「ラ・ムジカ炊き出し隊」改め、「はっぴーらんちぷろじぇくと」のご報告。
先日19日月曜日〜20日火曜日にかけて、今年最後の被災地支援活動は前回と同じ、相馬市の幼稚園になりました。
「ラムジカ隊」としては、今回で通算6回目、「はぴらん」としては2回目で合計1000食以上の実績がありますので、大抵のアクシデントにもなれ、想定外の対処も出来るようになってきましたw
そんな中で特筆すべきは、今までの主軸の活動である「炊き出し」の進化系、「プレミアム給食」と銘打っております。
が、それだけに留まらず、今回から様々なアーティストに同行して頂き、「文化部」という云わば、「心のビタミン剤」が加わりました。
それにより、被災地の子供達に、食だけではなく文化的な(食育も含め)アプローチをする事が出来るようになり、はぴらんが本格始動した事を先ずはご報告させて頂きます。
具体的な活動内容は後ほどお伝えしますが、先ずは今回初めての試みでもある、被災地に宿をとり、彼ら(校長先生はじめ諸先生方、地元の商店主の方)と共に酒を酌み交わす・・・という直接の支援活動ではなく(結局はリンクするのですが)、言うなれば、もはや「友達感覚」での心の交流が大事では・・・?と考える様になってきました。
先ずは午前様まで先生方と飲み明かし、翌朝を迎えた時の我々部隊の心情を少しだけお伝えします・・・
晴天の済み渡る空と真っ青に広がる海だけを宿から見ていると、ここは被災地なのかはわからない・・・
海岸部から陸側に連なる山々。
その頂きから下流に向かうほどに山の恵みを携えた清流が河川を伝い、旨い魚が育つのは容易に解る。
3.11以前であれば、相馬の漁師さんが地元の魚介を自信を持って自慢する姿も自然と目に浮かぶ・・・
しかし・・・
船は流され、港も復興の目処はない。
したがって、僅かに残った船を持人の出漁もない。(この話題は後日必ず触れます)
一方、陸側に目を移すと、この宿が高台にあり、かろうじて難を逃れている状況なのが一目でわかる。
そこから下の地区内の住宅や商店街は僅かに復興の兆しを感じるものの、人々の流れも少ない為に、個人商店のビジネスに対する意欲は殆ど感じられない。
それは、外出を控えざるをえない事、地元の食材を避ける事、仮設住民の急増によるトラブル、等、地元住民のマイナス意識が多い・・・とは校長先生の談。
そんな中で我々が活動させて頂いている現地の校長先生の復興に対する意欲的なその姿勢は、被災地だけに留まらず、今後あるべき日本人の姿なのだと感じる。
それは、3・11以前に戻すのは無理だという前提の元で、新しい形を創るしか明るい未来はやってこない!という観念。
そしてそこにいる子供たちがその形を体現している。
それは・・・
放射線量の為に、限られた時間内で校庭で運動や遊びをする児童。
ついつい自分が子供の頃と比較してしまう。
にもかかわらず、見ず知らずの我々に対して、明るい笑顔で元気にあいさつをしてくれたり、ちょっとしたコミニケーションの際もはっきりとした口調で答えてくれる・・・
馬追いで有名な相馬の武士の気品を、この子達はしっかりと受け継いでいるのだと、交流を持てたこちらが誇りたくなる感覚。
前述の、「新しい形」が必要。という枠組みで考えてみると、如何にこの子達に今迄にない支援の形を提案していけば良いか?というシンプルな答えが見えてくる。
「はっぴーらんちぷろじぇくと」の意義を再確認できたと同時に、日帰りではなく現地の宿をとり、現地の居酒屋で、現地の先生や商店主の方々と酌み交わせたことの意義は大いに今後の活動に繋がります。
そして、30年後に繋がる活動をしていく為には、子供達に対する活動以外にも、出来る限り福島の「友人」達と共有していく事を心に誓いました。
↓は文化部代表、今年度グッドデザイン賞受賞者の角田崇氏による「つのっちのこうさくきょうしつ」

彼のスペシャリテ、「ペーパークラフト」による竹トンボ教室を開催。
デザイントイの枠組みにとらわれず生み出されたペーパークラフトは、「7割は用意して、残り3割は自らが創意工夫しながら仕上げる事により飽きさせない」という新しい発想の元に、児童たちにもそれを実現。
その後、当店でもディナーコンサートにて好評を博しているソプラノ歌手の「礼奈さん」による、「れなさんといっしょにうたおう!」の企画。
以前も2度に渡り、南相馬の避難所で炊き出ししていた頃に、同行してくれた彼女は、その際も演歌を披露してくれました。
今回は、子供達に童謡を披露してくれました。(画像は後日アップします。)
そして、はぴらんの本丸!「プレミアム給食」
今回も食育を兼ねて、牛肉のブルゴーニュ風(そこから日本のハヤシライスや肉じゃがが派生した)とフレジエ(同じく日本のショートケーキの原型)を供して参りました。
それらの料理やデザートの説明を子供たちや保護者の方、先生方にもお伝えすることで、少しでもその皿への思いが伝われば・・・と、本業状態でした。
デザートは、代官山の料理学校、ル コルドンブルーのお菓子作りの先生でもある豊長氏
の作品。それをスイーツジャーナリストの平岩里緒さんが現地で解説して下さり、子供も大人も納得!
単純に食事を提供するのは過渡期ですからね(笑)
ウチのM事務局長提供のチョコレートハウスも子供たちの視線を釘付け!
とにかく、子供達の笑顔は正直でした!
これからも少しずつこの喜びを力に変えて、本業同様に頑張って参ります。
今後とも応援よろしくお願い致します。
はっぴーらんちぷろじぇくと 代表 梶村 良仁