木曜日。先週から再開したフィルハーモニーのランチコンサートを見に行く。今週は音大生の室内楽奏でモーツアルトなど。悪くはなかったけど、やっぱり私はオケの大きな音が聴きたいということで、来週に期待。
同日夜。日本文化会館での「座頭市」の上映を見る。2003年の北野武監督のもの。そういえばあの頃、周りの友人が口々に話していたなあ、この映画。やっと見たよ、私。夫がテレビ放送を録画してあるけど、と言うが、でもね、ドイツの放送は皆独語ボイスオーバーなので見る気無し。機会があるなら、オリジナルを見るでしょう、そりゃ。
まあ、この映画が何でミュージカル映画なのか、とか、型破りと言われたのか、など、わかってすっきり。映画全体としてはそれほどいいとは思わないけど、確かに音の使い方とか編集はいろいろ試していて面白い。俳優の使い方というか撮り方がいいよね、この人は。大好きな夏川結衣が出ていたのも嬉しかったが、ビートたけしの演技と久々にかっこいいと思えた浅野忠信もよし。
土曜日。突然舞い込んだ縁あって、あるお仕事のお手伝いをした。
世界的指揮者のインタビューのお手伝い。
当日までの数日、資料を読み込んだり用語を調べたりした準備も今回は楽しい。
ベートーベンの交響曲全集に取り組んだ後に続くシューマン交響曲全集についての話だったので、それらについての話題が続くがいちいちこれが面白い。
何かとブラームスに比べられて地味に見られがちなシューマンの交響曲だけど、ブラームスの曲は理性的だから作家自身が見えづらいような距離感があるけど、シューマンはもう感情が出まくっていてそこがいいんだ、とか。シューマンが情感たっぷりロマン派というのは知っていたけど、ブラームスについての距離感の話は聞いたことがなかったからとっても新鮮。なるほどお。
インタビューをする記者の突っ込みもさすがプロ、というか多分プロの中でもするどく的確な質問をする人とみた。指揮者がアレンジしたほんの少しの違いも聞き逃さず指摘する。その指摘を嬉しそうに受ける指揮者と、そのやり取りもおもしろかったが、なんといってもこのオーケストラ、いわゆる国立市立や企業に属する楽団じゃなくて、元は音大生が集まって立ち上げた自主運営のオケゆえ、彼らの姿勢は正にプロ。
通常オーケストラではポジションを取ったらそこに席がずっと確定するそうだが、このオケでは首席以外はしょっちゅう席が替わるとのこと。
その方がいろんなパートを経験できるし、演奏者それぞれが自分自身に責任を負うことになるからね、それがいいんだ、とは芸術監督でもある指揮者。そういうオケで
は自律性がないとやっていけないだろうし、ゆえに成長していくオケになるんだろうなあと側で話を聞いて感心する。
民主的な組織や自主的な活動。一見芸術という言葉とは対岸にありそうなマーケティング、という言葉が指揮者の口から出たのも印象的。ちゃんと自分の道を追求し続ける為には何との両立が必要かもわかっている人たちなのだ。
専門外の分野だけど、あれこれ頷かされることばかりで、なんだか特別講義でも受けた気分。
開催中のベートーベンフェスティバルに出演した彼らの公演は明日ラジオで放送とのこと。ぜひ聴かなくては!とわくわくして小春日和の中を、ダブルアイスをご褒美に家路につく。
その夜、ふと思い出して検索して見つけてしまう。わーい、のだめの映画前編!早速見始める。が、夜遅い上に風邪の夫を早くベッドにせき立てて入れたかったので、自分も全編見るのを断念。
日曜日。朝食後、早速のだめの続きを見る。チャイコフスキーの1812の演奏シーンに感動。千秋がバッハのコンチェルトを弾くピアノがBechsteinのものとわかって夫とにやり。来週末は隣町のBechsteinの店内サロンのコンサートで夫が仕事、というタイミングだったので。
あー、中古のアップライトでいいです、もちろん。だからBechsteinのピアノ、欲しいなあ。
写真はボンのベートーベンフェスティバルの1シーン。市内数カ所に大小のステージが設置されて、ユースオケとか若手の演奏家が演奏を次々に披露。もちろんオペラ座やコンサートホールではプロのオケのコンサートが開催されます。今年で5回目だそうだが、隣町なのにお恥ずかしながら私、こんなに大きなイベントをやっているのを知らなかった…。来年は来ようかな。