メルマガに紹介していただけるなんて栄誉を賜りながら、気づけば5か月近くも放置しておりました、このブログ。
一応、「流浪の日本語/英語テキストサプライヤー(=フリーランス翻訳者&ライター」という立場で書いているつもりだったものですから、この数か月、このブログをいったいどうしたものかと考えあぐねていました。
フリーランスにとって最大の危機、休業を余儀なくされているのが、今です。フリーランスって失業保険とか傷病手当はないですからね、預金残高とにらめっこの日々です。保険病名は「うつ病」。要は、働きすぎちゃったんです。仕事が楽しかったから気づいてなかったんですが。
レギュラーのテレビ仕事に加えて、とある学校を集中取材し、これまたとある自主制作映画の脚本の英訳をして終わったのが2007年。この間に新しい雑誌記事翻訳の仕事が始まって、気づけば編集部内でエースになっていて、ずいぶん頼りにされて驚いたのがこの頃です。テレビ仕事は相変わらず続き、フリーになってから恒例となっている年に一度の地方イベント出張をこなし、単行本翻訳プロジェクトがあり(ぽしゃっちゃったので出版には至らなかったんですけどね)、加えてライター業のシェアも増えてきたのが2008年。年が後半に入ると毎週最低でも1つは〆切があるようになり、世間が経済危機と騒ぐなか新しいクライアントを得たりして、「オレってすごい?」なんてふざけたりしてたんですが。
が、です。私にはもともと寒い季節になると「うつ」っぽくなる体質がありました。子どものころは「子どもは風の子って言うけど、あんたはヘンな子だね」って言われるだけで済んでましたが、オトナになって学年末試験、卒論、期末決算などで冬の時期に頑張らなければならない頃になるともはや病態として認識せざるを得なくなり、冬の間だけ服薬していました。これだけでもずいぶん違うんです。何も対策を講じなければ冬眠中のクマになってしまうところ、服薬さえしていればとりあえず人間でいられたのですから。
ところが、2008年秋から2009年の年明けにかけては、クリニックに薬をもらいにいく余裕(時間というより心の)がなかったようです。気がついたときには、どーんと調子が落ち込んでいて、長年お世話になっている先生に呆れられました。で、この手の薬ってのは、効果が出るまで2週間くらいかかるんですね。その間にも、恒例の地方イベント出張に向けて仕事はどんどん増えるし、月例の翻訳仕事も出張に向けて前倒しで取り組んで……この出張イベントは大好きなはずなのに、初めて「やめたい」と思いました。でも、走り出したら止まらないのがイベントという仕事。とにかく完遂しました。家に戻って、今度は確定申告の準備。ありがたくも収入が多かったので、計上する経費も多く、時間がかかりました。たぶん、気が抜けた第一弾はここ、フリーランスになって以来最高額の所得を申告するのに気づいたとき(それでもまだ還付がある程度ですけどね<笑>)。不思議だったのは、その数字に充実感を感じなかったことです。ほんとだったら「オレ、この不景気に稼いだ! やった!」と祝杯の一つもあげたってよかったはず。申告書を無事提出して、近々に迫る〆切もなく、気分的には少ーし伸びをして「あー、疲れた」という感じでした。もしかすると、この時点で何がしかの対応をすべきだったのかもしれません。
そんなことに気づく由もなく、ごく普通に過ごした(うん、普通に過ごしていたと思う)数日を経て、突然ベッドから起き上がれなくなりました。テレビの仕事の方でシフトを交代してほしいと同僚から頼まれていて、絶対に現場に行かなくてはならない日でした。それなのに、まったく起き上がれない。現場から電話が来ても説明できない。結局、交代を頼んできた同僚が急遽現場に入ることにしてくれて、番組自体は事なきを得ました。
クリニックの先生は「とにかく何もかも忘れて休みなさい」と言いましたが、私は自分に何が起きているのかよく分からない。最初のうちは「せっかくヒマができたのだから」とせっせと本を読んだり、DVDを借りてきて映画を見たりしていたのですが、ある日、テレビやラジオの音に耐えられなくなり、活字が意味を示さなくなり、インターネットの情報量にアタマがパンクしそうになり、すべてから撤退しました。日本語からも、英語からも。
お風呂に入るのも食べるのも排泄するのも億劫で、明るい日差しを見ると自分の存在価値がゼロ以下に思えるので、昼間も遮光カーテンを閉めたままの部屋にこもり、数日に一度、なんとか服装の体裁だけ整えて深夜に食料の買い出しに行く日々、1か月あまり続いたでしょうか。
でも、こんな状態は隠しておけるものではないんですね。フリーランスで自活している娘をいつも心配している両親にはこの状態を絶対に秘密にするつもりでいたのですが、結局バレてしまいました(そのへんの詳細はご想像にお任せすることにします……)。
……で、私は今、新しく引っ越したアパートからこのエントリーを書いています。
うつでダウンしたはずが、なぜ引っ越し?
それはまた次回。まだ、あまり長い文章を書けません。ご興味を持っていただける方がいらっしゃいましたら、どうぞお楽しみに。
あ、「流浪の日本語/英語サプライヤー」は休業しているだけで、辞めたつもりはまったくありませんので、これからもよろしくどうぞ!
こにゃく
PS:この際スキンも一新したいんですけどねえ、私のMacからは変更が確認できません。ちょっとさわやか系に転んでみたつもりなんですが……もしダメでも、

好きだからいいことにします
PPS:ブラウザのキャッシュを一掃してみたら、スキンの変更が確認できました。なーるほど。