衝撃のメールを見た後、母・くみこの家に行ってレントゲンを見せてもらうと、んまあ見事に首から下が真っ黒である。このでっかいのも、この脚の付け根にあるのも、こっちのかたまりも、全部がん?正確には、胃とか肝臓とかモノにできるのががんで、母・くみこのようにリンパにできるのは悪性リンパ腫なんだそうだが、要するにリンパにできたがんという事らしい。
それにしても、こんなに体中真っ黒とは! 目の前でいつもと同じように笑っている母・くみこの身体がこんなにも蝕められているのか。
なぜこんなになるまで、今まで医者は見つけられなかったのだ。何年も前からリンパは腫れて検査もしたし、毎年の健康診断でももちろん異常なしだったのだ。
このヤブ医者どもめが!!
何が良性だから問題ない、だ!!
そんなこんなで一通り話を聞いて帰宅したのだが、もう悪いことばかり想像してしまって、帰宅した後も一晩中泣いていたので、出勤時間になってもとても仕事などする気になれず、この日は午後から出勤することにした。
布団の中で相変わらずめそめそしていると、母・くみこからメールが。
骨髄の検査を受けに、午後からがんセンターに行くので付き添って欲しいとの事。半日休むも一日休むも大差ないので、この日は結局一日休暇を取ることに。
初・がんセンターに潜入である。いや堂々と正面から入ったけど。
骨髄に注射をするというので、さぞ痛かろうと母・くみこは過剰にびびっておったが、終わってみればなんてことなかったらしい。一瞬激痛の走る場面はあったけれど、出産の痛みに比べればたいしたことないとの事である。母強し。骨髄注射経験者から、今まで生きてきた中で一番痛かっただとか、気を失うほどだとか、さんざん脅かされていたようだが、たいしたことなくてよかったよかった。
母・くみこの検査が終わるまで一時間程度かかるというので、私は院内を散策。1Fの図書館で新聞を読んだり、5Fの庭園をぶらついたり、12Fのレストランで眺望を楽しんだり。さすが、院内に図書館や学習室などがあり、がんに対する知識と理解を向上させる設備が整っている。無料のパンフレットやリーフレットも数多く置いてあった。
院内は、当たり前だが、いかにもがんの患者ですという風貌の人がそこここにいる。副作用で髪が抜け、帽子をかぶっている人をみかけるたびに、もうすぐ母・くみこもこんな風に・・・と想像してしまう(涙)。
診察が終わり会計を済ませると、仰天する数値の請求書が。がんって高いのね・・・
病院の帰り道、買い物を手伝えというので快諾すると、母・くみこは調子にのり、超重たいコピー用紙3箱とか、超かさばる犬用オムツとか、ここぞとばかりに買いにくいものを注文する。ちきしょう、荷物持ちがいると思って普段変えないものを買っておるな・・・いいけど。
一日付き添ったお礼として、ケーキをご馳走してくれた。役得。
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