女のきもの道

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まこっちゃん [2007年09月11日(火)]
さて、ちょっとここいらで、
以前に採取した単衣姿の美女をご紹介
させていただきとう存じます。

●原色キモノ美女図鑑
No.0023 祇園の芸妓 眞箏さん



ご存知の片もいらっしゃると思いますが、
cafeglobeで『京女のつれづれ草』というブログを書いている芸妓さんです。

京都に遊びに行ったとき、
連絡をとってモデルになってもらいました。

一見、ムンクの叫びのごとき
モダンな柄ゆきに見えますが、
実は「墨流し」という今ではなかなかに
得難い貴重な技法で染められた反物らしいです。



帯もポップなようで
日月を表す伝統モチーフ。

伝統芸能の芸妓でありながら
現代芸能のジャズ歌手としても
活躍する眞箏さんそのもの、
といった着こなしです。

端から見ると、
2つの異なるステージをうまーい具合に
行ったり来たりしているように見える眞箏さんですが、
きっと、大変ながんばりなしでは
成し遂げられないんじゃないかな、
と思います。

花柳界というところは
平成の世にあっては、信じられないほど
閉鎖的なところがあり、
なんでもかんでも思い通りにスーイスイ
とはいかないところと察せられます。

これは眞箏さんとは
全然関係のない話になりますが、


花柳界特有の価値観に
驚愕してしまった、ということがあります。

とある歌舞伎俳優に隠し子がいたことが
わかり、子の母親である女性が
困った挙げ句にマスコミにそのことを
訴えかけてしまったということがありました。

当時、世間では
♂男が悪い! 
という意見が圧倒的。

昼間、そのスキャンダルでワイドショーが
賑わっていたその夜、
とあるバーでとある花街の芸者さんたちが
お客さん(♂)と一緒にいる場面に遭遇しました。

彼女たちもくだんの隠し子騒動を話題にしています。
そのとき、首がすっと長く艶麗な
芸者さんが言ったのです。

「女が悪い!」

彼女の言い分はこうでした。

仮にも、
一度は好きになった人と別れたからといって
ふたりの間で起こったことを
世間様に暴露してしまうなんて、やってはいけないこと。
女として言語道断。
歌舞伎役者の彼がかわいそう。

衝撃でした。
普通に暮らしてきた多くの女が思うように

仮にも、
一度でも好きになった女に
子供ができたら
責任とるのが当然でしょ。
ほったらかしなんて、言語同断!
相手の女性がかわいそう。

という見地から
遠くかけ離れた意見です。

わたしはその芸者さんの言葉を
聞いて、ふたつのことを感じました。

ひとつめは
潔い、身ぎれいな考え方だなあ。
無償の愛を相手に与え、やったことの責任は
自分ひとりでとる。
そして、一度でも愛した男性の
幸せを願う。
なんて格好のいい女なんでしょう。

ふたつめは

花柳界って
男性に都合のいいルールを
芸者さんに叩き込んで
機能している世界なんだなあ、と。

お客様の秘密保持。
それは花街における最大のサービスとも
いえるでしょう。

お金をいただいている殿方に
関する事柄は
たとえ、不始末であっても、というか
不始末であればあるほど
固く口を閉ざして、秘密にする。

街をあげて秘密が漏れない
システム作りに血道を開けてきた歴史がある。

いずれにせよ、
純粋培養ともいうべき
芸者さんの育てられ方に
ちょっぴり、胸がきゅんと痛んだ次第でありました。

http://www.cafeblo.com/kimono/index1_0.rdf