オペラとお酒と美味しいモノ(あ、あと競馬もね♪)が大好きな、“さまよえる魂”ことNadja(ナジャ)の日々の魂の変遷を綴っていきます。

因みに、シュルレアリスムの元祖アンドレ・ブルトンの『ナジャ』によると、「ナジャ」とはロシア語で「希望」という言葉のはじまりだそうで・・・・そう、「絶望」と縁が深い分、美しい言葉のはじまりに心惹かれる私です。

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ドレスデン国立歌劇場《ばらの騎士》 [2007年11月23日(金)]
本日はR.シュトラウスの歌劇《ばらの騎士》。
音楽総監督ファビオ・ルイジに率いられたオケは、先日の《タンホイザー》よりはよかったものの、深い感動をおぼえたかというとそれほどでも。
なんとなく〈薄味〉で、この程度の演奏なら、なにもドレスデンでなくても・・・・と思ってしまいました

歌手は、インフルエンザで来日できなかったアンゲラ・デノケの代役のアンネ・シュヴァンネヴィルムス(元帥夫人)が際立っていたものの、ほかは特筆すべき歌手は見当たらず。
森麻季は、華奢で見た目はゾフィーのイメージに合っているとしても、声量のなさが・・・・2階R前方で聴いたにもかかわらず、です。

このプロダクションも、演出は感心しませんね・・・・音楽が雄弁に物語っているところなのに、舞台上でもドタバタやってしまって説明過剰になってしまう一方で、特に3幕あたり、工夫すべきところで工夫をこらしていないというか。

今年6月、渡欧していた時期にプレミエを迎えた新国立劇場の同作品を観ていないことが、改めて悔やまれます。
早い再演を心から祈りつつ・・・・。

「芸術的観点」から変更が多かった、今回のドレスデン国立歌劇場公演。
果たして、コストパフォーマンスに見合った公演だったのでしょうか・・・・今回は残念ながら聴く予定のない《サロメ》が一番よかったりして。

マカル指揮チェコ・フィル《わが祖国》 [2007年11月22日(木)]
今夜は久々にすみだトリフォニーホールへ
あんまり久しぶりだったので、駅の出口を間違ってしまって焦る

それにしても・・・・スメタナの《わが祖国》をチェコ・フィルで聴く。
そんな王道中の王道コンサートもいいものだ
オケの安定感がちがうのだ。
ああ、それに弦の美しさといったら

今年6月中に渡欧した折に、ウィーンからプラハまで鉄道の旅をした。
車窓から眺めた景色やコンパートメントで乗り合わせた地元の人たち、そしてプラハで過ごした一日を思い返しつつ、素敵な時間を過ごした

ただ、マエストロがチェコ・フィルを去るという話を聞き、残念でならない。
プログラムが保守的だとの批判があるとのことだが・・・・音楽監督不在の○響あたり、獲得に名乗りをあげてみてはいかがでしょう?

ナタリー・デセイ オペラ・アリア・コンサート♪最終日 [2007年11月21日(水)]
“ソラミミスト”やミュージシャンとしての顔ももつ、実に多才なイラストレーターA氏のインタビュー(@横浜)を終え、カメラマンS氏とオペラシティへ・・・・開演3分前にすべり込む

フンパツして1階のセンター3列目という絶好の席だったのですが、それだけにデセイの調子の悪さが痛々しいほどに伝わってくる。
2日目と同様に、前半と後半が入れ替わったプログラム。
デセイは、「椿姫」でイスに座って待機している間も、鼻グスグス・・・・だけど、破綻しないようにどう切り抜けるのか、エールを拍手にこめて見守る。

ホールに集った聴衆はみな、同じ気持ちだったろうと思う。
それだけ、とってもあたたかい空気に満ちたコンサートでした。

外に出ると、寒風吹きすさび・・・・原稿もあることだし、ラブルで温かいスープをいただいて、終電のあるうちに帰ろう

ドレスデン国立歌劇場《タンホイザー》 [2007年11月20日(火)]
相性の悪いコンヴィチュニーの演出とあって、今夜は桟敷でドレスデンサウンドを堪能しようと文化会館へ
しかし、1階も2階もあまりに空席が目立つので、2階のサイドに腰を落ち着けることに。

芸術的観点から指揮者が変更されたという制作サイドのアナウンスにもかかわらず、オケ、歌手、合唱がバラバラ・・・・登場人物たちの人間関係を単純化してなんの葛藤も描かない、しかもつじつまの合わない、美的センスも最悪な演出はさておいても、懐かしいドレスデンサウンドは一体どこへ?
いぶし銀といっても、前に立つ人によってこうも変わるのか・・・・この作品を初演した劇場ですよ?

おかげで舞台が進むほどにテンションが下がり、2幕の半ばにさしかかったときには、「帰りに何を食べようか」と考えはじめる始末。

カーテンコール、やはりBooがたくさん出て、な〜んだ、私だけじゃなかったのね、と溜飲を下げる。
気の毒だけれど、演出家の責めも、メルクルさん、あなたが負いなさいね〜と早々に会場を脱出して、ラーメン屋へ。
原稿がたまっているから、早くて温かいのがベターなんです・・・・モチロンお酒は抜き。
ただ、元気を出すために、にんにくを少々多めに・・・・、とこれが裏目に出た!

というのも、帰りのメトロでドレスデンのオケのメンバーと一緒になったのだ!
彼らは今夜の演奏をどう思っているのだろう?
せっかく隣り合わせたのに、自分でもにんにく臭さを感じている私はなかなか話しかけられない・・・・でも・・・・え〜い!思い切って。

ダイレクトに聞いてみたが、返ってきたのは苦笑い・・・・まあ、仕方ないか。
ドレスデン国立歌劇場には、過去に多くの感動をもらったし。
ということで、数年前にドレスデンに行ったときに聴いた《影のない女》や《ナクソス島のアリアドネ》ほか、R.シュトラウスのオペラが素晴らしかったこと等々、話しているうちに虎ノ門に着き、彼らは下車して行った。

3日後の《ばらの騎士》では、いい演奏を期待していますからね


帰宅したら、最新号の記事を読んでくれた知人から電話が。
今回は若いページに3つの記事が集中して掲載されているのと、その扱いの大きさにびっくりしたようで・・・・もちろん内容についての感想とご指摘を頂戴し、ありがたいな〜もっと魅力的な記事を、と張り切る単純な私なのでした

クレーメル&ツィメルマン @オペラシティコンサートホール [2007年11月19日(月)]
幾度となく聴き逃してきた、クレーメル&ツィメルマンにやっと会えた〜
昨日のデセイのコンサートも完売だったが、今夜もそう・・・・3階サイド(ライト側)の席からは、ふたりの指使いや表情もしっかり見えてラッキー
特に、ブラームスのヴァイオリン・ソナタNr.3の2楽章が好きだなあ・・・・

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108

フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

名手の演奏を堪能し、ため息とともにアプローズを捧げた
アンコールでなぜこんなに神経を使いそうな曲を?と思いつつも、時々顔を見合わせながら息もぴったりな彼らの茶目っ気を感じた。

  
ナタリー・デセイ オペラ・アリア・コンサート♪ [2007年11月18日(日)]
本日のパートナーは、北の大地に暮らす大学時代からの親友
3年前に一緒に聴いたデセイのリサイタルの感動が特別だったから・・・・またデセイを聴くなら彼女と、と決めていました。

初日は、北とぴあ国際音楽祭の〈オルフェーオ〉の初日と重なってしまったためパスしましたが、初日を聴いた知人にデセイの調子がいまひとつだったと聞いていました。
さて本日は・・・プログラムの前半と後半を入れ替わりはありましたが、デセイの熱唱に酔いしれることに

特に後半、舞台に登場したときから、デセイはルチアだった・・・・さすが女優歌手の真骨頂
「狂乱の場」では、聴き慣れたフルートとのかけ合いがなく、アレ?と思いましたが、ヴェロフォン(グラス・ハーモニカ)を用いたバージョンの特徴なのかな?

そして、ドレスのセンス、着こなしも抜群
前半はうすいグリーンのマーメイドライン、後半はパープルのホルターネック・・・・と鍛えられた躰のラインも美しく、劇場に出入りする際にバレリーナに間違われることがあるというのも納得。

アンコールは、茶目っ気たっぷりに『ボエーム』よりムゼッタのワルツと『マノン』のガヴォットの2曲、というサービスぶりに、上階から、「アンコールありがとう!」の声がかかる。
2曲目の1番を歌い終えたところで、気の早い聴衆が拍手をすると、ちょっと驚いたようにピースサイン。
2番もあるのよ、という具合に。

ディーヴァに花束を渡そうと舞台に駆け寄ろうとした男性が、あと数歩というところで係員に後ろから引き留められていたのは、気の毒だったわ。

ただ、前回のリサイタル(全回行ってしまった)に立ち会った者としてみれば、今回のプログラムはちょっと物足りないな、と贅沢を言ってしまいそう。

私たちの人生の節目ふしめにデセイの芸術がある、というのもすごいこと。
また数年後、一緒に聴きたいね


《オルフェーオ》 by北とぴあ国際音楽祭2007  [2007年11月17日(土)]
台湾行きのの手配やらなんやらに追われ、劇場に駆けこむハメに

本日は2階席にて。
オケピットが半分隠れてしまうものの、音は断然2階がいい
舞台の構造も立体的につかめるし。
男声陣の声も届きましたし、最後の野村四郎氏の舞も短縮されよくなっていたかな、と。

これだけ高水準のプロダクション、たった2回の公演とは、いかにももったいない
日本のみならず、世界中の人に観てもらいたい、そんな舞台でした

そうそう、オルフェーオと〈王様の耳はロバの耳〉に登場する王様の意外な関係性が明らかに
そんな素敵な話を肴に、アフター・オペラはもちろん

飯守泰次郎&シティ・フィルのマーラー#7 [2007年11月16日(金)]
連日の疲れが出たのか、ちょっとぐったりしつつも、オペラシティへ
大きなクリスマスツリーがお目見え、一年の早かったこと・・・・今年のクリスマスは台北で過ごすことになりそうなのだけれど

飯守さんとシティ・フィルのコンビは、(現在は中断?)ワーグナー・プロジェクトを経てますます良くなっているだけに、聴き逃せません。
ましてや、本日はマーラーの7番です。

実はマーラーの7番はあまり聴いたことがなく、自分の中で〈スタンダード〉な演奏が存在しない状態・・・・今夜の引き締まったいい演奏が、その位置へとおさまりました

《オルフェーオ》 by北とぴあ国際音楽祭2007 [2007年11月15日(木)]
こんなにも、心豊かで幸せなひとときを味わえるなんて
初演からちょうど400年―当時の観客も、きっと私と同様に胸を高鳴らせ、目の前で繰り広げられる歌物語に聴き入り、見入っていたことだろう。

寺神戸さん率いるレ・ボレアードが紡ぐ音楽はなんとも輝かしく、そして心のひだに染み入るほどにあたたかく、素晴らしい演奏でした

歌手については、野々下さんや波多野さんら女声の素晴らしさが圧倒的で、しかもそれぞれ2役を歌い分ける表現力にも脱帽
その一方で、カロンテやプルトーネら男声の弱さが気になりました(演技も含めて)。
アポロの与那城さんや脇を固める牧人(テノール、カウンターテナー)の面々はよかったのですが・・・・1階で聴いたせいもあるのかな。

ちょっと残念だったのが、タイトルロール。
舞台姿も美しく、若々しくてナイーヴなオルフェーオ像にはぴったりなのですが、竪琴をかき鳴らし、超絶技巧を駆使してカロンテを説得する、このオペラ1番の聴き所でのテクニックについては・・・・明後日、調子を戻してくれますように!

演出については、やはり、というか、中途半端感あり。
惜しい、と思う箇所もいくつか・・・・でも所作の美しさは際立っていて、よかった
ただ、最後に野村四郎氏本人が舞うのですが、完全に寺神戸さんたちの音楽に敗北していましたし、芸というにはあまりにお粗末で・・・・ここでは神主のように激しく動く必要はなく、ただひとまわりして立っているだけで存在感を出すなど《能の真骨頂》というべき芸を見せてくれなければ。
・・・・と、色々言いたいこともございますが、衣裳は大変素晴らしい

明後日の公演、どんなふうに変わっているか楽しみ

墓所霊ーの飲み過ぎに注意!〜NHK音楽祭♪ファビオ・ルイジ&ドレスデン [2007年11月14日(水)]
明日がボジョレー解禁だからか、「今夜はワイン?」「飲み過ぎないようにね!」というメッセージが続々届く。
国内だけでなく、パリからも。
どれだけ酒飲みだと思われているのでしょう(笑)。
ちなみに、重厚な赤をたしなむわたくしめ、毎年この大騒ぎとは無縁でございます。

さて、今夜のコンサートは以下の通り。
【ドイツ・オペラの歴史を彩る作曲家たちによるオペラ音楽】がテーマとあっては、駆けつけないわけにはいきませんね。

ファビオ・ルイジ&ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》より、序曲

ワーグナー:歌劇《さまよえるオランダ人》より、ダーラントのアリア
「外国のお客を迎えてくれ」 バス:クルト・リドル

ウェーバー:歌劇《オイリアンテ》より、序曲

R.シュトラウス:歌劇《ダナエの愛》より、「第3幕への前奏曲」、
「第3幕フィナーレ(ジュピターのモノローグ)」 
バリトン:ハンス=ヨアヒム・ケテルセン

ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》第1幕(全曲)
ソプラノ(ジークリンデ):エヴリン・へルリツィウス
テノール(ジークムント):ヴォルフガング・シュミット
バス(フンディング):クルト・リドル

久々のドレスデンサウンドで聴く、特に後半の《ワルキューレ》が素晴らしかった
ちょっと気の強そうなジークリンデ、新鮮でした。
ああ、ここがサントリーホールだったなら・・・・もっと体中に音楽が行き渡っていく感覚を味わえるのに・・・・来週は、このコンビでの《ばらの騎士》
こちらも期待したい

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