思いきって 手放せば
すべては手の中に
晴佐久昌英
昨日の夜勤後、千葉の病院に母を尋ねました。
母の眠気が強いので手を握っていました。
「辛いの?」と問うと母は首を横に振り否定しました。
「哀しいの?」と問うと、母は子どものようにうなずきました。
ずっと天井ばかり見つめてきた母の哀しみを、
私には感じきることができませんでした。
神さまに、母を強く見守り、愛して下さるように。
病室を聖霊で満たしてくださるように。
病や障がいにある一人ひとりにも
神さまの愛と慰めがゆきわたりますように
と、身勝手な祈りをしてきました。
病院を出ると、湿度の高い梅雨空の風に私は包まれて、
駅に続く長い坂を下っていました。
梅雨空は誰の哀しみ救えるか