シアトルは決して大都会という訳ではないが、ダウンタウンにはちゃんと美術館も建っていて、去年はピカソ展、今年はゴーギャン展と時々大きなイベントがあったりもする。
私が美術館という空間を好きになったのは大学生の頃、
デンマークで過ごした夏からだ。その夏たくさんの美術館や博物館を巡って、驚いたのは、美術が子供達の生活のとっても身近な場所にあるということ。
どこの美術館や博物館に行っても、必ずスケッチしにきている子供達の姿を見かけた。彼らは、自分の好みの絵や彫刻のスケッチを好きなだけ好きな場所でしていた。
美術館では小さなコンサートが開催されていることも多く、美術と音楽が一緒に気軽に楽しめる空間がとっても自然にそこに存在していた。
シアトルの美術館にもお絵かきコーナーのような場所があったりする。
絵が好きな相方はいつもこの場所で何か描いて帰る。
私はというと、昔から絵が得意な方ではないので、カメラを手に色々と面白いものはないかと探してはシャッターを切る。
ゴーギャン展以外の展示会場では、古いレコードがたくさん並べられた部屋もあった。我が家ではまだレコードが身近にあるけれど、今の子供達にとってレコードはもう既に化石に近い存在かもしれない。でもレコードにしか出せないあの音が好きな私は、これからもレコードは長く世の中に存在していてほしいなと思ったりした。
こんな風にして単純に楽しい時間を過ごしていると、子供の頃に戻ったような気分になる。
大人も子供も、やっぱりこういう空間は好きなんだ。
ゆっくりと美術館で過ごした後は、歩いて近くのPike Place Marketへ行った。
Beecher'sに立ち寄って、新鮮なプレーンのチーズカードを買うのは必須。出来たばかりのチーズカードは、噛むとキュッキュと音が鳴るほどの弾力がある。甘くて塩加減もとっても良くて美味しい。これにワインとパンがあればもう十分満足だ。
チーズカードが入った紙袋を大切に抱えて、お茶を一杯と立ち寄ったのはマーケットにあるフレンチベーカリー
Le Panier。
相方はモカコーヒを、私はカモミールティーを飲む。
カモミールのやさしい味が体にじんわりと広がった。