私のTU-879改で、出力管の比較をしてみました。
改造は、220PFのコンデンサーを取り去り、出力トランスとスクリーングリッドへの給電にブロッキングダイオード(1N4007)を入れています。NFB抵抗120Ωに120Ωを並列に入れ、ボリュームをAカーブに交換した以外はオリジナル部品です。初段管は
ECC803S JJで、球はどれも1週間以上のエージングを済ませた状態で聴きました。
KT88 ElectroHarmonix
イギリス生まれのビーム管、でもこれはロシア製。ビーム管は特定帯域に煌く艶を持った音を出すようで、KT88EHは中低域にエネルギーが集中している。この帯域の分解能も高くなり、ツボにはまればとても魅力的な音と感じるのだろう。私の耳には中低域の押し出しが強すぎ、なだらかに下降していく低音や高音が不足しているように聴こえる。
6L6GC ElectroHarmonix
キットに付属していた球です。割とフラットでビーム管の特徴である煌きが感じられない。その特徴が無いためか音場が平面的で、全体が少し引っ込んだように控えめな音である。少し聴きこむと、何故か落ち着かない気分になる。
6L6GC RUBY
煌く高音が特徴で、その分低音不足を感じる。完全に高域寄りの音だが、その煌きがとても魅力的で私は好きである。電極構造が華奢なので、重厚な電極構造のKT88とは好対照な音になっているのか? なんて想像して楽しんでます。
6L6GC JJ
KT88の中低音とRUBYの煌く高音を併せ持ったような管。これはいい! ビーム管の煌きがちょうどいいところに広く出ている。TU-879にはこれがベストかな? と思ったら……
EL34 JJ
なんと5極管が居並ぶビーム管を押しのけて、レギュラー入りしそう。電極も管も細身のスマートな姿なのに、出てくる音はしっかり芯のあるフラットで癖のないもの。ビーム管の煌きが満遍なく全音域に配分されている感じがする。しいて難点を上げればハイエンドが少し伸びきってないこと。まあ、これだけ低音から高音まで密度のある煌きのある音を出すと、ハイエンドまでエネルギーが回らないのかも? これが私の選ぶベストです。
(写真は、やっと入手したエージング中の
SOVTEK 12AX7LPSと
JJ 6L6GCで、初段が替わると音が変化するので、またそのうち比較します^^;