天使といっても頭上にわっかがあったり、翼があるわけではないが、雑巾とドライバーと手作りの料理を持って私を救うべく現れた彼女からは確かに後光がさしていた。
一番近くに住む友人のみず・まきこ【様】が「あんたがほこりだらけの中で寝てるんじゃないかと心配で」と掃除道具と共にやってきた。本棚(彼女から貰った)を据え付け、中身の本を綺麗にし、入れ替えて掃いたり拭いたり払ったり磨いたり整理したり、挙げ句「今日はこれ食べてね」と激ウマの潮汁を置いて、「また明日も来るから」と去っていった。
持つべき物は女友達だ。
彼女とはなんかの拍子に趣味が同じだと言うことが分かり(どちらもヴィク・ウォウショウスキーのファンでDV問題に関心があり、世間の主婦感覚からちとずれている)、同い年ということもあり、変人同士(恋人同士ではない)気楽な付き合いができる、貴重な友人となっている。
「私は掃除が嫌いだから早く済ませたい」と大車輪で掃除しまくって私が拝むのを背に夕日の中を白い軽で走り去っていった。
話を聞いたダンナは、彼女の料理を食べながら、「俺にはあんな友達はいないな〜」とうらやましがっていた。普通男には居ないだろう。でも、女にはこういう関係かなりあるんじゃなかろうか。こういう「女縁」は血縁、地縁と違った良さがある。私も「彼女と友達で良かった!」と思って貰えるような女になりたい。 |