先日のインド・アートフェア開催期間にあわせ、デリー周辺のギャラリーでも様々な企画展が開かれ、アート・ウィークさながらに盛り上がっていましたよ。
たとえば、グルガオン地区の現代美術館
Devi Art foundationでは、イラン現代美術を集めた
THE ELEPHANT IN THE DARK展がスタートし(5月末まで開催)、市内2ヶ所にできたギャラリー
Kiran Nadar Museum of Art(KNMA)も本格始動したりと、アートファンには忙しい数日に。
なかでも最も注目されているのが、以前もちらりと触れたこちら。
インドの有名画廊
Vadhera(ヴァデラ)ギャラリー主催による
オノ・ヨーコさんの展覧会。意外なことにインドでは初の個展だそう。市内2ヶ所のギャラリーでは、新作展と回顧展をそれぞれ開催するほか、市内24箇所にはパブリックアートを掲示、そしてパフォーマンスLIVEも行うという、盛りだくさんな大企画になっています。
全作品を通して一貫したテーマは
「女性の解放」。世界に未だ蔓延る女性蔑視から彼女達を解放して、幸せに導きたいというシンプルで強い思いがこめられているそう。
Okhlaのメイン会場で開かれた新作
「Remember Us」は、特にインドの女性をテーマにした作品。暗い死体安置所を模した展示室にずらり並べられたお棺のような箱には、燃料をイメージさせる炭と、裸の女性のマネキン人形が収められている。インドで禁止されながらも未だ残るサティーの風習(夫との殉死)を表現しているのだとか。
シリコーン製の人形は柔らかな弾力で生々しさを演出。ただ、人形の色がインド人らしい褐色では無く、いわゆる肌色だった点は、訴求力が半減していた印象も……。壁には初日に行われたライブペインティングで記された南無妙法蓮華経(ヒンディー語バージョン)が。
市内各所に掲示されている立て看板。
LOVEとか
PEACEなど御大おなじみのキーワードが各種、英語やヒンディー語で書かれています。パッと見、非常にシンプルなものなので、アートに関心のない一般の人々は、いったいどう感じているのか興味あります(ちなみに、私は看板業者の空き広告かと思っていました……スミマセン!)
ディフェンスコロニー館では、過去の作品を集大成した回顧展
THE SEEDS を併催。こちらは写真やビデオを中心に構成。60年代の有名なパフォーマンス
「カット・ピース」(椅子に座るオノ・ヨーコさんの服を観客が鋏で切る)と、40年後の再演(2003年)を向かいあわせに同時上映するなど、見ていて飽きないつくりになっていましたよ。
観客参加型の作品も多数。そのひとつ
「WISH TREES」は、七夕のように自分の願いを紙に書いて木に吊るすというもの。会期終了後には、ジョン・レノンの記念建造物としてオノ・ヨーコが建てたアイスランドの
IMAGINE PEACE TOWERに送られるのだそう。
私も1枚吊るしてみたけど、同行した友人がさらりと書いた短冊がこちら。
LOVE & PEACE ならぬ、LOVE & PEACH ....!!!!
いや、単なる語呂あわせじゃなくて、原発問題で福島の桃が食べにくくなったから……以前のように、安心して桃を食べられる社会を取り戻したい! という切実な願いのもと、なんだそうです。かなり秀逸では!? ラブ・アンド・ピーチ!