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天空の城

毎日のなんでもない事を書いたり、時々クリアしたゲームの事を書いたり、毎週土曜日に小説「最終警告」を書いたりします。
今は、「最終警告」をお休みして「姫巫女RPG」の二次作品小説を書いています。

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「姫巫女RPG」小説
始まりの鐘
第十章 神の土地−アグリア

「で?俺達を呼んだのは何の用だ?」
「用件次第ではすぐに帰らさせていただきます。こちらも暇ではありませんので」

セルジュは頭を掻くと、「お前達の力を借りたいんだ」と言った。

「俺達の力?」
「あの儀式。オレが妹と話したあの儀式をやってもらいたいんだ」
「あの儀式って、『魂寄せ(たまよせ)』か?」

その言葉を聞いた宮は顔を顰めた。

「ダメです」
「宮」
「あの儀式は、ダメです」
「宮」
「あれは、あれだけは!」
「宮!!」

波都の声に宮は肩を震わせた。

「それを決めるのはお前じゃない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ですが」
「宮」
「・・・・・・・・・・・・・・・・分かりました」

宮は渋面を作ると、顔を下に向けた。

「儀式をやるのは構わないが、場所が必要だ」
「どんな所が必要なんだ?」
「そうだな。清らかな土地だ。穢れがない、清らかな」
「清らかな土地、か。オレに心当たりはないな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひとつだけ」

それまで何も言わなかったレンネが口を開いた。

「ひとつだけ、心当たりがある」

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2011年6月14日(火) 20:07 [ 二次作品 ]
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「姫巫女RPG」小説
始まりの鐘
第十章 神の土地-アグリア

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

波都は口をあんぐりと開け、宮をそんな波都を見ていた。

「波都。いい加減に口を閉じてください」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「波都っ!」

少し強い口調で言うと、波都は宮を見た。

「なんなんだ。ここは」
「城ですね。見ての通り」
「・・・・・・・・・こんな所にいるのかよ」

波都の言葉に宮は目の前の城を見た。

「連絡があったのでしょう?ここにいると」
「そう聞いたけど・・・・・・・・・」

波都は此処にいるであろう人物について考えた。

「なんだってこんな所に・・・・・・・・・」
「ぐだぐだ言ってもしかたないでしょう。さっさと行きますよ」
「は〜い」


「お待ちください」
「?」
「・・・・・・・・・」

城に入ろうとした2人は衛兵に止められた。

「ここから先、素性の知れぬ者をお通しするわけにはいきません」
「この中にいる奴に用事があるんだが」
「そうですか。ですが、ここをお通しするわけにはいきません。ここを通りたければどこのどなたに用事がおありで貴方様方がどういうお方なのかを私に言ってください。それに納得できればここをお通しします」

波都はその言葉にため息を吐き、宮を衛兵を睨んだ。

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2010年8月12日(木) 23:18 [ 二次作品 ]
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「姫巫女RPG」小説
始まりの鐘
第十章 神の土地-アグリア

「リヴィアさん。聞きたい事があります」
「・・・・・・・・・」

リヴィアが新しい煙草に火をつけようとすると、ロアはそれを阻止するように煙草を奪った。

「ちゃんと聞いてください」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

リヴィアはロアを見るとため息を吐いた。

「なにが聞きたい」
「さっきの男が言っていた事はなんですか?」
「あれは、オレの状態を言っていたのさ」
「状態?」

リヴィアは右手をロアの前に突き出すと、「見てろ」と言い、嵌めていたブレスレットを外した。

「!!」
「これが、今のオレの状態だ」

そう言うリヴィアの右手は醜く爛れていた。爛れすぎて肉どころか骨まで見えている。

「こんなのが体中に広がっている。今はこいつの力で前の状態を保っているがな」

リヴィアはそう言うと、左手に嵌めているブレスレットを見せた。

「これは、なんですか?」
「さぁな。遠い昔に『ある人』からもらった。『ある人』って言ってももう誰だか覚えてないけどな」
「そう、ですか。・・・・・・・・・こうなったのはいつから?」
「この体になってからだ」
「・・・・・・・・・・・・もしかして、リヴィアさんがアグリアを追い求めるのは」
「ああ、そうだ」

リヴィアはそう言うと、ブレスレットを付け直した。

「そこに行けば、この状態を治せると聞いたんだ」
「・・・・・・・・・・・・分かりました。こうなったらボクも本気出します」
「『本気出します』って今まで本気出してなかったのかよ」

リヴィアは苦笑した。

「だってリヴィアさん、理由を言ってくれなかったじゃないですか。『アグリアを見つけなければならない。今見つけなければ、もう二度と、見つけられないかもしれない』それしか聞いてないです」
「あれ?そうだったか?」
「そうですよ」
「そりゃ悪かったな。・・・・・・・・・・・・一応聞いときたい。本気出すって事は、オレに協力してくれるんだよな」
「ちゃんと協力しますよ。っていうか、今までもちゃんと協力してたじゃないですか」
「そうだったか?」
「そうですよ〜」

リヴィアはひとしきり笑うと「んじゃ、これからも頼むわ」と言い、手を差し出した。

「よろしくお願いします」

ロアはその手を取り、握った。
2010年4月18日(日) 13:25 [ 二次作品 ]
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「姫巫女RPG」小説
始まりの鐘
第十章 神の土地−〈アグリア〉

「――――――ねぇ」

ルイードは「いつまでそうしてるつもり?」と言い、自分の目の前で動こうとしないリヴィアとロアを見た。
リヴィアは懐から煙草とライターを取り出し、火をつけ、銜えた。
紫煙を吐き出すと、「さぁな」と言い、笑った。
ロアを自分の後ろに隠し、一歩踏み出しながら。

「あっそ。じゃあ、一生そうしてれば?ボクはもう帰るから」
「帰る?」
「そ。そろそろ帰らなきゃ――――」

ルイードのセリフはそこで切られた。
なぜなら

「見つけた」

その声が聞こえた途端、ルイードは苦虫を100匹噛み潰したかのようななんとも言えない顔になった。

「遊ぶのもいいけど、今は修行の時間じゃないかな?ルーイ」
「フィルアーク・・・・・・」

赤髪に金色の目を持った少年は口元に笑みを浮かべたまま、「ダメじゃないか。勝手に抜け出しちゃ・・・」と言うと、右腕を上にあげ、回した。
その途端、

「ぐ・・・っ!!」

ルイードは首をおさえ、何かを取るかのように掻き毟った。

「ムダムダ」

少年はくすくす笑いながら、あげていた腕をゆっくりと、スローモーションを見てるかと錯覚するぐらい、ゆっくりと下ろした。

「!!」

ルイードは目を見開くと、その場に崩れ落ちた。
事の顛末を見ていた2人は、呆然とした表情で少年を見た。
少年は自分よりも背がやや高いルイードを抱えると「リヴィア・カーラにロア・クユラ」と言った。
名前を当てられたリヴィアは―いつの間にか落ちていた―煙草を足で踏み潰すと、「どうしてオレ達の名前を知ってるんだ?」と言いながら―箱から取り出した―煙草を口に銜えた。

「・・・・・・聞いたからさ」
「誰に?」
「それには答えられないな」

少年は薄く微笑むと、「今は、ね」と言った。
少年はリヴィアとロアに背中を向けると、「ああ。言い忘れるとこだった」と呟いた。

「早くここから出た方がいいよ。君のその状況じゃあ、立っているのも辛いだろう?」
「・・・・・・・・・・・・」
「?」

リヴィアはなにも言わずに銜えていた煙草に火をつけた。
リヴィアの後ろにいたロアは訳が分からないと言いたげな顔を少年に向けた。

「忠告はしたからね」

少年はそう言うと、霧の如く、姿を消した。

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2009年4月6日(月) 22:42 [ 二次作品 ]
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「姫巫女RPG」小説
始まりの鐘
第九章 輪廻の奥

一日の始まりを告げる太陽の光がさんさんと降り注ぐ。
壁に背をつけ、目を閉じていた少年はゆっくりと目を開けた。

「・・・・・・・」

部屋に入ってくる光に目を細める。

「朝、ですか」

少年がぽつりと呟くと、「うぅん・・・」と言う声が聞こえ、何かが動く気配がした。
少年はそちらに目をやると、小さくため息を吐いた。

「波都。起きて下さい。もう朝です」
「・・・・・・・・・」
「波都」

少年は少女が起きない事に眉を顰め、先程よりも大きな声で「波都」と、少女を呼んだ。
だが、少女は起きない。
痺れを切らした少年は、両手で印を組むと小さく何かを呟き、「行け」と、何かに向かって命令した。
少年の手の中から出てきた何かは命令通りに少女に向かって突進した。

「イタッ!!」

少女は「う〜」と唸りながら寝ていたベッドから起き上がった。

「おはようございます。波都」
「・・・・・・・・・おはよう」

少女―二ノ宮波都は少年を睨みつけると、「朝から術を使うな」と言った。

「さっさと起きない波都が悪いんです」
「・・・・・・・・・・・・・・だったら術を使う前に起こせ。お前の手で」
「なんで僕が波都を起こす為だけに動かなきゃならないんですか」

少年の一言に盛大なため息を吐く波都。

「お前はいつになったら俺の為だけに動くんだ?」
「・・・・・・さぁ?動かせてみてくださいよ」

少年は妖艶に微笑むと「さっさと準備してください。あの男の所に行くんでしょう?」と言った。


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2009年2月10日(火) 23:04 [ 二次作品 ]
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「姫巫女RPG」小説
始まりの鐘
第九章 輪廻の奥

「フィーア」
「あら。フィル」

フィーアとフィルアークはお互いに「久しぶり。元気だった?」と言い合った。

「どうしたの?あなたがここに来るなんて」
「ちょっとね」

フィルアークはそう言うと、きょろきょろと辺りを見回した。

「フィル?」
「ねぇ、フィーア。ルーイは?」

それを聞いたフィーアはお手上げのポーズをした。

「逃げられたわ」
「またか」

フィルアークは苦笑した。

「首に縄でもつけとかなきゃいけないのかなぁ」
「それはやりすぎなんじゃない?」
「言って分からないなら体に刻み込んだ方が早いじゃん」
「子どもね、考え方が」
「褒め言葉としてもらっておくよ」


「おい」
「どうした?」
「なんか、変な臭いがしねぇか?」
「臭い?」

そう言って後ろを振り返り、後悔した。
後ろにいたのは亡者だった。
肉は腐り果て、目が窪みから抜け落ちている。なんとも醜い姿だ。
「おぅ・・・おぉう・・・」と声にならない声をあげ、2人の若者に迫った。

「な・・・っ!」
「く、来るな!!」

2人は逃げようとしたが、足に力が入らない。

「おぉう・・・」
「「うわぁあぁああああっ!!」」

夜の街に悲鳴が響いた。

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2008年6月11日(水) 23:37 [ 二次作品 ]
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「姫巫女RPG」小説
始まりの鐘
第八章 輪廻の崩壊

「初めまして?侵入者さん」
「「・・・・・・・・・」」

突如現れたルイードにリヴィアとロアは殺気を向けながら間合いを計っていた。

「やだなぁ。返事くらいしようよ。話そうよ。でないと」

ルイードは言葉を切ると、目を細め、リヴィアとロアの近くにある木に視線を固定した。

ドコッ!!

鈍い音がし、幹の中心に穴が開いた。
綺麗に真ん中だけに。

「あんなふうになっちゃうよ?」

ルイードはくすくすと綺麗に笑った。


「ねぇ、セルジュ」

なにかにとり憑かれたかのように無心に―父親が残した唯一の―本を舐めるように読んでいたセルジュは顔を上げ、レンネを見た。

「〈神の土地〉はどこにあるの?」

セルジュは掛けていた眼鏡を外し、酷使した目を揉み、「入り口ならどこにでもある」と言った。

「一番近い入り口はやっぱり魂、だろうな」
「魂?」
「ああ。魂が行き着く先、そこが〈神の土地〉だ」
「魂が、行き着く先――。」

レンネはセルジュの言葉を繰り返すと、部屋の外へと出た。

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2008年2月12日(火) 15:28 [ 二次作品 ]
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「姫巫女RPG」小説
始まりの鐘
第八章 輪廻の崩壊

「ルーイ。そろそろ・・・」

魔術を制御する訓練をさせようと思ったフィーアはルイードの部屋に入った。

「あら?」

だが、部屋は片付けられてなく、もぬけのから。
フィーアは脱ぎ捨てられた衣服を拾いながら「逃げ出したわね、あの子」と呟いた。


さて、その頃ルイードは大好物の巨大プリンを幸せそうな顔で食べながら、町を歩いていた。

「おや、ルーイ坊ちゃん。今日は一人かい?」
「うん。今日はフィルがいないから」

普段ならフィルアークやフィーアと一緒に来るのだが、訓練を逃げてきた身なので、無難な事を言うルイード。

「そうかい。気をつけて行きなよ」
「分かってるって。おばちゃんも《魂》飛ばさないでね」
「そう二度も三度も死にたくないから気をつけるよ」

この町は少々特殊だ。一度死んだモノだけが集まる。それが例え、人であろうと物であろうと。
この町に集められた《魂》は一度、ここで今まで生きてきたすべてをリセットされる。
そこからあの世と呼ばれる場所へ行くモノ。
もう一度生まれ変わり、人生を新たに始めるモノ。
この町で《魂》が擦り切れるまで暮らすモノ。
混沌の闇に飲まれ、《魂》擦り切れるまで、その中を漂うモノ。
実に様々だ。
まぁ、この町にたどり着いたモノは大体、この土地で《魂》が擦り切れるまで過ごすのだが・・・。


「おっ?」

巨大プリンを食べ終わったルイードはお皿とスプーンを空中で消し、町の裏口近くになにかの影を見た。
この町に住まうモノならば、決して近寄らないそこに。

「なんかおもしろいコト起こりそっ」

ルイードはそう言うと、走り出した。

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2007年11月21日(水) 22:52 [ 二次作品 ]
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「姫巫女RPG」小説
始まりの鐘
第八章 輪廻の崩壊

まだ辺りを闇が支配されている時間。
蝋燭の明かりが淡く光る中、リヴィアは己の手を見つめ、握ったり開いたりを繰り返している。

「・・・・・・・・・・」

リヴィアは寝返りを打った。その際に紫色の髪が視界に入る。

「・・・・・・違う、か」

いくら前世の記憶を持っていようとも。いくら前世と同じ名前だとしても。
ここにいるリヴィアはリヴィアであってリヴィアではない。
「前世の記憶」を持った生まれ変わりだ。
リヴィアの隣で幸せそうに寝ているロアもそうだ。
何かの采配か神の悪戯か、リヴィアは男のまま生まれ変わったのだが、ロアは女として生まれ変わってしまった。
前世の記憶があるからなのか、男であるリヴィアと一緒に寝ているというのに危機感0だ。
リヴィアはため息を吐くと、蝋燭を消し、夜の闇に溶けきれない紅色の瞳を閉じた。


太陽の光がさんさんと辺りに降り注ぐ。
もちろん彼らがいる森の中にも。
太陽の光で目が覚めたリヴィアは覚めきってない目でぼーっと辺りを見回した。

「朝、か」

リヴィアは「うっ」と唸りながら体を起こした。
相当無理な体制で寝ていたのだろうか。少し体を動かしただけで骨がバキバキと鳴る。

「いってぇ・・・」

リヴィアは苦笑気味に呟いた。
この痛みでは体を動かしただけでどうなるか結果は見えている。
けれどリヴィアは立ち上がった。
軽く伸びをする。
その際にバキバキと骨が鳴る。

「いててっ!」

リヴィアはそう言うと、荷物の中からバスタオルを取り、―昨日、寝る前に探しておいた―湖に向かった。


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2007年9月7日(金) 12:45 [ 二次作品 ]
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始まりの鐘
第七章 神の土地

「行こうか、〈神の土地〉に」

レンネはそう言い、セルジュを見た。
セルジュは何も言わない。ただ黙って窓の外を見ている。
これからの行く末を指し示すような空を。ただ、じっと…。

「あそこは…」

セルジュが始めて口を開いた。

「あそこは常人にはかなりキツい。例えるなら、そう、『毒の池』だ」
「『毒の池』…」

セルジュの言葉を|鸚鵡《おうむ》返しに言うリアーナ。

「見つけようとした人間は数知れない。見つけた人間も数知れない。だけど」

セルジュはそこで言葉を切ると、自分の足元を見た。

「帰ってきた人間は誰一人としていないんだ」


「やれやれ。ここもハズレかよ」

煙草を燻らせながら紫の髪をした男は苦々しげに言った。

「まだ探すつもりですか?リヴィアさん」

男―リヴィア・カーラは「探すつもりだよ。ロア坊や」と言った。
ロア・クユラは「だから〈坊や〉って呼ばないでくださいって」と言い、リヴィアを睨んだ。

「今はそんな事言ってる場合じゃねぇだろ」
「言わせてるのは誰ですか」

リヴィアは吸っていた煙草を地面に落とし、足で灰を潰した。

「今の内に見つけとかなきゃやべぇって事は分かってるんだろ?」
「分かってますよ。でも、これだけ探してるのに見つからないんですよ」
「諦めたらそこで終わりなんだよ」

リヴィアは苦々しげに呟くと、目の前に広がる暁の空を見た。

あとがきという名の反省部屋
久しぶりに更新しました〜。
この話、すっごく暗くなってきたので、私の中では明るい方面担当のリヴィアとロアを出しました。
こいつらもこの物語の中心となる奴らなので、見守ってください。
2007年9月5日(水) 16:05 [ 二次作品 ]
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