今日図書館から借りてきた本の中にこの言葉があり、脇に鉛筆で「日」を「月」に直してあった。偉そうに、菊なら秋の十月、あやめなら六月が見頃だから誤植だろうと書き添えたのだろうか。
もちろんこれは「日」が正しい。このまちの図書館を利用している女性はマナーの悪い人が多くて、書き込みや切り取りがとても多い。女性ではないのかもしれないが、手芸や洋裁、婦人雑誌に多く見られるので女性である確率が高い。
かねてから私は母親という存在がうとましい。家庭という狭い社会の独裁者である故、自信たっぷりで怖いものなしの世間知らずを多く見てきたからである。女の敵は女、にはなりたくないのだが仲間同士だからこそ欠点が許しがたく感じるのかもしれない。
日頃偉そうに塾の子供達や若い母親を非難しているが、この私こそ「自信たっぷりで怖いものなしの世間知らず」かもしれない。知ったかぶりしてひそかに恥をかいているのかもしれない。この「月」の字は私より先に亡くなった親しい人たちが私にそれを注意するために目につくように書いておいたものかもしれない。
鉛筆であったのが幸い、書き込みは消す事が出来ました。 |