新橋芸者ナイト その1 [2007年07月05日(木)]
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巷ではすっかり夏物シーズン到来でございますが、
当ブログでは6月、単衣の頃に行われた 『新橋芸者ナイト』の模様をお伝えさせていただきます。 5月の「東をどり」に連動したこの企画は お船の上でのクルージングパーティ。 ドレスコードは着物というこの会、 松本零士デザインのお船、ヒミコ号に乗って出発です。 と、その前に この夜、桟橋の待合室はステージに変身。 金屏風の前で新橋の芸者衆が芸を披露しました。 ●原色キモノ美女図鑑 No.0010 新橋の芸者 秀千代さん ![]() 一瞬にして、 江戸の昔に誘われてしまうような笛の音。 奏者の秀千代さんはもともとは 金沢の花街にいた方なんですが、 一念発起して数年前に 新橋に「ところ替え」してこられました。 「ところ替え」とはある花街から「よそ地」と 呼ばれる別の花街へと、職場を移すことをいいますが、 これがなかなか大変で、いろんな手続きを要します。 ヘルプのホステスが店をばっくれ辞めして、 (当然、給料日の翌日) シラーッと別の店に移るのとはわけが違います。 昔なんかだと、置屋(芸者のエージェント。芸能事務所のようなもの)への借金があったりなんだりして、 その精算を移り先の置屋が立て替えるとか なんとか、そういうことをしないといけなかったり、 まあ、諸事、大変なことを始末してからでないと 移籍できないわけです。 それと礼儀、道義の問題もあるようです。 そういったことをクリアして、秀千代さんは ところ替えされてきたのでしょう。 今や新橋で笛の名手として活躍されていらっしゃいます。 金沢は地方のレベルの高い土地。 なかでも笛は日本随一といわれています。 襖を閉め切った座敷に明かりを灯さず、 もしくは蝋燭ひとつのほの暗さに客が座し、 次ぎの間で鳴らす笛の音を聞くという なんとも風雅な「かげ笛」は金沢名物。 力強い音を出せる奏者でないと 襖を隔てたところから「聞かせる」までに 至らないため、巧者でなければ披露できない芸です。 花街付近を流れるのは 「女川」といわれる優しい流れの浅野川。 金沢で生まれ育った私には 秀千代さんの笛の音に、 柔らかな古都のせせらぎが 紛れ込んでいるように思えました。 |




