。これで10時間かぁ……と思うと今からお尻が痛くなってくる。しかし他に選択肢はない(って飛行機乗れば1時間なんだけどね)。まあ、とにかくこれでパナマシティとさよならだ。
パナマの高速道路を、バスはガンガンにスピードを出して進む。車内にはずぅっとサルサやらレゲトンやらの音楽がかかっている。ところで誰かが天井の荷台にニワトリを積んでいるらしいく、時々「ゴゲゴッゴォーー!」という断末魔みたいな鳴き声が陽気なサルサに混じって響き渡る。最初は何かと思ったぞ(笑)。ニワトリだってこの荒い運転はつらいのかもなぁ。
ちなみにカリブ側に抜けるには、パナマの真ん中を連なる山脈を延々と越えないといけない。登って下って、山また山。山の中には、インディオの人達の集落が点在していて、山間にはかなり簡素な彼らの家が並ぶ。時々「ちょっとそこまで乗せて」ってな感じでインディオの人がバスにヒョコッと乗ってきて、隣りの集落で降りたりするのがおかしい。長距離バスは、彼らのタクシーの役割も兼ねているみたいだ。
午後5時過ぎ、よ〜う〜やく海沿いのボート乗り場に到着。ここからボートでボカスの島に行くのだ。ヨレヨレ気味の体にムチ打って、目指すはコロン島という、ボカス一帯でも一番大きい島。ここにはホテルやレストランも多く、この島を拠点にして周りの小さい島のビーチに行く、ってのが定番みたい。
ようやく拝めたボカスの海。これは到着の翌日訪れたビーチ。き〜れ〜い〜だ!
ところでボカスの海は……評判どおり本当に美しい! 島に着いた翌日、早速小さいボートで近くの島に出かけたけれど、そこに広がる海は、もう言葉を失うようなエメラルドグリーン。コスタリカのカリブ海でも、青く透きとおる海は見たけれど、こんなに深く、深く輝くエメラルドグリーンの海はなかった。いや〜、ボカスの海は見事です。「人生で見た一番きれいな海ランキング」の1位が、コスタリカのカリブ海からこの日あっさり上書きされた。
海の色をきれいに撮るのは難しいですね……これはその中でも、実際の色に近い。
しかし旅は良いことばかりではない。この日、離れ小島のビーチに案内してくれたボート乗りの男の子が「翌日イルカを見るツアーに行けるよ」と言うので、すっかりその気になっていた私。んで、「ボートのガソリン買うから、ツアー代の20ドルを今くれ」と言うので、その場で渡しちゃったのだ。もちろん翌朝、約束の時間に彼が現われることはなかった。ビーチへは帰りのボートも含めてきちんとアテンドしてくれたので、信用しちゃった私が甘かったのね……。「決して・前払いは・するな」。ハイ、よい教訓になりました。
さてボカスで2泊して、3日目はコスタリカに帰る日。本当はもう1泊ぐらいしたかったけれど、語学クラスもあんまり休めないし、泣く泣くこの美しい海を去ることに。ボカスはもうコスタリカとの国境にほど近いので、パナマ側の国境の町まで乗り合いボートが出ている。これでコスタリカに抜けて、私が住むサンホセまでバスで帰ることにした。
ボートで国境の町に向かう途中でも、時々インディオの人達に会った。
コスタリカ側の国境の町からサンホセまでは、またまたバスで5〜6時間。なんだかバスばかり乗ってる気がする。この道中は、「寝る→トイレ→食べる→寝る」以外に特筆すべきことは何もない。延々と続くバナナ畑をひたすら抜け、山を抜け、いくつもの町を抜け……サンホセに着いた頃はもう真っ暗。バスの窓からサンホセの街の明かりを見た時は心底ホッといたしました。
パナマとコスタリカの国境をつなぐオンボロの鉄橋。イミグレの手続きの後、これをテクテク歩いて渡ると向こう側はもうコスタリカ。
まあ大きなトラブルもなく旅が終わって、よかったよかった。翌日からは、大学の語学クラスに復帰。またしばらくコスタリカでの生活に戻ります。