女のきもの道

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パリジェンヌの浴衣 [2007年09月27日(木)]
「ニコラ・フィアット」の浴衣パーティの出席に際し、
わたしの着物師匠である芸者さん2人に相談をいたしました。

「浴衣用にと思って、京都に行ったとき、<ゑり善>で半幅帯を買ったんだけど、結び方教えてもらえますか?」と。

蝶々結びにするのか、どんな結び方が大人として正しいのか、そんなことが気になったわけです。

ところが!
返ってきた答えは
「あなた半幅帯でパーティに出るつもりなの?
 絶対ダメ。やめなさい。
 半幅帯で出かけられるのは家から50m先くらいまで。
 浴衣に半幅なんてパジャマ姿みたいなもんなんだから」。

*注意*
実際のパーティでは、会場ホテルにて浴衣の貸し出しや
お着替えルームの用意があり、パジャマ同等の姿とはいえ
うちうちの集まりですから、という対応がなされておりましたことをお断りしておきます。

芸者のねーさん方によると
浴衣にもTPOがあるのだといいます。
それは着ていく場所や距離にもあるし、
浴衣自体の格によっても変わるのだと二人にコンコンと説かれました。

1.プリントの安価なものに合わせるのは半幅帯しかない。

2.藍染めや絽などの高級浴衣であれば、
 夏帯をお太鼓に結べば
 家から50m以上離れたところへのお出かけも可。

3.絹紅梅をはじめ、格の高い浴衣であれば、襟付き(襦袢着用)、足袋履き、お太鼓もOK。

ということでした。

わたしは綿絽本藍染めの長板というそこそこ格の浴衣でしたので、羅の帯をお太鼓で締めて行きました。

そんなわけで、
今回のパーティーでひときわ輝いていたベストドレッサーは
浴衣の盛装がバッチリ決まっていた方に決定!

●原色キモノ美女図鑑
NO.0031
デザイナー マニグリエ真矢さん


なんとフランス人の姫君であらせられまする。

ガイジンでありながら、
『パリジェンヌの着物はじめ』(ダイヤモンド社)という
著書もある着物の達人であります。

わたくし、数年前に高校の先輩であり
金沢で一番おいしい料亭「銭屋」主人・
高木慎一郎さんに彼女の著書をいただいておりました。

なんでも、マニグリエ真矢さんはその昔、
金沢に留学されており、そのホームステイ先が
高木さんのお宅だったとか。

「銭屋」の先代が娘のようにかわいがっていたんだよ、
などと聞かされておりました。

そんな真矢さんを春先、ミッドタウンで発見!
声をかけようと思ったもののエスカレーターで
すれ違ってしまって結局は声すらかけられず。

で、本パーティにて2度目の遭遇。
今度こそは! と
声をかけて念願のご対面。
写真を撮らせていただいた次第です。



羅の帯にピンクの帯揚げ、襟付き。
そして、足袋付き。


浴衣で盛装、のお手本ですね。
我々、撫子ジェンヌもがんばりませう。

浴衣パーティ [2007年09月25日(火)]
ブログ=日記というのに
回想録のような形になっており、大変恐縮でありますが、
夏の着物のこと、書かせていただいてよろしいでしょうか。

これはさる、7月に行われた
シャンパーニュ・メゾン「ニコラ・フィアット」のパーティのこと。

携帯ストラップ付きミニボトル「One Fo(u)r」を
浴衣で楽しむイベントでございました。

●原色キモノ美女図鑑
No.0028
ワイン界の女帝 永野マダム(左)

No.0029
ソムリエール かよさん(右)


このお2人はそれぞれ、シャンパンボトルの色に合わせて、
マダムがピンク、かよさんがブルーのコーディネートをされています。
手元に注目! 指先もピンクとブルーに染められています。

すてきな男性陣も続々。
●原色キモノ美男子図鑑

NO.0011
デザイナー ドン小西さん(左)

No.0012
パーティープロデューサー 藤沢さん(右)


なんといっても、この日の
イケメン浴衣大将は
●原色キモノ美男子図鑑
NO,0013
アーティスト 辻厚志さん


でしたね。
ちょい悪っぽい感じは袴でもなく、
羽織でもなく、浴衣ならではの風情。

素敵な浴衣カップル大賞はこのお2人でしょうね。
●原色キモノ美男子図鑑
NO.0014
ファッションジャーナリスト 山室さん

●原色キモノ美女図鑑
No.0030
山室さんの奥様



奥様曰く
「浴衣一式、結婚前に主人が全部選んで
 プレゼントしてくれたんです」。

素敵ですね。
愛ですね。
愛されオーラの美しく眩しいこと!!

藍染めの布を張った団扇が
これまた素敵。

次回はこのパーティでの
わたし的ベストドレッサー賞を発表します。

ドラマ『女帝』のここがヘン! [2007年09月18日(火)]
ドラマ『女帝』はツッコミどころ満載ですね!

このブログ、ちょっと遅れて書いているので
もう終わりかけですね。
てゆーか、終わっちゃった?

でも、このドラマは
いろんな意味でおもしろい。

わたしとしては
クラブ「佐和」のオーナーママ役、かたせ梨乃の着物が
自らプロデュースしている
シルックの洗える着物、「梨乃景色」シリーズ
のものかどうなのかが気になってしょうがない。

●原色キモノ美女図鑑
No.0027
銀座の女帝 佐和ママ


最後のクレジットとかじーっと見ても探し出せないんだけど、
やっぱシルクなのかしら?

このドラマはリアルなシーンもあれば、
そりゃ、ありえねーっていう設定も多々あり。
さすがは漫画が原作という感じ。

銀座で一番の格式を誇るクラブのママの
誕生日に、名だたる他店のママたちが集合して
お祝いをする、というのはリアル。



有名ママに囲まれつつ、ろうそくフーッのシーンは
さもありなん、という場面であります。

で、これはなーって思ったのが



実は親子、という設定の
銀座で一番のママ=女帝になるため野心を燃やす彩香を
演じる加藤ローサと
総理大臣、尾上雄一郎役の伊原剛志のダンスシーン。

2人がダンスするのは別にいい。
でも、ここは銀座で一番、
つまり日本で一番の高級クラブ。
そういう店にはカラオケもないし、
ダンスタイムもないのが当たり前。
基本的には会話だけで接客するところなんだけどなー。

しかし、
そりゃねーだろ!! な話はドラマにつきもの。
NHK『どんど晴れ』を見た旅館の娘も
「実際にはあんなに厳しくない!
 旅館に嫁の来てがなくなるっ!!」と
大変、憤慨していたことですし。

わたし個人としては
オーバーに描き過ぎな部分もあるんだろうけど
似たようなことはいろいろあるに違いない、
と思ってますけどね。

ははははは。

夏の銀座コレクション [2007年09月18日(火)]
少し前の話ですが、夏の銀座を歩いてみました。

夜の銀座の世界では、
ホステスにドレスコードを定められる日があります。

新しい服を身につけていかないといけない「新調日」や
ロング丈のドレスなどパーティー服を着ていかないといけない
開店記念日などがそれにあたります。

で、夏場、
超一流店では聞いたことはないけれど、
わりと気軽な店では「浴衣日」というのがあって、
女の子は全員浴衣で出勤することになっていたりします。

●原色キモノ美女図鑑 
No.0024
銀座のホステスさん


19時過ぎ、
日航ホテル前、浴衣の女の子はこの後、
待ち合わせしていた男性と
同伴出勤していきました。
きっと、浴衣パーティ週間なんでしょう。
こういう日は同伴ノルマも厳しくなっているのでしょう。
というか、同伴をしやすくするための
ネタとして「浴衣」を使っているわけでもあります。

おしぼりが出た後、突き出しに枝豆が出たりなんかして、
生ビールで乾杯! なんてやってるんでしょうね。

もちろん、
この日は端正な装いのおねーさまも多く、
同じく日航ホテルで待ち合わせて
お出かけされるおねーさまや

●原色キモノ美女図鑑
No.0025
銀座のホステスさん


コージーコーナーで同僚のホステスさんと
お茶を飲んでから出勤される方

●原色キモノ美女図鑑
No.0026
銀座のホステスさん


などの姿も見られました。

まこっちゃん [2007年09月11日(火)]
さて、ちょっとここいらで、
以前に採取した単衣姿の美女をご紹介
させていただきとう存じます。

●原色キモノ美女図鑑
No.0023 祇園の芸妓 眞箏さん



ご存知の片もいらっしゃると思いますが、
cafeglobeで『京女のつれづれ草』というブログを書いている芸妓さんです。

京都に遊びに行ったとき、
連絡をとってモデルになってもらいました。

一見、ムンクの叫びのごとき
モダンな柄ゆきに見えますが、
実は「墨流し」という今ではなかなかに
得難い貴重な技法で染められた反物らしいです。



帯もポップなようで
日月を表す伝統モチーフ。

伝統芸能の芸妓でありながら
現代芸能のジャズ歌手としても
活躍する眞箏さんそのもの、
といった着こなしです。

端から見ると、
2つの異なるステージをうまーい具合に
行ったり来たりしているように見える眞箏さんですが、
きっと、大変ながんばりなしでは
成し遂げられないんじゃないかな、
と思います。

花柳界というところは
平成の世にあっては、信じられないほど
閉鎖的なところがあり、
なんでもかんでも思い通りにスーイスイ
とはいかないところと察せられます。

これは眞箏さんとは
全然関係のない話になりますが、


花柳界特有の価値観に
驚愕してしまった、ということがあります。

とある歌舞伎俳優に隠し子がいたことが
わかり、子の母親である女性が
困った挙げ句にマスコミにそのことを
訴えかけてしまったということがありました。

当時、世間では
♂男が悪い! 
という意見が圧倒的。

昼間、そのスキャンダルでワイドショーが
賑わっていたその夜、
とあるバーでとある花街の芸者さんたちが
お客さん(♂)と一緒にいる場面に遭遇しました。

彼女たちもくだんの隠し子騒動を話題にしています。
そのとき、首がすっと長く艶麗な
芸者さんが言ったのです。

「女が悪い!」

彼女の言い分はこうでした。

仮にも、
一度は好きになった人と別れたからといって
ふたりの間で起こったことを
世間様に暴露してしまうなんて、やってはいけないこと。
女として言語道断。
歌舞伎役者の彼がかわいそう。

衝撃でした。
普通に暮らしてきた多くの女が思うように

仮にも、
一度でも好きになった女に
子供ができたら
責任とるのが当然でしょ。
ほったらかしなんて、言語同断!
相手の女性がかわいそう。

という見地から
遠くかけ離れた意見です。

わたしはその芸者さんの言葉を
聞いて、ふたつのことを感じました。

ひとつめは
潔い、身ぎれいな考え方だなあ。
無償の愛を相手に与え、やったことの責任は
自分ひとりでとる。
そして、一度でも愛した男性の
幸せを願う。
なんて格好のいい女なんでしょう。

ふたつめは

花柳界って
男性に都合のいいルールを
芸者さんに叩き込んで
機能している世界なんだなあ、と。

お客様の秘密保持。
それは花街における最大のサービスとも
いえるでしょう。

お金をいただいている殿方に
関する事柄は
たとえ、不始末であっても、というか
不始末であればあるほど
固く口を閉ざして、秘密にする。

街をあげて秘密が漏れない
システム作りに血道を開けてきた歴史がある。

いずれにせよ、
純粋培養ともいうべき
芸者さんの育てられ方に
ちょっぴり、胸がきゅんと痛んだ次第でありました。

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